ST:02
新しい音色












     魔導交響楽団の公演を聴くアルテッツァ。

アル  「・・・・・・。」

     わずか1時間で終わってしまった。。。。。

アル  「これが、魔導交響楽団。。。。。なんだろう、、、、なんか、、、、、。
     何か、、、違うなぁ。。。。。」

     どうも、納得のいかない部分があるらしいが、それが自分の中でも
     なんなのかわからず、モヤッとするアル。
     そして、シーマの所へと戻る。

アル  「ありがとう、シーマさん。」
シーマ 「 「シーマ」でいいわよ。ってか私、名前聞いてないよ?」
アル  「( ̄□ ̄;)!! あ、ごめん、、僕はアルテッツァ。
     長いから「アル」って呼ばれる事が多いけどね。」

シーマ 「(^ー^*)そっか。よろしく、アル。で、どうだった?」
アル  「・・・・。それが。。。。。」


    アルは交響楽団の演奏に何か違和感を感じた事を話した。
    何か、伝わるモノがないという感じを。。。。。

シーマ 「答えは簡単じゃない?」
アル  「音楽に魂が宿ってない・・・・・?」

シーマ 「そうよ。お金や名声でやるだけの集団。。。。。私はそう思ってる。
     でも、アルが聴くのを止めたりはしなかったわ。
     これは私だけの考えだし、交響楽団に惚れ、入団したいならそれもいいと思う。」
アル  「・・・・・・。」

シーマ 「だから、私から言わせてみれば、アルは「合格」だと思うよ。
     ねぇ、アルの演奏聞かせてよ。」
アル  「えっ、、、、でも、僕のはホルンだから。。。。。こんな所じゃ。。。。。
     それに。。。。。」

    アルは少女を見た。気持ちよさそうに眠っている。。。

シーマ 「そうね。。。。。どうしよ。結局、この子食べる前に寝ちゃったんだ。」
アル  「どうしよう。。。僕はルージアへ帰るべきなのかな。。。。。
     この子を連れて帰るべきなのかな?」
シーマ 「アルはどうしたいの?」

アル  「僕は魔法交響楽団に入って、世界を廻るツモリで来たから。。。。。」
シーマ 「そうなの?」
アル  「だから、ルージアに戻る意味は僕にはない。。。。。」
シーマ 「この街に住む?」
アル  「それは、この街で音楽をやるって事なんだよね。。。。。」
シーマ 「魔法学校で、「音楽科目」を取れば勉強もできるよ?」
アル   「えっ!? そんなのあるの?」

シーマ 「そうよ。「音楽科目」がある魔法学校はそんなに無いと思うわよ?」
アル   「し、知らなかった。。。。。ルージアには魔法学校すらないから。。。」
シーマ 「よし、とりあえず、学校行ってみよーーーー!!」

アル  「( ̄□ ̄;)行動早いなぁ。。。。。」

 
      シーマの案内で学校の中へ行く。
      アルは少女をおぶって行く。


シーマ 「ここの学校に通うのなら、寮に入る事もできるわ。」
アル  「そっか。。。。。って、もう入校させる気!?」
シーマ 「(笑)」


    と、案内された先は職員室。
    シーマは中に入った。

シーマ  「よかった〜、いた〜。プリメェラ先生!!」
プリメェラ「シーマさんじゃない。どうしたの?今日は学校休みよ。」
シーマ  「実は。。。。。」

プリメェラ 「そっか。。。。。アル君、今の魔法学校は3年前に制度が
     変わったのは知ってるわね?」
アル   「ええ、魔法習得のためだけでなく、普通の学校としてもやれるように、
     選択科目に「語学」や「数学」があり、そして
     当然、「魔法」や「魔導工学」あるんですよね。」
プリメェラ 「そそ、だから別に「語学」「歴史」などだけを選択すれば
     普通の学校なのよ。」

