ST:94
最終戦闘への序曲












     マジックテリア内、魔法学校。

     ゾーマは堂々と歩いて入ってきた。
     外見はヒスイであるから、何もしなければそうそう気づかれるものでもない。

     それでも魔法力のオーラで解る人間には解るのである。
     気づいたのは別の教師である。
     ダイヴァーとツグミがフリーダムへ行くと、学校には上級魔導士がいなくなる
     ので、すぐに呼びに行ったのである。

教師   「ダイヴァー先生!!いました!!」

ダイヴァー「ヒスイの身体を奪ったんだったな。。。。。」
ツグミ  「危なかったわね。。。船が出てしまっていたら。。。。。」

ダイヴァー「そうだな。。。。。だが、ヒメもテッケツもいないぜ。」

ツグミ  「アタシたちでやるしかないのね。。。。。」

ダイヴァー「他に誰かいないか? 生徒でもいい。」
教師   「いえ、この時間は。。。。。」

リマ   「私がいる!!」

ツグミ  「回復のスペシャリストじゃん。」



ダイヴァー「ゾーマ!! 何をしにきた。。。。。
      どうも、貴様の狙いはココに何かあるらしいな。。。。。」
ゾーマ  「フハハハハハハ。知れた事、ここはどうも我が邪魔な存在ばかり
      でな、早めに潰しておこうと思ってな。。。」
ダイヴァー「残念だが、今度はそうはいかないな。。。。。」
ツグミ  「そうね。魔法学校最強コンビ(笑)だもんね。」

                                  テッケツ(( ̄□ ̄;)そんなー!)

ツグミ  「ん?なんか聞こえたかしら?
      さらに、回復のスペシャリストが加わったからね。。。。。
      アンタがどう戦うかミモノだわ。。。。。」
リマ   「久々に大きい戦いだけど、頑張るわ。。。。。」


ツグミ  「さて、とっととヤっちゃいますか。
     ピオリム!! フバーハ!!」 
     ツグミの魔導アイテム「マエストロ」の効果で、2倍になってかかる。


ゾーマ  「イオナズン!!
   イオナズン!!
   イオナズン!!

ダイヴァー「な、、なに!!魔法の三連唱!?

     3人はそれぞれ身をかわした。

リマ   「三連唱。。。。。なんてこと、、そこまでなの!?」

     通常魔法は魔法力充填時間が少なかれ存在する。
     同時に2つはできても、3つになると全然違うのである。
     三連唱ともなると、通常に唱えた時の4〜5倍の魔法力を消費する。

ダイヴァー「三方から、違う系統で攻撃しろ!!
      メラゾーマ!!
リマ   「バギクロス!!
ツグミ  「マヒャド!!

ゾーマ  「マヒャド!!イオナズン!!メラゾーマ!!
     ゾーマはそれぞれの魔法に、それぞれに反する系統の魔法をブツけた。


ツグミ  「な、、なんてこと!?違う魔法でも詠唱できるの!?」
     魔法力変換が異なるため、違う系統の魔法の連唱はさらに
     難易度を誇るのであった。。。。。

ゾーマ  「エビルデイン!!
     黒い雷撃が3人を捕らえた!!


ダイヴァー「ば、、ばかな。。。。。ヒスイ、、おまえの力はいったい。。。。。
     おそらく、ヒスイの潜在能力がひきおこしたのであろう。。。
     やるしかないのか。。。。。これを。。。。。」

     ダイヴァーは魔導アイテム「ギルティ・ダイス」を出した。
ツグミ  「ダイヴァー!!そ、それは、アナタ中にメラゾオンを数発詰めたはずよね?
     それでゾーマをやるっていうの?」
リマ   「もし、悪い目が出たら。。。。。」
ダイヴァー「そうだな。俺のアイテムは砕け散るだろうな。。。。。
      あとは、学校が灰になるか。。。。。」
ツグミ  「そんな博打に出るつもりなの!?」
ダイヴァー「まさか。。。。。どうせなら、ゾーマにブツけたいな。」
リマ   「それでも、学校は灰になるんじゃ。。。。。」


ゾーマ  「出でよ!!イレイザー!!」
     生ける魔導アイテム「イレイザー」が出現した。
ダイヴァー「なんだ、、あの生き物は!?」


アラシ  「あのイレイザーは、魔法が効きません!!」
     アラシ・サフィア・クンツァが到着した。
ツグミ  「なんですって?」
アラシ  「アレがゾーマの生きる魔導アイテム「イレイザー」
     マホステの効果を持ってます。ですから、、、、。」
リマ   「イオナズンとかで攻撃しろって事ですね。」

