ST:45
カホ空間紀行(3)













     敵兵の攻撃で瀕死のオブシダン。


王妃   「オブシダン、、、、、、、なんてこと。」

オブシダン「母上、、、、、無事で何よりです。。。。。」
マリン  「お兄様。。。。。」

ミルミィ  「私のせいで。。。。。うっうっ。。。。。」

オブシダン「母上、、、私が、、、もし、、、死んでもこの子は恨んじゃいけないぜ、、、、
      この3人がいなかったら、、、俺も城の兵士もマリンも助からなかっただろうし。
      それに、、、私が普段、、、剣をさぼってた報いかもな。。。。。」
王妃   「もう、、しゃべるんじゃありません。。。。。」


カホ   「あ、、、、ミルミィさん、、、それ、、、ホイミ???」

ミルミィ 「うん、、でも、、こんなんじゃ王子の傷はふさがらない。。。。。」
オブシダン「その、、回復魔法のおかげで、、、最後に母上と話ができた、、、、、
      礼を言う。。。。。。」


     すっとオブシダンは目を閉じた。


ミルミィ 「やだあああああああああああああああああ!!」


    ホイミを発してる手の輝きがさらに増す!!

マリン  「!!な、、なにこれ?????」
ルヴィ  「光ってる。。。。。」


カイコ  「こ、、、、これは、、、ベホイミ!?」
カホ   「ううん、、、、さらに魔法力が回復に変換されていく。。。。。
      ベホイミから、、、、、ベホマ!?」


    オブシダンの傷が塞がっていく。。。。。

王妃   「な、、、なんと、、、こんな事が、、、、、、。」



オブシダン「ま、、、またできたじゃねぇか、、、魔法。。。。。。」


カホ    「また?」

オブシダン「私が斬られた後、ラギとかなんとか。。。。。」

カホ    (( ̄□ ̄;)ベギラマだよ、そりゃ。。。。。)



ミルミィ  「そっか、、、、、魔法力の変換、、、、、なるほど。。。。。」





    そして、城内のシールドル兵は全滅した。


王    「皆の者、よく頑張ってくれた。。。
      また、旅の方、その魔法はヤツラにも「脅威」として残ったはずじゃ。
      もう当分は攻めてこないであろう。。。。。。」

カイコ  「王様。。。。。」
王    「どうした?」

カイコ  「私たちは、ここを出て行った方がいいのではないでしょうか?」
王    「・・・・・・・・。」

カイコ  「もともと、この世界の者では無いですし、やはりそのような者が
     この世界の常識を覆す力を振るうわけには。。。。。
     剣士長、その事でなにか考えがおありでしょう。」

     剣士長アンバーは答えた。

アンバー「実は、、王様。。。。。剣だけに生きてきた拙者たちですが、
     長年鍛えてきたこの腕が、失礼ながら年端もいかぬ者が、
     それすら凌駕する能力を持っていて、、、、、、。
     兵士の中にも、硬度や素早さなど人間の能力を上げる魔法をも
     経験した者は、どこかそれに頼っているような。。。。。」
王    「ふむ。。。。。。」


カホ   「そうやんね、、ウチら、、ここにいたらあかん気がするわ。。。。。」
ミルミィ 「でも、、、どうやって帰ったら、、、、、、。」


オブシダン「おい、、、ちょっと待てよ。」


     後ろでずっと腕組みをして聞いていたオブシダンが口を開いた。

マリン  「お兄様?」

オブシダン「ずいぶん、勝手な話じゃねぇか? 確かにこの世界の常識から言えば
      脅威的は能力だ。そんなもんドラゴンと変わらないじゃねぇか。」
カホ   「( ̄□ ̄;)ドラゴンと一緒なんやん。。。。。」

オブシダン「散々助けられておいて、その能力が驚異的だからと、
      疎外するってのはなぁ。。。。。」
王    「いや、、何も私は。。。。。」

カホ   「せやでー、ウチらが自分から出てこう思てんて。
      魔法は恐いで、一瞬で命を奪うものもあるんやで?
      王様、そんなにウチら信用してていいん?」
王    「そなたらの人間性は私は信用しておる。」


     一同は未知なる能力「魔法」のその脅威を隠すことはできなかった。
     その能力がこの世界になんらかの力を及ぼすと
     心のどこかではわかっているのだろう。。。