シーマ  「年齢も13歳以上なら入校できるわ。
      ただ、魔法免許などは年齢が18歳とか決まってるのもあるけど。」
アル   「音楽科目。。。。。気兼ねなく練習できるんですよね?」
シーマ  「もちろんよ。」

アル   「よし、この街で頑張ってみようかな。。。。。」」
プリメェラ 「( `ー´)o気が変わらないウチに用紙を!!(笑)」

シーマ  「入校生を入れたかどうかがボーナスにひびくみたいだよ。(笑)」
アル   「( ̄□ ̄;)うっわ。やられたな。。。。。
     でも、なんかやってみたい気もする。色々と。。。。。」

     そして、書類手続きの間、職員室で待たされた。

アル   「へぇ。もう、明日から通っていいんだ。。。。。スゴイなぁ。」
シーマ  「好きな科目を受講すればいいシステムだから、
      自分にあった科目をやればいいわ。
      でもせっかく魔法学校にいるんだから、魔法も覚えたら?」

アル   「シーマはどんな系統の魔法を?」
シーマ  「あんまり決めてないの。(笑) 
      とりあえず、水流魔法ジャビとジャビマしか習ってない。」
アル   「僕も火炎魔法メラとメラミしか。。。。。後は。。。。。」
シーマ  「もしかして。。。。。」

アル&シーマ 「ロディ・ロディア!!」
     やはり音楽魔法ロディ系は当然であった。。。
      

プリメェラ 「おまたせ。 えっと、寮の部屋のカギはコレ。
     あと、問題はその子だね。。。。。
     なんつーか、学校に連れてくんなよ、みたいな。(笑)
     今日誰も学校いないしな。。。
     魔法警察で保護してもらう事にしようかな。」
シーマ  「あ、じゃあ、私たちで連れていきますよ。先生は仕事の方を。」
プリメェラ 「そうね。アナタたち、夫婦ゴッコなんかするんじゃないわよ。(笑)」
アル   「(;^_^A 当分、言われそうなネタだなぁ。」


     少女を魔法警察へと連れていく2人。

シーマ  「夫婦かぁ。。。。。まだまだ早いわね。(笑)」
アル   「そうだね。。。。。(汗)」

     2人共、18歳である。結婚はできる年齢ではある。

シーマ  「私も、こんなカワイイ子供が欲しいなぁ。。。。。」
アル   「そうだね。。。。。。」

     惚れたか?アル。(笑)

シーマ  「でも、魔法警察に預けるのもかわいそうだなぁ。。。。。
     ねぇ、私たち夫婦になっちゃう?この子ひきとって。」
アル   「( ̄□ ̄;)ええええええええええっ!?


シーマ  「(・_・ )冗談よ、、、そんなに驚かなくても。。。。。
      私って、そんなにダメかな。。。。。自分ではそこそこイイと思うけど。(笑)」
アル   「そ、、、、そう、、、思うけど。。。。。」
シーマ  「(^ー^*)あははははは。ありがと〜♪」

少女   「(−_ゞ ママー、、おなかすいたよぅ。。。。。」
シーマ  「あら。ついに眠気に空腹が勝ったか。。。。。」
アル   「僕もそう言えば。。。。。」

シーマ  「じゃあ、ゴハン行っとこー!!」

     シーマの案内で、近くの食堂に行く。
     食堂「サンダーストーム」

シーマ  「こんばんはー。」

店主   「おう。シーマちゃんじゃねぇか。」
シーマ  「マスタ〜、いつものある?」
店主   「ちょっと待ってくれ、今、卵を買いに行かせたんだが、あの野郎。。。」
シーマ  「あははは。」

     と、帰って来た若い衆。
店主   「コラ、オマエまた、寄り道してたな。」

シーマ  「マスター。お兄さんの買う卵、街のハズレまで行かないとないんだよ?」
店主   「何?」
シーマ  「ここのオムライスは、やっぱ、あの店のでないとね。」

