ST:05
ポテチ争奪













     魔法学校昼休み。


シオン  「アル君〜〜。一緒にお昼ゴハン行かない?」
アル   「えっと。。。。。」

     同じ学科を受けた時に仲良くなったシオンが誘って来た。

シーマ  「|壁|_・) ちら。」

アル   「あ。」

シーマ  「|壁|  さっ。」

アル   「( ̄□ ̄;)!!」

シオン  「あれ?行かないの?」
アル   「う、、、うん、いいよ。。。。。」

     シオンと学校の食堂に行くアル。

シオン  「アル君は魔導士になるの?」
アル   「いや、僕は音楽家になりたいんだ。。。。。」
シオン  「あ、でも魔法も覚えておこうって事ね。」
アル   「まぁ、そんなもんだね。シオンさんは?」

シオン  「アタシは魔法拳法士とかかな。。。。。
      魔法と拳法の融合ってカンジ。」
アル   「やっぱ色々あるんだね、目指せる職業は。」
シオン  「そうだね。魔法もあって絶対損は無いからね。」

アル   「みんな魔導士志望かと思ったけどね。。。。。」
シオン  「魔導士を兼ねるのがほとんどね、魔導工学の場合は
     魔法石に魔法を込めるから必然って言えば必然だけどね。」
アル   「魔導工学か。。。。。この街はすごく発展してるね。」

シオン  「そうだね、魔導列車や、魔導飛行機を開発したのは
     この街にいるアタシの知り合いだしね。」
アル   「そうなんだ!!この街にいるんだ。」
シオン  「まぁ、でも魔導工学が発展するのも、100%イイとは言えないけどね。」
アル   「たしかにそうかも。。。。。便利ではあるけどね。。。。。」



     次の授業でアルはなんとなく、「魔導工学」を受けてみた。
     魔導超伝導システムで飛行機を動かす仕組みについてだった。。。
     教師は魔導工学研究員と掛け持ちしてる人であった。

カイコ  「飛行機そのものは、風の力に翼の角度を変える事で、
     抗力と揚力が生じ機体が浮く、そして気流は流速が速くなると
     圧力が下がる性質があるのです。
アル   「( ̄□ ̄;)・・・・・。何言ってるか、全然解らないや。。。。。」
カイコ  「そして、初めのきっかけとなる上昇と、プロペラを廻す動力を
      魔導超伝動システムに頼ってるわけであり、一般的には
      雷撃魔法デインの魔法石や、飛翔魔法トベルーラの魔法石を
      用いたりしますが、最近は色々な魔法石の使い道が存在します。」

アル   「(−_ゞ だ、、、、だめだ、僕には向かない科目だ。。。。。」


     初日で懲りたらしい。。。。。

     で、その日の帰り道にカイコ先生とばったり会う。
     どうも、研究所へ向かっているようであった。



アル   「あ。カイコ先生。」
カイコ  「キミは、今日私の授業を。。。。。魔導工学に興味が?」
アル   「いえ、なんとなく。(汗) でも、難しいし、僕は音楽をやるので。。。。。」
カイコ  「そうですか。。。。。結構少ないんですよね。工学は。。。。。」


     自転車ですれ違うのはメロン!!

メロン  「うおおおおおおおおおお!!ごめんネー。」

     チリンチリン。

     ベルを鳴らし走る。


カイコ  「メロンさん!!」

メロン  「なんだに?アタシ、急いでるのよぅ。
     今日新発売のポテチ「シャケバニラ」が!!」
カイコ  「今日、ロレンスさん、今日一度帰ってきますよ。」

     ロレンスは科学魔導士と魔導工学員の双方を勉強していたが、
     3年前より潜んでしまった、「魔石ギルド」という、魔法石を専門に
     盗む集団を探すために旅に出ていたのである。。。。。


メロン  「なぬ!! う゛〜〜〜ん。。。。。
      よし!!たくさんポテチ買ってでお出迎えだ!!
      シャケバニラパーティーだ!!」
カイコ  「( ̄□ ̄;)・・・・・。頑張ってくださいね。。。。。」

アル   「あ、じゃあ、僕、こっちの道なんで、失礼します。」

カイコ  「また、興味あったらいつでもどうぞ!!」
アル   「わかりました!!」





     駄菓子屋。
メロン  「おばぁちゃあああああああああああん!!
     シャケバニラ来た!?」
婆さん 「あら、メロンちゃん。」
ヘノ   「あ。」

メロン  「あ!!箱買い!!前のも犯人オマエか!!
     このクサレパンダ!!他にも欲しい子供たちがいるだろ!!
     大人買いしてんじゃねー!!」
ヘノ   「大人だもん。」

婆さん 「でも、校長先生は、生徒にも配ったりしてるのよ。」
メロン  「うあ゛〜〜〜ん!!おばあちゃん、アタシの分取っておいてよぅ。。。。。」
婆さん 「メロンちゃんもいっぱい買ってくれてるけど、特別扱いはできないからねぇ。」

