ST:84
制空の覇者










     学校帰り道。。。。。
     いつものように、カイコは歩いていた、、、、、。


ガネット 「ん?なんか飛んでるぞ?」

カイコ  ( (;^_^A やっぱりなんだかんだといつも一緒に帰ってる気が。。。。。)

    と、ガネットが言った直後、その飛んでいる何かがガネットに当たった。

ガネット 「いってぇ!!な、、なんだこりゃ?」

    ソレは、何かの模型である。


男の子 「ごめんなさい〜。」
カイコ  「ガネットさん、怒ったらダメですよ!」
ガネット 「ガキ相手に怒らねぇよ。」

    7〜8歳の子が取りに来た。

ガネット 「おい、小僧。コレはなんだ?」
男の子 「飛行機だよ。」

カイコ  「飛行機!? こ、、これ、小さいけど魔法石が積んである。」
男の子 「そうだよ。トベルーラの魔法がこめてあるんだ。」

ガネット 「ん?オマエが作ったのか?」
男の子 「ううん。お父さんが作ったんだよ。」


    2人は、その父親の研究所に行くことにした。
    飛行機にひかれたのである。。。

    少年の名は「トム」、父親の名は「アイオ」
    最近このマジックテリアに移住してきたらしい。
    魔導システムで空を飛ぶ研究をしていたのである。


    トムは家に案内した。

アイオ  「トム! また飛行機を持っていったな?
      ん?その2人は、、、誰だい?」
トム   「僕が飛行機をぶつけちゃったんだよ。」

アイオ  「だから、あれだけ注意しただろ!
     もうしわけありませんでした。。。。。お怪我の方は?」

ガネット 「あ、怪我とかしてないし、別に気にしてないんだけど、
     その飛行機が気になって。。。。。」
カイコ  「この街は魔導システムがそんなに発達してないもので。」

アイオ  「そうですか。お詫びと言ってはなんですが、私の研究でよければ
     いくらでも見ていってください。」


    話を聞くに、アイオの研究する「飛行機」は以前住んでいたあたりでは、
    完全に飛行機を否定する住民ばかりであった。
    そんなものはできない。危険な実験。などと周囲の声もあり、
    魔法石と言えば魔法、魔法と言えばマジックテリアという安直な考えで
    ココに一ヶ月前に来たと言う。

ガネット 「でも、この模型と同じ原理にすればできるんだろ?」

アイオ  「ところがそうも行かないのです。たしかにその模型は
      飛翔魔法トベルーラの魔法石で飛んでますが、
      魔法石の魔力がカラにならないと落ちてこないし、操縦もできません。」
カイコ  「なるほど。。。。。」

アイオ  「で、私が今開発してるのは、これです。
     魔導超伝動システムのプロペラです。」

    魔法石に雷撃魔法「ライデイン」の電磁力を使い、
    魔導モーターにつながったプロペラを
    回転させて飛行機を飛ばすという方式である。

アイオ 「これならば、ライデインの魔法石とプロペラのシャフトの間に
    シーケンスを入れて、回線を閉じたりすることで・・・・・。」
ガネット「悪い、、、、、なんだかよくわからなくなってきた。。。。。」

    カイコはそのシステムにかなり興味を示したのか、
    聞き入って理解しようとしている。


アイオ 「ですが、 まだそんな実験段階の状態で、重い物を載せる事が。。。。。」
トム  「だから僕が乗るって。」
アイオ 「そんな危険な事はできないと言ってるだろう。」
トム  「僕だって、父さんの研究見てきたんだい!操縦くらいできるやぃ!」

アイオ 「ま、トムが凄腕の魔導士だったらいいだけどな。。。。。」
トム  「魔法学校で勉強するんだ!!」

カイコ  「ガネットさんと正反対ですね。」
ガネット 「な、なんだと!?」


トム   「お兄ちゃんたち、魔法学校行ってるんだ!!
     僕にも魔法を教えてよ!!ライデインを!!」

ガネット 「ラ、、ライデインかよ。。。。。やっとメラができたってのに。。。。。」

     そうなのである。ガネットは魔法ができるようになったのである。
アイオ  「ま、私も魔法免許持ってないんですけどね。。。。。」

カイコ  「それってヤバイんじゃないんですか?(;^_^A」



    それから毎日、2人は研究所へ通ったのである。
    
カイコ  「えっと、ここの回線を、、、、、、。」
ガネット 「・・・・・・・・・・。」

トム   「ガネットお兄ちゃんは、何もしないの?」
ガネット 「(;^_^A ハハハ、、、ま、俺様が出るほどでもないだろ。」


    実は、全然理解できないガネットであった。



    何日か過ぎ、飛行機はなんとか完成らしき姿を見せる。

アイオ  「結局、魔法石「デイン」でなんとかするしかないんですね。。。。。」

カイコ  「てか、勉強無しで、デインを取得しないで下さいよ。(笑)」

トム   「あれ?ガネットお兄ちゃんは?」
カイコ  「なんか、学校でまだやることあるってさ。。。。。(逃げた?)」
トム   「ふぅ〜ん。」

アイオ  「やはり魔法石「デイン」が安定はするのですが、この魔法力を制御する
      人が乗れるスペースを確保し、それを浮遊するとなると。。。。。」
カイコ  「ギガデインクラスのパワーが必要なんですね。」
アイオ  「そうです。」

トム   「僕ならデインでもいいんだよね。」
カイコ  「ちょっと、そこまで長く待つのも。。。。。(;^_^A」


    2人はデインの魔法力を増幅するシステムを出来ないか考えた。
アイオ  「私の魔導アイテムとやらが、そんな飛行機だったらいいんですけどね。(笑)」
カイコ  「そんな強大なアイテムだと、使用する魔法力も多く、
      魔導アイテムを具現する時間も短く、効果も薄いですからね。」



    そんな試行錯誤な日々が続くのであった。。。。。
    それでも、少しづつ試作機ができていった。。。。。







続く。


























スワン  「あ〜ん。ヴィクトリさん、いつに帰ってくるの〜〜〜?」
マロン  「(;^_^A連日こうだとさすがに疲れますね。」
スワン  「超団体の常連ができちゃったからね〜。」

ボヴ   「ビール!1ポーンクダサーーーイ!!」
マロン  「は〜い!!」


     あわただしい「ビッグフレンド」。
     団体の常連がつくのは嬉しい事だが、その分大変になる。
     しかも、厨房は今ホークアイだけである。

スワン  「いらっしゃいませ〜〜♪ 
      マロンちゃん!何席あいてる〜〜?」
マロン  「え〜〜っと。カウンターに2席なら〜。」
スワン  「お客様何名様、、、、あ。」

ツグミ   「( `ー´)o いよっ!!手伝いに来たよっ。」
スワン  「ツグミ先生〜〜〜〜〜!!」

ツグミ  「マロンちゃん!厨房入って!!アタシが外やるから。」
マロン  「はい!!ありがとうございます!!
      ホークアイさん!!手伝います!!」
ホークアイ「ツグミ先生!!助かります!!マロンさん、サイドメニューを!!」
マロン  「はい!!」


ボヴ   「ビール、2ポーンクダサーイ!!」
シュナ  「2「ホン」ダロ?」

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