ST:55
八百八町












      舟でイエローゲートへ向かう。
      イエローゲートとは大陸というか島国である。

      一風変わったいでたちの者が多い国である。
      なぜマイコがそこを目指したのか言うと。。。。。

      なんとなく、である。

マイコ  「見えて来た〜。」
ジェード 「うおおお。なんだー。あの金の建物は!?」

      多分、金閣寺。(笑)

シオン  「へぇ〜。なんかいいねぇ。。。。。」

マイコ  「あ!!お土産屋だ!!」
シオン  「今来たばっかりなのに、イキナリお土産?????」

      作者のように、来てそうそう土産屋を物色するマイコ。

マイコ  「このキーホルダーみんなのお土産にしようかなぁ。。。。。」

      キーホルダーには「青春」とか書いてある。。。。。

マイコ  「こっちのペナントにしようかな。。。。。」

      三角のペナントには「いえろーげーと」と書いてある。。。。。


シオン  「ジェ、、ジェード、、、あの子、、変わりもん?」
ジェード 「(;^_^A そ、、そこがまたステキ。」


      と、スグ隣の団子屋を見つけ、

マイコ  「ちょっと〜、なにあれ〜? 団子?????
      うっわ、ヤバイ!面白い! ねーねーねー。皆も食べようよ!!」

      マイコはもう修学旅行気分である。

      結局団子をほおばるマイコ。
マイコ  「うんうん。甘いながらもあっさりしつつ、このふくよかな食感は
      どうでしょう。。。。。ん〜〜〜〜。し・あ・わ・せ♪」
シオン  「ケーキとかでなく、こーゆー甘いモノもあるんだね〜。」
ジェード  「うっ!の、、、ノドに、、、、、。」(基本)


男1   「おお、お茶をどうぞ。」

      ガタイのいい男が茶筒をとりだし、ジェードに与えた。

ジェード 「ぷはーーー!! し、、死ぬかと、、、ありがとうございます!!」


男2   「はっはっはっはっは。団子をノドにつめるなんて、な〜んて、
      うぐっ!!!!!」
      もう1人の連れの男もノドに団子が!!
男1   「おいおい、、、しっかりしろよ。」

マイコ  「この人、メロンちゃんみたい。(笑)」

      男2人と、もう1人女性の姿が見えた。

女    「そのイデタチは、異国の方々だね?」
マイコ  「ええ、そうですー。 そういえば・・・・・。」

     マイコは辺りを見回す。
     自分達のような格好(解りやすく言えば洋風)な人はいないのである。
シオン  「この国の服はかっこいいなぁ。」
ジェード 「そうだな。」

女    「旅行のようですね。この辺は結構、物騒な所なので、気をつけてください。」

マイコ  「これはこれは、ご丁寧にありがとうございます。m(__)mぺこ。」



     そして、3人は宿を探す。

     向かい合わせに宿が2つ。
     片方はなんか豪華。
店員   「おお、異国からの旅の方、旅の疲れはゼヒ、ウチで!!
      見てください、あっちの宿を、、汚らしいったらありゃしない。」

     見ると小さい宿で、店の一角で弁当を売っている。
     こっちの豪華な宿も、豪華な弁当を売っている。

シオン  「アタシは、なんかあっちの方がいいなぁ。」
マイコ  「なんかね。」
ジェード 「そういうわけだから、オッサンじゃあな。」

店員   「!! オマエらみたいな外人はその汚い宿で寝てろ!!」
ジェード 「なんだと、テメェ!!」
シオン  「ちょっと、シメてやるか?」

マイコ  「待ってよ、2人共、ただでさえ目立ってるのに。。。。。」


     と。さっき団子屋で会った3人が。

男1   「おい!やめねぇか!!」
女    「店の豪家さよりも、客に対する態度がなってませんね。
     まして、人種を差別するような呼び方をする宿なんて誰が泊まりましょうか?」
店員  「けっ!!」

     オッサン店員はひっこんだ。

男2   「ミト様。私たちもこっちにしましょう。」
ミト    「そうですね。 では、スケィル、カークス参りましょう。」

カークス 「そなたらも行きましょう。団子屋に続き、なにかと縁がありますな。」
ジェード 「そうっすね〜。」

ミト    「よかったら、異国の旅の話でも聞かせてもらいたいですね。」


      その女性はミト。ちりめん問屋のご令嬢らしい。
      お供の護衛に、ガタイのいい「カークス」、メロン系「スケィド」を連れ、
      全国を旅しているとの事。


