ST:77
魔界へ











     一方魔法学校から飛来している1人の男がいた。。。。。

     飛びながらケーキを食う、器用な男である。。。










テッケツ  「なんだか、魔族になってトベルーラも自由に使えるようになったな。
      しかし、本当に魔族の身体は丈夫で、水圧に耐えられるのか?」


カホ    「テッケツ先生なら、人間のままでも耐えられたかも。(笑)」

      カホは飛んでいないのに声がする。

      カホの魔導アイテム「ゼロ・ディメンジョン」の新しい能力。
      空間の歪みを利用し「部屋」を作り自分が中に入る。
      そして、腕輪(ZD)をテッケツに持たせて同行したのである。
カホ    「ここ狭いから早くついてほしいな〜。」
テッケツ  「お、、おう。」



      2人は、海底にあるという魔王殿を探している。
      過去にゾーマの居住していた城である。
      そこから魔界へ行く扉があるという。

      ツグミがその位置を調べたのである。
      そして、魔族と化してしまったテッケツが行く事となった。
      カホは空間の歪みから出ないと言う条件で同行したのである。


テッケツ  「!!



カホ    「どしたん?先生!?」


テッケツ 「な、、、、なんということだ。。。。。」

カホ    「見えないけど、、、どしたん?」


テッケツ  「ショートケーキの苺が海へ落ちてしまった!!
      最後の苺が、、、、楽しみだったのに。。。。。」
カホ    「もぅ。。。。。そんな、苺くらいで大騒ぎ、、、、、ん?
      あああああああ!!ショートケーキはウチのやん!!」
テッケツ  「あれ?そうだっけ?」
カホ    「うっわ。。。。。ひっどーーーーい。」
テッケツ  「わ、、わかった、、魔界で買ってやるから。」


     *魔界にあるのかよ。。。。。



      そして、ツグミの指定した辺りにやってきた。。。
      海に船団が何かをしている。

テッケツ  「なんだ、あれは?どっかの王族か、、、あの旗は。。。。。」
カホ    「え?」
テッケツ  「 「F」って感じの旗ってドコの国だ?」

カホ    「 「F」? そう言えば最近そんなん見たなぁ。。。。。
       あ!ガネットとトルマリンの服だ!!そうそう、フォウトレスだよ。」
テッケツ  「ふーむ。法術国家が一体何を?あいつらも魔王殿を!?」

カホ    「イオラでフッ飛ばしたらええねん。(笑)」
テッケツ  「まぁいいや。無視して海中へ行くぞ!!」
カホ    「はーい。」



      海中突入!!
      トベルーラで海中もアリなのか?というツッコミは無し。

カホ    「ッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プハァ!
      って、ウチ別に息止めんでもええやん。(笑)」

      *テッケツ素潜り中。



      かなり潜った先に神殿があった。。。。。
      
テッケツ  (これが、魔王殿。。。。。)

      破れている壁から中に入った。
      それでも所々に酸素はある。

テッケツ  「この酸素は計算に入っていたのか・・・・・ツグミ先生は。」

カホ    「魔界への扉ってドコなのかな?」

      カホは外に出た。

テッケツ  「おい、危ないぞ。」

カホ     「えっ。魔族って言ってもみんなギラギラしてるわけじゃないっしょ?」
テッケツ  「まぁ、ほとんど我々と変わらないが、それでも人間は魔族を
       卑下して見るヤツがいるからな。。。。。プライドの高い魔族には
       人間嫌いも多いからな。。。。。」
カホ     「で、4大魔導士はどんな人なの?」
テッケツ  「ツグミ先生の調べでは、4大魔導士の1人「キャッツアイ」は病死したとの事。」

カホ     「( ̄□ ̄;)!!アカンやん!!」
テッケツ  「だが、その子供「タイガーズアイ」がその魔法を受け継いだらしい。
       無論、蘇生魔法ザオラルも。。。。。さすがにザオリクは無理のようだが。。。。。
       しかし、あの人、どっからそんな情報を。。。。。」
カホ     「じゃあ、そのタイガーさんを探せばええん?」
テッケツ  「そうだな。。。。。」

カホ     「でも、ウチらを攻撃してくるとかないん?」
テッケツ  「だから、オマエを連れて来た。そのゼロ・ディメンジョン。。。。。」
カホ     「そっか、ゼロさんの、、いえ、後2人の魔導士のアイテムだけど
        知ってるはずよね。。。。。」

テッケツ   「ああ。そしてゾーマを封印したゼロディメンジョンが1個になった今。
        どうすればいいかわからないからな。。。。。」
カホ     「そうだねぇ。。。。。もう1個できないかな。。。。。」



      2人は魔王殿内を探す。。。。。
      少し離れた床に青白い泉がある。


カホ     「あれナニ?」

テッケツ   「こ、、これが、魔界への扉。」
カホ     「なんだ、ホンマに扉かと思ったわ。。。。。」


テッケツ  「行くぞ!!」
カホ     「えっ!? 心の準備が。。。。。」

テッケツ  「ゑゐ!!」(えい!!)
      カホを魔界の扉へ突き落とす。






      少し、頭が揺れた気がした。。。。。


      気がつくと2人は妙な街にいた。。。。。



カホ    「ひどいなぁ。。。。。あれ?何ココ、、人間界と変わらない。。。。。」
テッケツ 「俺ももっと、オドロオドロしいのを想像してたんだがな。。。。。(笑)」




