ST:27
体験入学(2)











   ツグミの生まれ変わりとも言えなくもない容姿を持つシオン。。。。。


シオン  「なんでしたら、母、呼びましょうか?(汗)」



ヒメ    「もし、差し支えないのでしたら、ぜひ会わせていただきたいです。」
テッケツ 「うむ。。。。他人の空似であったら、騒がせて悪いとは思うが。。。。。」
スワン  「私たちの恩師だから。。。。。」


シオン  「でも、ウチの母。教師なんてやってないですよ?
     アタシが小さい時から家にいますよ? 父親が早くに死んでしまったから。。。。。」

ヒメ    「ごめんなさいね。。。。。どうやら関係ないみたいですね・・・・・。」


スワン  「ごめんね、、、、つい興奮してしまって。。。。。」


マイコ  「そりゃ、もしツグミ先生も生きてたら。。。。。ねぇ。。。。。」
メロン  「でも、生きてたら会いに来るんじゃないの?????」

スワン  「記憶が無いとか。。。。。」

    スワンがキグナであったように、ツグミとしての記憶をなくしてるのかもしれない。


カホ   「でも、お母さんは教師じゃないって言ってるよ。」



シオン  「ねね、アタシってそんなにツグミって先生に似てるの?」

テッケツ 「そうだな。歳のわりに童顔だったからな。。。。。」
スワン  「似てるもなにも、肌の色以外はもう瓜二つ。」

シオン  「へぇ〜。でも、アタシの母がツグミ先生では無い事は確かだなぁ。。。」
ヒメ    「そのようですね。 ごめんね、リマ先生。。。。。授業邪魔して。」


リマ   「(^ー^*)そんな話聞いてて授業もなにもナイですよ〜。
      でも、少し残念でしたね。」

メロン  「でも、ツグミ先生に顔が似てるって事は、魔法も才能あるんじゃないの?」
マロン  「親子でないなら、あまり関係ないと思うけどね。。。。。」

シオン  「無理だよ〜。ウチの母も魔法できないからね〜。」

   そして、テッケツ・ヒメは職員室に戻った。




テッケツ 「う〜ん。。。。他人なのか。。。。。」
ヒメ    「母が記憶をなくしてるとか、そういうのでもなさそうだしね。」

テッケツ 「関係ないのに探ったりするのも悪いしな。。。。。」

ヒメ    「ツグミ先生はメガンテを使ったんだから、普通の死者と違って
      身体も残ってないけど。。。。。それが逆にもしかして生きてるんじゃって。。。」
テッケツ 「そうだな。。。。。解るけどな。。。。。」

   こっそりスワン登場。
   生徒ではあるが、年齢はヒメたちと同じなので、
   職員室にいても、あまり違和感が無い。

スワン  「やっぱり違いましたね。。。。。でも、あの時、ツグミ先生は確かに
     メガンテを発動させた。。。。。万が一に生き残ってるなんて
     いくらなんでもありえない。。。。。。けど。。。。。」

テッケツ 「そうだな、、、やはり、どこかで生きていて欲しいって。。。。。」

ヒメ   「クロスもそう願っているんだろうな。。。。。」

スワン  「ねぇ、、、もし、ディアボロスがシオンと会ってしまったら、、、、、。」
テッケツ 「!!、、、、、クロスに戻るのかな。。。。。?」
ヒメ    「色んな意味で、人の心を乱すのはやめましょう。。。。。
      それにシオンさんもヘンな事に巻き込んでも悪いわ。。。。。
      私たちの個人的な事なのに。。。。。」

スワン  「そうだよね。。。。。」
テッケツ 「うむ。。。。。」





   一日体験入学は終わった。



マロン  「どうでした?シオンさん。」

シオン  「んー。アタシ結構いつも1人だったし、働いてばかりだったから、
     こうやって、みんなと楽しくするのはイイって思ったけど。。。。。」

メロン  「けど?」


シオン  「やっぱ、勉強は苦手だな。。。。。勝手に魔法覚えるならいいけど、
      授業はやっぱ、一日が限界!!(笑)
      働いて生活費稼がないとね。親もそんなに働けないし。」