     その夜。

カホ   「ミルミィさん、、、どないしよー?」
ミルミィ 「そうね、、、でも帰ろうって言って帰れるものでもないでしょう。。。。。」

カホ   「よし、ZDに魔法力こめて見よう!!( `ー´)o」
ミルミィ 「こらこら、今やってもカイコ君いないでしょ。。。。。」

     男女別部屋。(笑)

カホ   「でも、うっすら青の光がもどってるような気がする。。。。。」
ミルミィ 「もしかして、魔法力をためてるのかなぁ。。。。。」
カホ   「多分、青の魔石は、ウチの魔法力に関係してると思うねん。
     普段うっすら輝いて、魔法使うと青く激しく輝くから。。。」
ミルミィ 「黄色は、なんの前触れもなく。。。。なのかなぁ。。。。。」


カホ   「ねぇねぇ、やっぱウチら、どっかへ出て行って。
      早く元の世界に戻れるようになんとかした方がいいのかな?」
ミルミィ 「そうね、、、、元の世界でもどうなっている事やら。。。。。」






     翌日。

ミルミィ 「さて、行こうかな。」

     3人はとりあえず、この国を出る事にした。

マリン  「お姉ちゃんたち、ドコ行くの〜?」

カホ   「ごめんね〜。元の世界に帰るのよ〜。(って、方法解んないけど。)」

マリン  「やだー!!」
ルヴィ  「王女様。無理を言ってはいけませんよ。。。。。」


アンバー「済まぬ。。。。。いらぬ気遣いをさせてしまったな。」

カホ   「ううん。ウチたちの世界ではウチらなんて全然スゴクないんだけど、
      なんか、優越感に浸れたわぁ。」
カイコ  「そうですね。(笑)」


カホ   「魔法力こめたら、いつでもこれるんだったらええねんけどな。。。。。
      こうやって。」

    と、ZDに魔法力をこめてみた。


カホ   「あ、なんか痛いわー。。。。。。くしゅん!!」

    また、くしゃみ。

    なんと、黄色の魔石が輝いている。

カホ   「( ̄□ ̄;)うっそ!!ちょっと待ってよ!!」
ミルミィ 「( ̄□ ̄;)くしゃみ?」

    後ろの空間が少し歪み始めた。

ミルミィ 「( ̄□ ̄;)えええええ。まだそんな心の準備が。。。。。」
カイコ  「まだ、王様にもお別れの挨拶してないのに。」

カホ   「多分、歪みはスグ消えるものでもないと思うんよ。。。。。」


ルヴィ  「せっかく元の世界へ帰れるチャンスですよ。
     自分の意思で戻れないなら、、、なおさらです。」
ミルミィ 「そうよね。。。。。どうせ、ここ出て行っても行くトコないし。」
カイコ  「では、いきますか。。。。。」



マリン  「いやだよー!!」
     王女は泣き出す。

ルヴィ  「王女・・・・・・・。」


ミルミィ  「王子にも、、、よろしく伝えてね。。。。。」


    3人は空間の歪みに入る。。。。。

    世界が歪んで見えた。

    その時。。。。。


剣士   「アンバー剣士長!!シールドルの竜騎士が!!」
アンバー 「な、、なにぃ、、、もしや、、対魔法に竜を!?」


    歪み行く世界のなか、カホたちはとんでもない事を聞かされてしまった。



    そして、元の世界に戻った。






カホ   「ちょっと、最後の竜騎士ってナニ?」
ミルミィ 「ドラゴンがドーンって来るって事?」
カイコ  「私たちが魔法を使って、それに対抗したんですよね!?」

カホ   「戻った方がいいのかな? ほ、、ほら歪みがまだあるし。。。。。」

カイコ  「でも。。。。。」

ミルミィ 「これ以上、私たちがあの世界に干渉してはいけないと思うの。」
カホ   「だって!!」
ミルミィ 「それにいずれは、竜騎士も攻めてきたはずよ。。。。。
     結局、自分たちでなんとかしないとあの王国のためにもならないのよ。。。。。」



    歪みは段々小さくなっていく。。。。。

    カホはその歪みをただ見つめているだけだった。。。。。







続く。















メロン  「( ̄□ ̄;)長いな、このシリーズ!!」
スワン  「( ̄□ ̄;)長いなぁ。」



マイコ  「( ̄□ ̄;)出番がー。」







マロン  「私、魔導アイテムすらないのにぃ。。。。。」

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