      お互いの旅の話などをしていた。

カークス 「ま、、魔法!? そのような不可思議な能力が!?」
スケィド 「へぇ〜。私らの「神懸り(カムガカリ)」みたいなもんですかね?」

シオン  「闘気精練?」
ミト    「全く、スケィドは、、、自分の能力を、、、、、。
      えっと、マイコ殿たちに魔法があるように、
      私らも「神懸り」と言う能力があります。
      魔法と同じように、個人で能力が違いますが、
      ちょっとそれ以上はご勘弁を。。。。。」

シオン  「へぇ〜。神懸りか。。。。。」



      そして、一夜が過ぎた。

      朝。宿は慌しかった。



ミト    「どうなされました?」

店主   「いえ、それが、、ウチの弁当を買った客が、腹が痛くなったと。。。。。」
女将   「ウチは品質管理はしっかりやってます。。。。。」

      と、宿の1人娘、ツキが、
ツキ   「あの買っていった客、向かいの「エチゴ屋」のやとったチンピラだよ!!」
女将   「これ、おツキ、、、そんな証拠もなくて、、、、。」


マイコ  「( ̄□ ̄;)絶対エチゴ屋だ。。。。。」
ジェード 「だな。」

      いままでにも、エチゴ屋の妨害に苦しめられて来たようである。



      そして、その後。
マイコ  「ねぇ。エチゴ屋、調べてみない?」
ジェード 「大丈夫かよ?」
マイコ  「この世界には、魔法が無いんでしょ?だったらマヒャドで一撃よ。(笑)」

シオン  「しかし、神懸りとやらは全員使えるのかな?」
マイコ  「神懸りって言うくらいだから、悪人には使えないと。。。。。」

      とりあえず、エチゴ屋に侵入することにしたが、、、、、。
      顔がバレてる。
      顔がバレてなくとも、異人として目立っている3人である。

      夜中に忍び込む事にする。



マイコ  「う〜〜〜〜〜ん。とは言ったものの。。。。。天井裏には届かないなぁ。」

スケィド 「あれ?マイコ殿じゃないですか?」
     スケィドが来た。。。。。
マイコ  「あれ?どうしたんです、こんな時間に。。。。。」

スケィド 「へへへ。ちょっと、エチゴ屋に忍びこんで・・・・・・。(笑)」
マイコ  ( ( ̄□ ̄;)大丈夫なんだろうか、、この人で。)

スケィド 「登りますんで、離れててください。」

マイコ  「( ̄□ ̄;)!?登る!?」

     なんと、屋根に登り、天井裏に入るらしい。

スケィド 「あんまり人に見せるなってミト様に言われてるんだけどな。
      神懸り「韋駄天」!!

     スケィドが助走をつける。

シオン  「!!な、、、なんて速さ!!」
ジェード 「あ、、、あれが「韋駄天」!?」

      神懸り「韋駄天」とは、足に神懸りな能力を付加する。
      その速さで助走をつけ、そのまま壁を登っていった。。。。。

ジェード 「お〜い、ヒモをおろしてくれ〜、俺も行くよ。」

      上からスケィドがヒモを下ろす。
      ジェードだけが登っていく。

マイコ   「気をつけてね〜。2人共。」





      天井裏を進み、灯りのもれてる部屋を見つける。

      下には、2人の男がなにやら話をしていた。

スケィド  (・・・・。あれはエチゴ屋店主、、、もうひとりは、、、、、。
       なんてこった、、、、この町の奉行じゃねぇか。。。。。)


エチゴ   「お奉行様。隣の「マンゲツ屋」の店主をしょっぴいてくれて
       ありがとうございます。」
奉行    「ははは、よいよい。でっちあげな食中毒事件で、弁当はおろか、
       宿すら続ける事はできんじゃろう。。。。。
       で、例のモノは?」

エチゴ   「お奉行様の大好物の黄金色のお菓子でございます。」
奉行    「エチゴ屋、、、、そちもワルよのう。。。。。」
エチゴ   「いえいえ、お奉行様もなかなか。。。。。」
2人    「ハッハッハッハッハ。」

奉行    「あと、神社の方の蔵は開けてあるからな。」



ジェード  (なんだ? お菓子が好きなのか?)
スケィド  (バカ言え、あれは金貨だ。。。。。)

ジェード  「金のお菓子!?」
スケィド  (ば、、バカ!!声がでかい!!)

      下の2人も気づいたようで、槍を持った!!

奉行   「曲者!!」
      槍を天井に刺す!!

      逃げる2人!!

エチゴ  「ええい!!誰かおらぬか!!」







       なんとか、逃げた2人。

       さわぎを聞いてマイコたちも逃げていた。(笑)





スケィド  「さて、、、どうしたもんかな。。。。。」
ジェード  「とりあえず、ミト様にお話した方が。。。。。」
スケィド  「そうだな。。。。。」








続く。














マイコ   「王道だ!!」
メロン   「コテコテの時代劇風だ!!」


テッケツ  「拙者もでたい。(笑)」

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