ST:43
カホ空間紀行










    自分の魔導アイテム「ゼロディメンジョン」(腕輪)で遊ぶカホ。

カホ   「う〜ん、いまいち使いこなせないなぁ。。。
      この魔法石が関係あるんだろうなぁ。。。。。」

    この腕輪には小さい魔法石が3つはめこまれている。。。
    カホのイメージでなく、魔導士「ゼロ」がなんらかの力を託したものだと
    カホは思っている。。。
    ゼロも「カホに相性がいい」と言っていた事なので、
    きっと何か「遺しておかねばならぬ物」なんだろうな。と。

    解っていることは、魔法石は「青」「黄」「赤」の3色で、
    普段は青がうっすら輝いていて、
    リレミト・ディレミト発動時は青が激しく輝くのである。
    
カホ   「うーん、、黄色が輝く時はもっとスゴイ魔法が????
     でも、赤はなんかヤバイ予感するなぁ〜。
     って、リレミトは自分でも使えるようにならなあかんなぁ。。。。。」

    ふと、青の魔法石の輝きが消えかかっている。

カホ   「あれ?なんか、、、頭が、、、、、、、、。あれれ?」


    カホは倒れてしまった。。。。。
    たまたま顔見知りで同じ授業を受けていたカイコが医務室へと連れて行く。



カホ   「うーーーーん。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

カイコ  「あ、目を覚ましました。」

リマ   「熱はあるかなー?」


    と、熱をはかってみたが特に無い。

リマ   「変ねぇ。。。」

    カホは魔法石の話をしてみた。

リマ   「一概にそうとも言えないけど、カホちゃんの身体を表わす場合もあるわ。
     その魔法石。 今、魔法力の集中ができないとかそういう状態かもしれないわ
     今から病院行ってみましょうねー。」
カホ   「( ̄□ ̄;)・・・・・。疲れてるのかなぁ。。。。。」

    リマは医務室を離れるわけにいかず、カイコが付き添いで魔法病院へ
    行く事となった。
 
    魔法病院はもちろん、「魔法力精神科」と言う魔導士専門の科もあるのである。



ミルミィ 「あれ?カホちゃん? カイコ君。どしたの?」

    と、病院前でミルミィと出会う。

カホ   「なんか、魔導アイテムが、、、、、。」

ミルミィ 「んん? なんか、相性悪いんじゃないのかな?
     詳しくは先生に診てもらったらわかるけど。」
カホ   「ええ!?作ってくれた人が私が一番相性いいって。。。。。」
ミルミィ 「やっぱり。他人からのアイテムだと、まれに拒絶反応とかがあるのよ?
     バイオリズムかな? 多分貰う時場に居た人の中では一番相性がいいとか
     って意味じゃないかなー?」
カホ  「なんか、身体の調子も、、、、、、、、、、、、くしゅん!」


    と、くしゃみをした。。。。
  
    腕輪が少し輝く。。。。。黄色の魔石が輝く。

カホ   「うわわわっ。黄色!?」

ミルミィ 「な、、、なにこれ?」


    なんと、周りの空間が歪んでいる。

カイコ  「!? 異次元!?」


    そして、空間の歪みが口を開けた。
    3人は吸い込まれてしまった。。。。。


    病院の前は何事もなかったかのように。。。。。












    そして、3人はどこかの森に放り出された。


カホ   「うわー!!ドコここ?」
ミルミィ 「щ(゜Д゜щ)私、仕事中なんだけどなぁ。。。。。」
カイコ  「どこか遠い所でしょうか?」



カホ   「ま、いいや。ルーラで帰ろー。」


    カホはルーラを唱えた!!


    が、、、、どこにも移動しなかった。。。。。

カホ   「あれ?不思議な力で封じ込まれてるわけでもないんだけどなぁ。。。。。」
カイコ  「?????変ですね。」


    何回かためすが無理だった。



男    「おい!!いたぞ!!王女だ!!」


   茂みから戦士風の男が現れた!!

