ST:19
取り憑く?












      お忘れでしょうか?科学魔導士ロレンス。
      今は、探偵のように魔石ギルドを調べてます。。。。。


      そして、月に一度、街のはずれで何かの取引が行われてる事を
      突き止めていた。。。。。

     今日も、その現場から少し離れた位置から見ていた。

ロレンス 「くっ、、、、アレが魔法石の取引だとわかれば、、、、、。
      あのカバンさえ開けば。。。。。」


      カバンとカバンの交換である。。。
      ロレンスは魔法石と現金であると見ているのだが、
      証拠もなければ、1人で踏み込むわけにもいかない。。。。。
      そう、ここは私有地であり、ロレンス自体が不法侵入であった。。。
      もし、ギルドも何も関わってなければ自分が危ないのであった。。。


ロレンス 「やはり、1人では無理があるか。。。。。」



      そして、その日も諦めたのである。




      魔導工学研究所。


ガネット  「ロレンスさん。。。。。どうしたんですか?」
ロレンス  「フローミで、透視とかできたらいいんだがな。。。。。」

カイコ    「ちょっと無理っぽいですが、それはそれで今後の課題の一つですね。」

ロレンス  「あのスーツはどうなったんだ?」

ガネット  「マホメタルスーツですか? もう少しなんですが、、、、、
     これ、誰か着てないか?????」

サイファー 「ギク。」
ルーチェ  「まぁ、試作だから着てなんぼちゃう?」

ガネット  「試作完成までにボロボロになるんじゃないか。。。。。」


カイコ   「あ、そうだ。こないだ依頼されてた店のシステム完成して、
      明日が開店だそうです。。。。。ロレンスさん行ってもらえますか?」
ロレンス 「え?俺が?」
カイコ   「ええ。って、ロレンスさんが所長じゃないですか。。。」

ロレンス 「名義だけじゃねぇか。。。めんどくせぇな。。。。。」
カイコ   「ま、いいじゃないですか。」
ロレンス 「わかったわかった。明日だな。。。。。」



ルーチェ  「うーん。レミラオンレーザー。。。。。安定せんなぁ。標準が。」
サイファー 「せやけど、これができん事にはなぁ。。。。。」

ロレンス  「レーザーか。。。。。そういえば、こないだ不法投棄してあったのは、
       レミラオンの魔法石だったな。。。。。」

カイコ   「そうですね。レンズとかもあったので、誰かがレーザー兵器を
      作ろうとしてたんでしょうけど、あのカンジで作るなら、
      レミラオンでは難しいんじゃないでしょうか?」
ガネット  「そうだな。。。。。もし、このレミラオンレーザーが量産されたら、
       ちょっと、マズイかもな。。。」
カイコ   「そうですね。。。。。」

サイファー 「大丈夫やろ。これを分析できるのは俺らしかいまへん。」
ルーチェ  「そうやで。量産なんかする気ないしな。」


ロレンス  「レーザーの魔導アイテムでも。。。。。」
カイコ    「ロレンスさん、魔導アイテムはレーザー狙いですか?」
ロレンス  「ハハハ。俺はオマエらと違って、
       この魔導超伝動がなければ魔法使えないからな。。。
       ま、このシステム自体が魔導アイテムみたいなもんか・・・。」

ガネット  「いえ、理論上は可能ですよ。魔法力形成を超伝導システムで補って
       具現化させ、それを維持すればいいんですから、
       マホメタルスーツと同じですよ。」
ロレンス  「理屈はそうだがな、俺の持つ微量の魔法力は、魔法石以下だからな。
       例え補助しても、具現化までできやしないだろう。」

カイコ   「魔法、習ってみたらどうです?」
ロレンス  「無駄な事はしない。。。。。俺は科学魔導士で充分だ。」
カイコ   「あ、いや、別にいいですけど。。。。。」



      そして、その後カイコは街へ出た。

      公園近くを歩く。

      新たな開発のインスピレーションを養うのはそれが一番だったのである。。。


      と、子供が泣いている。

カイコ   「どうしたんだい?」
女の子  「私、死んじゃう。」

カイコ   「え?どうして?」
女の子  「これ、貰っちゃったの。」

     一枚の紙を見せてもらった。


カイコ   「何々、、、、、
      これはヘルノートの1ページ。
     このページを貰ったモノは24時間以内に、別の誰かに渡さないと
     闇の狩人が「死」へと誘うであろう。。。。。」

      よくある、不幸の手紙であろう。
      ノートに手書きでかかれている。

カイコ   「大丈夫だよ。こんなの。」
女の子  「でも。。。。。」
カイコ   「解った。コレは私が貰っておく。」
女の子  「そしたら、お兄ちゃんが死んじゃうよ!!」
カイコ   「大丈夫。お兄ちゃんは「魔導士」だからね。」
女の子  「そうなの?」