      テッケツはその辺を歩いてる魔族に話し掛けた。

テッケツ 「おい、兄ちゃん。タイガーズアイってドコにいる?」
魔族男  「!! オッサン!!その名を口にするなよ。。。。。」
テッケツ 「ん?タイガーズアイって言ったらダメなのか?」
カホ    「タイガーズアイがどうかしたの?」

魔族男  「バカ野郎、、、しかもオマエ人間じゃないか。。。。。
      最近は物好きな人間が、魔界へ来るんだな。。。。。
      とにかく言っておく、その名前は口にするな。。。
      将軍と呼べ。」

カホ    「ふ〜ん、将軍なんだ。。。。。」

テッケツ  「ん!?あ、、、あれは!!」
カホ    「あ!!あれは!!」


      少し廻りと違う雰囲気をかもし出している建物があった。
      2人はおそるおそる中に入った。。。。。
      外の一般人(魔族)とは違う服装をした者が数人いた。。。。。
      そして、その魔族の1人の女性が話し掛けてきた。


魔族女  「いらっしゃいませ!!」


テッケツ  「!!な、、なんと、、、魔界にもファーストフードがあるとはな。。。。。」
カホ    「おもわず入っちゃったじゃん。。。。。」


      そして、テッケツは廻りにいる客の魔族から情報を集めた。
      やはり、街の奥の方には城があり、そこの高等魔族は人間を
      嫌っていて、その一族の中に将軍はいるそうだ。。。。。

テッケツ  「ま、、グズグズしてる暇はないな。。。。。」
カホ     「あ、待ってよぅ。まだポテト残ってるよぅ。。。」



      城を目指すテッケツ。

      街を少し離れただけで不気味な森林が広がっている。

カホ    「やはり、これが「魔界」って感じよね。」

      しかし行けども行けども、城は見えてこない。。。。。
      一軒の店が途中にあった。


テッケツ  「おお。。。。。茶店か?女将!!女将はおらぬか!?」
カホ    「茶店じゃないやろ?(笑)」


女将    「は〜い。」


カホ    「いるんかい。。。。。」

テッケツ  「な、この先に城があると聞いたが。。。。。」
女将    「そうですね〜。あと30分ですね。街からも30分ですし。」
テッケツ  「ば、、、ばかな、、、3時間は歩いたぞ?」

女将    「(°з°)?トベルーラで80kmで飛べばスグですよ?
       高等魔族の方々は翼が生えてますからね。」
テッケツ  「( ̄□ ̄;)!!なっ!!」

魔族少女  「女将さーん。お茶頂戴〜。」


       どうやら、他に客もいるようだ。
       見た目カホと同じくらいだが、魔族なので120歳くらいであろう。
       背中には翼が生えている。

テッケツ  「・・・・・。高等魔族。。。。。。
       姉ちゃん。。。。。城から来たのか?」
魔族少女 「そうよ。オジサンは?・・・・・・純血じゃないね。。。。。
       そっちの子は人間みたいだし。。。。。」
テッケツ  「!!」
カホ     「!!こ、、、、この人、、、、、、。」
テッケツ  「ああ、、、、、。」
カホ     「ウチらを。。。。。」

テッケツ  「少し違うな、、、、、。」
魔族少女 「ん?」
カホ     「そうよ。先生は元人間だもん、ゾーマに魔族に変えら・・・・。」
テッケツ  「俺はオジサンではない!!
カホ     「( ̄□ ̄;)!!そっちかよ!!


魔族少女  「そうなんだ。でも、私以外は人間嫌ってる人多いから、
        かな〜り気をつけたほうがいいよん♪」
カホ     「アナタは?嫌いじゃないの?」

        その魔族少女は名前を「ティア」と名乗った。
        一度だけ人間界に行った事があり、
        人間界の食べ物を非常に気にいったらしい。

ティア    「で、何しにいくの?」
テッケツ   「ん・・・・いや、、、何、、、ま、、、、観光。。。。。」

ティア    「嘘くせー!!(笑)」




       2人はティアについて城に行くことにした。







続く。











スワン   「んあ〜〜〜〜〜。忙しい〜〜〜〜。」

マロン   「えっと、、、、鶏肉のヤバ焼き3つですぅ!!」

ホークアイ 「了解!! スワン!!鶏肉を!!」
スワン   「無理無理無理無理無理!! ヴィクトリィさ〜〜〜ん。」



      *ヴィクトリィ:食材探し中。。。。。




ヴィクトリィ 「ふぅ。。。。やっと手に入れたぜ。究極の薬草を!!」






スワン   「早く帰って来て〜〜〜〜。」

マロン   「でも、スワンさん。料理上手になりましたよ。」
スワン   「え?ホント?わ〜い。」
マロン   「いいお嫁さんになれますよ〜〜〜〜。」

スワン   「(¬_¬)ちら。」
ホークアイ 「おう!!鶏肉のヤバ焼き!!あがったぜ!!」

スワン   「┐(´ー`)┌」








ヤバ焼き?(笑)

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