カホ   「王女?」
ミルミィ 「もぅ、私がカワイイからって、王女だなんて♪」

カホ   「( ̄□ ̄;)ミルミィさんって、そーゆーキャラなんだ。(笑)」


   って、場合ではないぞ。


カホ   「ナニするんよ!!」
男    「おとなしくしろ!!」

ミルミィ 「ちょっと!!離しなさいよ!!」


カイコ  「バギマ!!

    真空の刃が男を襲う!!


男    「!!うわっ!!な、、、なんだ!?イキナリ斬れたぞ!!
     うわーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」


    男は逃げ出した。。。。。




少女   「すっごーい!!」

    また違う方向から声がした。

カホ   「ん?」

    カホより少し下くらいの年齢の女の子がいた。

カホ   「誰?」

少女   「アハハハ。ごめんねー。マリンと間違えられたみたいでー。」

    少女の名は「アクアマリン」本人は「マリン」と呼んでるようである。
    スォードル王国の王女らしい。

カイコ  「全然似てないじゃないですか。。。。。歳だけって事かな?」

ミルミィ 「でも、スォードルなんて聞いたことないなぁ。。。。。」


マリン  「ねぇねぇ、さっきのどうやって、斬撃を与えたの?」

     どうやら、バギマいや魔法を知らないらしい。


カホ   「魔法って解る?」
マリン  「ん?????」

カイコ   「ジャビ。」
マリン  「うわぁぁぁぁぁ!!て、、、手から水が!?」
カイコ   「(笑)」


マリン  「すごいすごい!!お姉ちゃんたち、マリンをお城まで連れてってー!!
     アイツらから守ってー!!」


    どうやら、城外で遊んでいるウチに、スォードル王国に恨みを持つ者に
    さらわれそうになったらしい。
    カホたちは、マリンを城へ連れていった。


ミルミィ 「すっごい、でっかいお城。。。。。ドコの国だろ?」





王    「おお!!アクアマリン!!無事だったか!!
     オブシダン!!あれほどアクアマリンから目を離すなと言っただろう!!」

     オブシダンと呼ばれているのは、アクアマリンの兄であり、ここの王子である。

オブシダン「マリンの行くすえ見てたら、ボクが何もできないじゃないか。。。。。」

ミルミィ  「へぇ。。。。王子ねぇ。」
オブシダン「ん?なんだ、この田舎者は?」

ミルミィ  「щ(゜Д゜щ)い!!田舎者だとうぅ!!」


王    「オブシダン!!アクアマリンの恩人に対して何を言うのだ!!
      下がっておれ!!」

     オブシダンは何も言わずにひっこんだ。

王    「すまなかった旅の方。ご無礼を謝ります。」
カイコ  「いえいえ。おきになさらずに。」

王    「しかし、この物騒な世で、鎧も着ずに。。。。。
      もしや、アナタがたはお若いのに、剣術の達人なのか?」

マリン  「違うよぅパパ!!この人たちスゴイのよ!!
      離れた所から、斬れるんだよ!!」
王    「!!な、なに?」

     その後、カイコのバギマを見せた。



王    「なんと、魔法とな?????」
カイコ  「ええ。この国では魔法は無いんですか?」

王    「初めて見たぞ、そのような特殊な能力。。。。。
      まさに神が使わした使徒であろう。。。。。」




カホ   「ねぇ。。。。もしかしてさ。。。。。」
ミルミィ 「私もそんな気がする。。。。。」
カイコ  「もしかして、、、ここって、私たちの世界とは違うって事ですか?」



    ゼロディメンジョンの起こした時空の歪みが、全く別の空間の世界を
    結びつけてしまったのであろう。



王   「ぜひ、ゆっくりしていってくだされ。」

    娘の恩人ともあれば当然の扱いではあるが、
    知らない世界でも宿があるのは助かるので
    好意に甘えた。。。。。
    今後の事を考えるために。。。。。






続く。
















メロン  「( ̄□ ̄;)ああー。これじゃ、3人しか出番ないじゃん。」
マイコ  「( ̄□ ̄;)私、こないだメインはったからなぁ。。。。。」

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