クンツァ 「でも、それじゃ、あんまりダメージにならないんだよな。。。。。」
サフィア 「やはり、マダンテをやるしかないのね。。。。。」

ツグミ  「アナタたち、マダンテを!?」

クンツァ 「ま、なんとかモノにしたんだが、魔法力を解放する量が
      まだ不十分だから、イレイザーを倒すには、3人全員の魔法力を
      必要とするけどな。。。。。」
サフィア 「その後、総監達が、ゾーマを一気に倒すはずなのに。。。。。」

      そうである。今、イレイザーを倒しても、ゾーマはまたイレイザーを
      作り上げるであろう。。。。。

      そしてゾーマは「凍てつく波動」を放った!!
      これを食らうと、自分にかけてある魔法が消えてしまう。
      (ピオリム・バイキルト・スクルト系・フバーハ・アストロンなど。)

ツグミ   「しまった!!フバーハが!!」
      フバーハのバリアは無くなった所へ、イレイザーの吐く火炎が襲う!!

クンツァ  「!!」


サフィア  「強い、、、、。」


アラシ   「総監が来るまでは、全員「直前フバーハ・マホカンタ」で
       魔法を防ぎましょう!!」

ダイヴァー 「俺は守りってのは向かないんでな。。。。。
       ヒスイの魔導アイテムを破壊すれば、イレイザーは作れないんだがな。」
ツグミ   「ヒスイのアイテムの媒体は何?」
ダイヴァー 「そこが問題なんだ。。。。。アイツの魔導アイテムは。。。。。
       右腕だ。。。。。」
ツグミ   「な、、、なんですって!?」
ダイヴァー 「アイツが言ってた「人に奪われるなら私は身を滅ぼした方がいい。」と。
       やっとその意味がわかった。。。やはり、魔導アイテム媒体製造能力だ。」

リマ    「ヒスイさんの腕を落とすっていうの!?」

ダイヴァー 「ソレができるなら初めからしている。。。。。
       だが、だからと言って放ってはおけないし、ヒスイならきっと
       こういうだろうな。。。。。。「私を殺して。」と。。。。。」
サフィア  「ゾーマだけを倒す方法があるかもしれないじゃないですか!!」
ダイヴァー 「で、ソレをいますぐ考え付くのか?」

ツグミ   「人の生殺与奪は・・・・。」
ダイヴァー 「そんな事はわかってる。。。。。別にヒスイ1人より、
       他の人全ての方が重いとは思ってない。。。。。
       だが、この誰も望まない状況を脱するには、その状況を握る者が
       一番望む方法がいいんだよ。。。。。」

     ダイヴァーは走った!!
     イレイザーが襲い掛かって来る!!
ダイヴァー 「何百匹いようが、全て斬ってやるよ!!
       クリムゾン・エンド!!

クンツァ  「!!魔法は効かないんだろ!?」

ダイヴァー 「炎の力を宿すだけでなく、炎を具現しきって刀と化す!!」
      「炎」を材質とした刀を作ったのである。。。。。

ツグミ   「マホチェイン!!
      マホチェインの鎖をもってイレイザーに向かうツグミ。
      リマも一緒に駆けて行った。。。。。





      数分後、到着したディモン・QBが見たものは。。。。。













続く。

























メロン   「全速力!!」
マイコ   「もちろんよ!!」
メロン   「ちょっとシリアスになってきたっぽいよ!!
      この最終決戦!! アタシら行かなくてどうすんの!!」
マイコ   「そうよ!!」





















スワン   「早く!!マロンちゃん!!」
マロン   「こ、、、怖い。。。。。この凶々しい魔法力。。。。。」
スワン   「どうしよう。。。。。ホークアイ!!」

ホークアイ 「残念だが、私が駆けつけた所で足手まとい以外何者でもない。
      だが、キミたちなら、きっと何かができるはずだ。。。。。」
ヴィクトリ  「上級魔法すらほとんどないからな・・・・・。」

マロン   「スワンさん、、、、行きましょう。。。。。」


ホークアイ 「スワン!!」

スワン   「はい・・・・・。」


ホークアイ 「無事で帰って来いよ。。。。。」
スワン   「。゜(>▽<)゜。 も、、もちろんよ!!」














ガネット  「トルマリン!!早くしろ!!」
トルマリン 「解ってる!! カイコ、準備はいいか?」
カイコ   「ええ。」

ガネット  「いいな、前戦には出るなよ!!」
トルマリン 「ああ。この戦い、同じ地で戦わなきゃ、、、、。」
カイコ   「何かできることはあるはずです。。。。。」





















ティア   「さてと、とばすよ!!カホ。」
     魔王殿から海上に出たティア。(カホはもちろんZDの中。)
     マホチェインで金テツを足に縛りつけた。

ティア   「超高速!!トベルーラ!!」

カホ    「外にいたら死ねる速度!!」










全員が最終決戦に向かっていた。。。。。

inserted by FC2 system