アル   「オムライス、、そんなにウマイのかい?」
シーマ  「うん。」
少女   「おむらいすー!!」

     で、出て来たオムライス。

店主   「そうか、そう言えばアイツいい卵買ってくるのはそんなワケがあったのか。」
シーマ  「そーよー。マスターもあんま怒ってばっかじゃダメよ。」

     オムライスを食べるアル。

アル   「!!う、、うまい!!こんなうまいのは初めてだ!!」
店主   「ほほぅ。味の解る男だな。シーマちゃんの彼氏かい?
      !!子供までいるのか!!」
シーマ  「ちょっと、そんなわけないでしょー。この子を魔法警察に連れていくのよ。」
店主   「どっかで見たような子だなぁ。。。。。きのせいか。。。。。」
少女   「うまうまー!!」

シーマ  「やっぱ、おいしぃ♪」


女性   「あれ?シーマ?」
シーマ  「ん? あ!!師匠!!」

アル   「師匠?」

     店内に入って来た女性はシーマの師匠であった。
     シーマに音楽と、ロディなどの音楽魔法も教えたのであった。
シーマ  「師匠はね、魔導交響楽団の指揮者だったんだよ。」
師匠   「もう、やめてよ。。。昔の話は。。。。。」
アル   「え?」

     シーマはアルが魔導交響楽団を志望してた事を話した。
     シーマの師匠はその頃の話をした。。。。。
     魔導交響楽団ができてすぐスカウトされたんだが、
     仕事が忙しくて、辞めてしまったのである。

師匠   「でね、それ以上は解らなかったけど、楽団のTOPにいる4人。。。。。
     かなりあくどい事してるみたいよ。。。。。」
アル   「そうだったんですか。。。。。」
少女   「そうだったんでしゅかー。」

師匠   「あら。カワイイ。。。。。あれ?誰かに似てるような。。。。。」



     そして、魔法警察へと着いた。
     中で事情を話す。。。。。

婦警   「わかりました。。。こちらでお預かりして、ルージアの方へ
      ちょっと聞いてみることにします。」
シーマ  「お願いします。(ノ_<。)」
少女   「(・_・)」

     少女を婦警に預ける。。。
     そして、2人は帰る。。。

少女   「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」
アル   「あらら。。。。。」

婦警   「( ̄□ ̄;)・・・・・。あら困りましたわ。。。。。」
シーマ  「私が預かってちゃいけないですか?」
婦警   「え、、しかし。。。。。」

警部   「いいんじゃないの?(笑)シーマちゃんお願いできるかな?」
婦警   「警部、、、、が、おっしゃられるなら。。。。。」
警部   「ま、問題ないだろ。。。。。」
シーマ  「(^ー^*)やったー。」
アル   「(;^_^A ま、、、いいか。」


     シーマに案内され、寮に着くアル。
アル   「てか、、、テーブルもベッドも何もないんだよな。。。。。
      また、明日買っておくか。。。。。」
シーマ  「んー。じゃあ、今日はウチ来る?」
アル   「( ̄□ ̄;)えええええええええええええええ!!」

シーマ  「(・_・ )実家だから、安心してよ。」
アル   「(;^_^A だ、だよね。。。。。ホッとしたような、ガッカリしたような。」
シーマ  「(・_・)?何か言った?」
アル   「(;^_^A いえいえ、何も。」



     そして、アルはその日はシーマの家に泊めてもらったのであった。

     最初、シーマが帰った時、状況を知らない母は倒れたとか。。。。。













続く。



















シーマ  「んもー。お母さんったら、いつ産んだんだよ、私が。。。。。
      ねー、、、、、、って、あれ?この子名前なんだろ?
      ね、名前はなんて言うの?」
少女   「(−_ゞ スヤスヤスヤスヤ。」

シーマ  「( ̄□ ̄;)!!また、寝てるオチ!?」

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