ST:20
強く激しい雨の夜









      公園に着いたカイコ・ヘノ。
      だが、それらしき者はいない。。。。。
      公園に端にある店の廻りに人が居るだけだ。。。

ヘノ   「うぬぅ。。。いないか。。。。。」
カイコ  「そうですね、さっきも怪しい白い服の男はいなかったですし。
      もう、暗くなってきてますからあまりよく見えないですね。」
ヘノ   「この魔導アイテムの持ち主は近くにいるんじゃがな。」
カイコ  「どうして?」


     ヘノの魔導アイテム「ドミネ・クオ・ヴァディス」である。
     魔力を探知する魔導アイテム。である。
     その魔力の波長で特定ができるようである。

カイコ  「持ち主は、どうやってこのヘルノートの持ち主を襲うんですか?」
ヘノ   「そんな能力は無い。。。。。このノートは「リリルーラ」の効果しかない。」
カイコ  「つまり、今所有している人物を探るのが目的!?」
ヘノ   「そうじゃ、おそらく術者本人が来るはずじゃ。。。。。」

カイコ  「なるほど。。。。。」

ヘノ   「そして、ロレンスが調べている「夜中の取引」をしてる連中が犯人。」

カイコ  「魔石ギルド!? 」
ヘノ   「うむ。」

カイコ  「しかしなぜ?」
ヘノ   「わからぬ。。。。。魔力を集めておるのか・・・・・。」
カイコ  「では、ここで取引が行われると? まさか、こんな公園で?」
ヘノ   「だからじゃよ。。。。。人のいる所の方が。。。。。」
カイコ  「では、隠れて待つ事にしますか?」
ヘノ   「ワシが隠れてた方が余計に怪しい。。。。。やつらも魔力は感じるじゃろう。
     ここは普通に公園で、、、、、、、、、、、。」
カイコ  「(;^_^A ?」
ヘノ   「弁当を食べる。(笑)」
カイコ  「( ̄□ ̄;)!!」


     弁当を食べ始めるヘノ。

カイコ  「ど、、、どこから?」
ヘノ   「秘密じゃ。」

カイコ  「( ̄□ ̄;)・・・・・。ま、、、まさか魔導アイテム。」


メロン  「よ! ヘタレパンダ。」
ヘノ   「お。能天気!」
メロン  「(`皿´)ギリギリギリギリ。」

マロン  「こんばんは。ヘノ校長。」
ヘノ   「おぅ、マロン君。すまんね。」
マロン  「いえいえ。必要なんですか?私の・・・・・・・・・。」
ヘノ   「うむ。。。このヘルノートの持ち主をな。。。。。」

メロン  「ヘノノート?
ヘノ   「(`皿´)うるさい!!オマエはパンでも頬張ってろ!!」
カイコ  「(;^_^A ま、、まぁまぁ、メロンさん、私が事情を話しますよ。」



     待つこと数時間。
     メロンは仕事なので帰っていった。。。。。






ヘノ   「こんのぅ。。。。。もくもくもくもく。」
カイコ  「(;^_^A まだ、食べてるし。。。。。」







マロン  「あの集団。。。。。怪しくないですか?」
カイコ  「見えるんですか? って、ヘノ校長、どうなんですか?」
ヘノ   「むにゃむにゃ・・・・・・・。パンがいっぱいじゃー。
カイコ  「って寝てるし。。。。。」

マロン  「もう〜。えいっ♪

ヘノ   「ぐふっ!! ん、、、おお? 来たか!! 
      アイタタタタタタ。」
カイコ  「( ̄□ ̄;)・・・・。マロンさん。。。。。」



ヘノ   「うむ。。。。。あの中にいるな。。。。。よし、あいつら全員足止めじゃ!!」
マロン  「え、、、でも、どうやって!?」

ヘノ   「ワシのこの魔法と、カイコ君の魔導アイテムでな!!
      ラナレイン!!
     降雨魔法ラナレイン!! ものすごい量の降雨の水圧で動けなくする。
     謎の集団は全員足止めを食らうが、それでも逃げようとしている。

カイコ  「なるほど、、、、、、、、、。」

マロン  「?????」

カイコ  「魔導アイテム「マリオネット」!!

     降り続き、地面に溜まった水が謎の集団の足に絡みつく!!

ヘノ   「それでいい。」


マロン  「み、、、水を操る「ジャビ」系、、、、、。」
カイコ  「ああ、粘着する水って所。。。。。接着させる事も可能です。」
マロン  「す、、、スゴイ。。。。。」


      ヘノが全員を捕獲しようとした。

ヘノ   「!!」


      伸びる雷の剣がヘノを襲う!!

マロン  「!! あ、、、あれは、、、、、。」


ヘノ   「なんと、、、、、!!」


     雷の剣が、水を弾いた!!

     そして、数人を残し逃げていった。。。。。


ヘノ   「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

カイコ  「ヘノ校長。。。。。」

マロン  「逃げちゃいましたね。。。。。」


      4名の人間を捕獲した。

ヘノ   「マロン君。。。。。やってくれ。」

     マロンの首のチョーカー。これが魔導アイテム「ヴァルハラ」
     触れた人や者の思念を読み取る。

      読み取れた情報は、
     「この4人は魔石ギルドの下っ端。」
     「取引の相手は白服の人間とオオカミ獣人(ウェアウルフ)」
     「魔石を買い取った。」
     「その魔石は過剰回復魔法マホイミの魔法石」




     4人を魔法警察へと連れていくカイコ。

     ただ無言に立ち去っていくヘノ。
     同じく、どうしたらいいかわからないマロン。。。。。



     そして、そんな夜は明けた。。。。。。





















続く。




























      いつもの場所。


スワン   「うーん。。。。。魔法の詠唱を、、、、ブツブツ。。。。。」

シーマ   「師匠〜。どうしたんです?」
スワン   「なんでもないわよ♪」

シーマ   「今、魔導アイテム(ウィスプコンダクター)出してたけど。。。。。」
スワン   「オホホホホホホホホ(汗)
シーマ   「(¬_¬)」


シーマ   「やっぱり魔導アイテムって特殊系がいいのかなぁ。」

テッケツ  「ガハハハハハハ、漢はドッカンアイテムよ!!」

シーマ   「お・ん・なです!!」

テッケツ  「ガハハハハハ。酔ってきた酔ってきた。(笑)
       ガハハハハハハハ。イチゴシロップおかわり!!
シーマ   「えええええええ!? あ、、あるの?」

スワン   「飲むのは、一人だけだけど。。。。。(汗)」
シーマ   「( ̄□ ̄;)・・・・・・・・・・。」

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