ST:09
炎の声













     今日はアルとシーマは、ヒトハを連れて出かける。
     普段はサフィア(アラシの嫁)が預かっているらしい。

ヒトハ  「お兄ちゃん〜。きょうはドコいくの〜?」

アル   「ん、、、、ちょっとね。。。」
シーマ  「今日はね、演奏会行くのよ。」


     もちろん、魔響である。。。
     ヒトハと、シルヴィアの関係というのもあったが、
     アル自身がこないだの「ロイヤル4」との出会いから
     魔響に対する興味を深く持ち始めたからである。


     そして、MTになぜか長く滞在する事が決まった魔響は、
     公演を頻繁に行う事となった。。。。。

アル   「しかし、なぜ突然、流浪の交響楽団が、、、、、、、。」
シーマ  「うーん。。。魔法の拠点だから、なんか勉強するんじゃないの?
      魔導アイテムだって、進化するんでしょ?」
アル   「うーん。。。」

シーマ  「さぁ、行きましょう。」
ヒトハ   「さぁ、いきましょー。」


     そして、公演が始った。
     初めは交響団員だけでの演奏であった。。。。。
     数曲の演奏が終わると、ロイヤル4が加わってきた。


アル   「来た。。。。。」
シーマ  「あれ?ヒトハちゃん。。。。。ママ?」
ヒトハ  「(°з°)? ママ? どこに?」
シーマ  「ホラ、舞台でバイオリン弾いてる。」

     舞台の上では、あのシルヴィアがバイオリンを奏でている。。。。。

ヒトハ  「違うよぅ。ママじゃないもん。ママここにはいないもん。」
シーマ  「!? えっ?????」


     そして、ロイヤル4の演奏が終わった。。。。。


シーマ  「アル?どしたの?」
アル   「スゴイ、、、、、、なにか知らないが、あのヴォルツの演奏はスゴイ。。。。。」
ヒトハ   「おなかすいたー。」
シーマ  「はいはい、じゃ、ごはん行こうね。」



     と、食事を取る3人。

シーマ  「でも確かに、あの4人の独奏はよかったなぁ。。。。。
     ヴォルツの演奏「炎」とか。」
アル   「うん。そうだね。。。。。」
シーマ  「でも、なんでヒトハちゃんはシルヴィアを見て何も?」
アル   「席が遠くて見えないってワケでもないし。。。。。」
シーマ  「顔が似てるとかじゃないみたいだしね。。。」


     そして、その夜。

     アル達は、また商店街でヴォルツに会う事となった。

     ただ、商店街の閉店間際で、辺りにそんなに人がいなかったときである。


アル   「ヴォルツ・・・・・・・・・・・。」
ヴォルツ 「よぉ。また会ったな兄ちゃん。今日、来てくれてありがとうよ。」
アル   「な、、なぜ、それを。」
ヴォルツ 「さぁな、俺たちの魔導アイテムが共鳴してるのかもな。。。。。」
アル   「!!」

ヴォルツ 「出してみな。。。。。」

アル   「ドゥナ・エイ!!
     アルの魔導アイテム「ドゥナ・エイ」が出現した。。。

ヴォルツ 「ん。。。。。効果はなさそうだな。。。。。」
アル   「まだ、楽器としてしか。。。。。」

ヴォルツ 「魔法と音楽、、、、、。どう思う?」
アル   「え?音楽魔法「ロディ」とかじゃなく?」
ヴォルツ 「ああ。」
アル   「そういわれると、関係あるような。。。。。」
ヴォルツ 「答えは「YES」だ。。。なぜ、俺たちが魔導アイテムを通して
      音を奏でるのか、考えるといい。。。。。
      オマエのは俺のと同じ、メラ系の具現魔導アイテムだ。。。。。
      炎の声を聞くんだな。。。。。ハッハッハ。」
アル   「炎のトランペット!?」
ヴォルツ 「見せてやるよ。。。。。俺の魔導アイテム
       ヴェズヴィオー!!

アル   「こ、、これが。。。。。」
     紅銀色のトランペット。。。。。なにやらスゴイ魔力を感じる。
ヴォルツ 「ハッハッハ。スゲェだろ?」


     と、その時。

店主   「やめてくれーーーーー!!」

アル   「ん?」
ヴォルツ 「ん?あれは魔法石屋じゃないのか!?」


      青いローブを着た者が魔法石を奪っている!!