カホ   「そっか〜。残念だけど、本人がイヤなら仕方ないよね。」


マイコ  「でもさ、でもさ、私たちはもう友達だよねっ!?」
シオン  「あっはっは。こんなアタシで良ければね。
      たくさんケーキ食べに来てよっ!!(笑)」

メロン  「サービスしてよ〜〜〜〜。」









    そして。あくる日。またケーキ屋へ。


シオン  「いらっしゃいませっ!!」

マイコ  「こんにちはー。」

    6人はまた食べに来てたのである。

    と、しばらくして。。。。。

シオン  「いらっしゃいま・・・・・・・お母さん!?」

スズメ  「ちゃんとやってるか見に来たよ。」
    母スズメさん(推定30後半)
シオン  「ちょっと、やめてよ、、恥ずかしいっ。。。。。」
スズメ  「近く来たから寄っただけだよ。」

シオン  「こんな所まで!? 珍しいじゃん?」
スズメ  「魔法学校でやとってもらおうと思ってね。」

シオン  「( ̄□ ̄;)!!お母さん、魔法できないんじゃ!?」
スズメ  「できないよ。でも、魔法の実技じゃなくて雑用とかで募集してたもんだから。」
シオン  「やるの!?」

スズメ  「だって、意外に給料が高い。(笑)」
シオン  「いつから?」
スズメ  「まだ、書類出しただけだから。。。。。」




    と。


シオン  「あ、いらっしゃいませー!! テッケツ先生!!」
テッケツ 「よぅ!!今日はヒメ先生も連れて・・・・・・・お。」

スズメ  「?」

シオン  「ああ、こちら魔法学校の先生だよ。こないだ話したじゃん?」
スズメ  「ああ、娘がお世話になってます。」

テッケツ 「(;^_^A なってないような。。。。。」

ヒメ    (ツグミ先生に、似てないね。。。。。)
テッケツ (そうだな。。。。。)



    そして、スズメもテッケツとヒメに同席した。
    こないだの一件などを話した。


スズメ  「そうですか。。。。。では、先生方には話しておきましょうか。。。。。」

ヒメ   「えっ?」


    スズメには妹がいた。。。。。
    妹の名をツグミ。。。。。

    そう、ヒメたちの担当教師ツグミである。
    そして、10年前に妹をなくした事を語った。

    自分で思い出すのもイヤだし、特に話すことでもないので
    シオンには言わなかったので、シオンは何も知らないのである。

テッケツ 「そうだったのか・・・・・・。」
ヒメ    「ツグミ先生の家族の方でしたか。。。。。」

スズメ  「亡くなった妹の面影があったので、あえて髪型も似せてみたんですが、
      なんか、余計に悲しくなって、、、でも本人がすごく気にいったので、、、、。」

テッケツ 「いや、ホントびっくりしたよ。。。。。あ、追加お願いします!!」(6個目)



    結局、ツグミはあの時にメガンテで皆を助けたのであった。。。。。
    残念な気持ちと、ツグミの親族に会えた嬉しさと微妙な2人であった。

スズメ  「暗い話はこれくらいにして。。。。。」

テッケツ 「そうだな。。。。。よーし!!そろそろデザートと行くか!!」


メロン  「( ̄□ ̄;)!!ちょっと待てオイ!!」

カホ   「( ̄□ ̄;)!!テッケツ先生、もう10個食べたじゃん!!」
テッケツ 「いや、、だから、これからデザート。。。。。」


ジェード 「( ̄□ ̄;)!!ありえねぇ。。。。。」


マロン  「まさか、、、その10個って。。。。。」
シオン  「いつもの事なんだけどなぁー。」


テッケツ 「おう、10!!


全員   「( ̄□ ̄;)!!










    そして、一日は更けて行くのであった。。。。。




続く。。。。。。
























マイコ   「聞いただけで、あまあま。。。。。」

メロン   「( ̄□ ̄;)・・・・・。びっくりこだよ。。。。。」

シオン   「さらにお持ち帰りで5個。。。。。
      ウチ一番のお得意様らしいよ。。。。。」


カイコ   「( ̄□ ̄;)平気であの店に入れるんだー。。。。。」









   そして、スズメさんは魔法学校の雑用として就職したのである。

   授業はしないけどね。

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