      と、「ジャビ」で水を出してみせる。

女の子  「わー。ホントだぁ!!」
カイコ   「心配しなくていいから、もう、お家に帰るんだよ。」
女の子  「うん!!お兄ちゃんありがとう!!」

カイコ   「あ、これ、どこで貰ったんだい?」
女の子  「さっき、その辺にいた、白い服の人。」


      カイコは女の子と別れ、辺りを探した。

カイコ   「居るわけないか、、、、こんなものを小さい子に配るなんて。。。。。」

      紙を破り捨てた。。。。。


      それから、魔法学校へと向かった。

      門の辺りでは、ヘノ校長がなにやら叫んでる。

ヘノ   「うぬぬぬ。。。。。レアカード「フランスパン」。。。。。」
子供   「いいだろー!!」

     どうやら、ポテチのオマケの「世界のパンカード」をトレードしているのである。

カイコ  「・・・・・・・・・・・・・・・。メロン巡査。。。。。サボってると怒られますよ。」

メロン  「( ̄□ ̄;)!!ビクッ!!」
ヘノ   「そうだそうだ!レアカードなんか出してる場合じゃないぞ!!」
メロン  「( `ー´)oへへーん。くやしかったら出してみろー!!」


     見事に子供と同じLVな二人。


ヘノ   「ホッホッホ。カイコ君。研究の方はどうかね?」
カイコ  「ええ。順調といいたい所ですが、何かが・・・・・。」
ヘノ   「そうか。」
メロン  「あれ?カイコ君。背中に何貼ってるの?」

カイコ  「え?」


     背中に貼ってあった紙を見た。


カイコ  「!!こ、、これは、ヘルノート!? もう1枚あったのか?」

ヘノ   「なんじゃそれは?」
カイコ  「実は、、、、、、、!! ダメだ。。。。見たらダメだ。」
メロン  「( `ー´)oなんだよ、けちんぼ。見せてよぅ。」

     ヘノが取り上げた。


ヘノ   「こ、、この紙。。。。。魔導アイテムじゃ!!
カイコ  「な、、、なんだって!?」

ヘノ   「なるほどな、これを見た人に取り憑くと言う事か。。。。。
     今、この紙はワシに憑いておる。」
メロン  「何ワケわかんない事言ってんだ〜。バカパンダ。」

ヘノ   「おばけおっぱいは黙っておれ。カイコ君、このアイテムの魔法は
      帰還魔法「リリルーラ」じゃ、おそらく捨てても戻ってくるであろう。。。。。」
カイコ  「ええ、さっき破って捨てたはず。。。。。」
ヘノ   「では。燃やしちゃえ。
カイコ  「燃やせるんですか?」


ヘノ   「メラゾオン!!

     封印火炎魔法の轟炎の中で、ヘルノートは燃えながらも再生していった。

カイコ  「ば、、、ばかな、、、、、。」
ヘノ   「モノが蘇生する?ザオラルでもかかっておるのかの?」

カイコ  「校長、、、、24時間立ったらどうなるんでしょう?」
ヘノ   「解らぬ。。。。。死ぬのか、ワシ?」
カイコ  「(;´д`)・・・・・。って、何か策があるんじゃないんですか?」

ヘノ   「死にたくないょぅ。うわーーーーーん。

カイコ  「( ̄□ ̄;)ええええええええええええええ!!」


ヘノ   「ま、冗談はさておき、探すぞ。魔導アイテムの持ち主を!!」
カイコ  「ハイ!!では公園ですね。」

メロン  「?????」


ヘノ   「おばけおっぱい!!マロン君を、連れてすぐに公園に向かえ!!」
メロン  「へ?」

ヘノ   「空気読め!!
メロン  「( ̄□ ̄;)!!」





      カイコ・ヘノのコンビが走った!!

      いったいヘルノートは誰が?????







続く。































メロン  「マロンちゃあああああああああああああああああああん!!」

マロン  「どうかしました?」
メロン  「なんかね、なんかね、バカパンダがね。紙に取り憑かれて、
      公園に、公園に、、、、、。

マロン  「・・・・・・・・・・・・。じっとしててください。」
      メロンのアタマに手をあてる。。。。。
メロン  「ほにゃ?」

   



マロン  「解りました。。。公園に行きましょう!!」
メロン   「え????なんで解ったの?」

マロン  「ウフフフフフフ。秘密。」

メロン  「( ̄□ ̄;)!!絶対魔導アイテムだ!!

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