アル   「止めなきゃ!!」
ヴォルツ 「やってやるよ、、、、バキュ!!

     弾丸魔法バキュである。魔法力を弾丸に変える。
     アスト・マホチェインの「練金系魔法」である。

     魔法弾丸が青いローブの奴を襲う!!

青ローブ 「アスト!!
     鋼鉄魔法「アスト」で、弾丸を防ぐ。

ヴォルツ 「やるじゃん。。。。。」

アル   「!!」
     アルが青ローブに駆け寄る!!

ヴォルツ 「おい、、、魔法は。。。。。」

アル   「攻撃魔法は得意じゃないから。」

     青ローブの前まで来た。
アル   「マホーン!!

     対象者に騒音を聞かせる魔法である。
     青ローブは耳を押さえて転がりまわる。

     アルはローブの顔の部分を剥ぎ取った。
     同じくらいの年齢の男であった。。。
アル   「!!」

ヴォルツ 「・・・・・・・・・・・・。」

青ローブ 「リリルーラ!!

      青ローブは魔法で、その場を逃げ出した。。。。。


アル   「仲間がいたのか。。。。。」

ヴォルツ 「・・・・・・・・・・。」


アル   「おじさん、大丈夫ですか?」
店主   「ああ、ありがとよ。魔法石も落としていったし、、、、、。
     しかし、あの青ローブはまさか。。。。。」

ヴォルツ 「兄ちゃん、俺、用事を思い出した。。。。。帰らせてもらう。」
アル   「え、、、ああ。。。。。」

ヴォルツ 「じゃあな。」

     と、走り去るヴォルツに、
アル   「ヴォルツ、ありがとう!!」

ヴォルツ 「なーに、気にするな。」

     そして、ヴォルツは去って行った。。。。。






     翌日。


     ヒトハを魔法警察に連れて帰った。

サフィア 「ヒトハちゃん。おかえり〜。」
ヒトハ  「ハ〜イ。」


シーマ  「あ、アラシ署長。」
アラシ  「やぁ。2人共、ありがとう。ヒトハちゃんがどうしてもって。。。」
シーマ  「全然構いませんよ〜。」

アル   「アラシ署長。」
アラシ  「ん?」
アル   「青いローブについて、何か心あたりありますか?」
アラシ  「何!?」

     と、昨夜の事件を話した。

アラシ  「ロイヤル4のヴォルツか。。。。。
     しかし、青いローブか、、、、アイツらか。。。。。」
アル   「アイツら?」
アラシ  「聞いた事があるだろう。。。数年前から行方をくらませていた集団。
     魔石ギルド。。。。。」

シーマ  「魔石ギルド!?」

アラシ  「サフィア。上に報告だ。。。。。俺はロレンスに。。。。。」
シーマ  「解りました。」


     どうやら、魔法警察も動き出す様子である。。。
     数年前のあの戦いを知らないアルとシーマには
     まだ、事の重大さがわかっていなかったが、
     この日から、ただ平和なだけの毎日ではなくなっていく。。。。。

     そんな気がするアルであった。。。。。







続く。































メロン  「ばんはっへー!! まべびびぶ、モグモグモグ。」
キャロル 「先輩〜。食べながら話すのやめましょうよぅ。」

クンツァ 「ああ、あの魔石ギルドだ。。。。。」

アラシ  「ああ、そういえば、クンツァ。私たちの役職ではなく、階級が決まったよ。(汗)」
クンツァ 「えっと、俺が本部長(警部)、でオマエが署長(警部補)か。。。。。」

メロン  「本部長は署長より上なのぅ?」

クンツァ 「多分そこまで考えてないだろうが、統括本部長って事でまぁ、、、、。」

アラシ  「そのウチちゃんとした階級を発表しておこうか。」

キャロル 「(≧▽≦)キャロルは何かなぁ?」

メロン   「(・_・。)アンタは普通の巡査じゃん。」
キャロル 「(・_・、)そ、そうですよね。」


クンツァ  「オマエもそうだろ。」

メロン   「( ̄□ ̄;)!?巡査長がいいなぁ。



























アラシ   「まだ、ダメ。(笑)

inserted by FC2 system