ヘノ   「しかたないのぅ。。。。。ホレ。」
メロン  「え〜。1個? 今日、ロレンス帰ってくるのに。。。。。」
ヘノ   「そうか、じゃあ、2人分2個な。」
メロン  「(ノ_<。)」


     そしてヘノは2個残して全て買っていったのである。。。。。

メロン  「(ノ_<。)ぐすっ。」

婆さん  「仕方無いねぇ。。。メロンちゃん、校長先生にはまだ言ってないけど、
      明日、明後日も新発売のが来るんだよ。」
メロン  「( ̄□ ̄;)!!マジっすか!!味は?」

婆さん  「コンソメミルフィーユと、ミソヨーグルトだよ。」
メロン  「よし、明日は早退してくるか!? いや、パトロール中に。。。。フフフ。」
婆さん  「こらこら、仕事はちゃんとするんだよ。」


     メロンは2個、シャケバニラポテチを買い研究所に向かった。

     まだ、ロレンスはいなかった。
     魔法警察に寄るはずだとカイコから聞き、スグに向かった。





アラシ  「そうですか。。。。。最近結構被害にあってる所が多いんですが、
     犯人が魔法を乱射とかしてない限り、うちではあまりやらないもので。」
ロレンス 「そうだな、しかし警備会社のヤツらでは捕まえる事すらできん。。。。。」
アラシ  「怪盗ラパンか。。。。。」

     世界で今熱い、怪盗ラパン。
     予告状を出したモノは確実に盗むという。
     魔法石なども多いため、魔石ギルドとの関係をロレンスが調べていた。
     そして、その犯人はこのアトラに住んでるという。。。。。


メロン  「うりゃ!!」

ロレンス 「ふーむ。どうする。。。。。魔法警察が出向くか?」
アラシ  「まぁ、街の平和と言う事で。。。。。しかし、怪盗ラパンは盗んだモノを
      お金の無い人に与えてしまうと聞きましたが。」
ロレンス 「そうだ、金持ちからしか盗まない。。。。。そして、殺人や強盗も
      行わない。。。。。」
アラシ  「魔石ギルドの人間がそんな、、、、、?」
ロレンス 「だが、魔石ギルドのローブと同じようなものをまとっていると聞く。」

メロン  「お〜い。ロレンス〜。」

ロレンス 「まぁ、明日、そこを案内する。3人くらい手配しておいてください。」
アラシ  「わかりました。」

メロン  「無視すんな〜!!」

ロレンス 「なんだ、いたのか。。。。また菓子か。。。。あいかわらずだな。
      そんなヒマあったら、算数でも勉強してろ。」
メロン  「(ノ_<。)。。。。。一緒に食べようと思ったのに。」

ロレンス 「そんな不気味なモンはいらん。」
メロン  「(・_・、)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


     メロンはその場に立ち尽くした。


     ロレンスは魔法警察を後にした。。。。。



キャロル  「先輩〜♪ (^ー^*)」

     と、様子を見ていたのは新人警官キャロル。
     メロンの後輩である。

メロン  「(ノ_<。)うぐぐぐぐぐ。」
キャロル 「なんか、全然ダメっぽいですよ♪(悪気なし)」
メロン  「( ̄□ ̄;)んなあああああああああ!!
      そんな事言うなーーーーーーーーーーー!!」
キャロル 「( `ー´) かっこいいんですけど、キャロルはオジサンはちょっと。」
メロン  「( ̄□ ̄;)!!おじさん!? 28やで。」
キャロル 「(^ー^*)28っていったらもうオジサンじゃないですか〜♪」

     ちなみにキャロルは16歳。


メロン  「くそぅ。。。。。あ、アラシ署長!!」
アラシ  「ん?」
メロン  「明日の怪盗のとこ、アタシも行きます!!」
アラシ  「(;^_^Aえ。。。。。」
メロン  「(`д´)行くの!!」
アラシ  「(;^_^A・・・・・・。は、、、はぁ。。。。。」

キャロル 「(≧▽≦)/先輩行くなら、キャロルも行きますぅ♪」


アラシ  「ロレンス、、、怒るだろうな。。。。。サフィア連れていこ。。。。。」










続く。




























メロン  「行けぇええええ!!クリスチーナ!!」

     愛車クリスチーナで、駄菓子屋までモリ漕ぎ!!

メロン  「おばあちゃん!!コンソメミルフィーユある!?」
婆さん 「あるよ。」

メロン  「!!ッッシャーーーーーーーーーーー!!オラーーーッ!!
     箱買い!!」
婆さん  「7500Gだけど。いいのかぃ?」

メロン  「(iдi)ないよぅ!!給料安いのよぅ!!」

婆さん  「じゃあ、2個にしとき。」
メロン  「(iдi)ぁぅぅぅぅぅ。。。。。」






メロン  「怪盗ラパン!!アタシにも幸福を持ってきてぇぇぇ!!

inserted by FC2 system