ST:15
動き出した歯車









 ディアボロス城に向かう、ヒメ・テッケツ・アラシ。


テッケツ 「なんだいヒメ、ディアボロス城知ってたのか。。。。。」

ヒメ    「ええ、私もクロスがああなったのが信じれなくて。。。。。」
アラシ  「私も同感でした、でも、彼は本気でバラモスを完全体にしようとしている。」

テッケツ 「バラモスは完全じゃないのか?」

アラシ  「ええ、私の想像に過ぎませんが、バラモスは魔力を吸収するために
     どこか他の場所に移されてるような気がします。」

 アラシの予想は、今のバラモス城は竜王しかいないという。
 実際の所そうなのであるが、アラシたちは今は知るよしもなかった。

テッケツ 「さっきのキグナって姉ちゃんは何者なんだ?」
アラシ  「私が以前会った時、素顔は見てますが、該当する魔法使いはいませんでした。
     でも、おそらく魔族とは違うと思います。
     ですが、バラモスに忠誠を誓ってる事は確かです。」


 3人はディアボロス城に到着した。。。。。

 誰も守っていない城門は簡単に開いた。。。。。

 そして。。。。。






 その頃。


メロン  「(ノ_<。)ヒメ先生大丈夫かなぁ。。。。。」
マイコ  「(・_・、)大丈夫よぅ。テッケツ先生もいるじゃん。。。。。」
メロン  「(ノ_<。)ちょっと不安。

カホ   「大丈夫!!あたしがアラシ巡査長に応援頼んだから。」

メロン  「(・_・、)安心だ。」

マイコ  「(;^_^A テッケツ先生だって強いじゃん。。。。。
     普通魔法が少ないし、防御魔法ないけど!!」


メロン  「こんな時に、駆けつけられる実力が欲しいなぁ。。。。。
     大魔導士メロン参上!!ポカリッ!!ってさ。」
カホ  (大魔導士なのに、ポカリと叩くんだ、、、この人。。。。。。(汗))








 ディアボロス城は普通に入れた。
 魔族が2人ほど来た。

魔族  「ようこそ。構えなくて結構です。この城での戦闘は禁止されております。」

ヒメ   「・・・・・・。どういう事?」

魔族  「ディアボロス様が、城は壊すなとの事で。。。。。
     戦闘などしてしまったら、投獄されてしまいますわ。」

 2人の魔族に案内され城内を行く。

テッケツ 「もう、クロスに戻る事はないのか。。。。。?」
アラシ  「無いとは言い切れませんが、、、、方法はわかりません。
     ただ、バラモス完全復活を望んでる一人だということは事実です。」
ヒメ   「完全復活して倒してしまおうってことなのかしら。。。。。」

アラシ  「さぁ。そこまでは。。。。。」



 謁見の間か、玉座か、、、、王の間か。。。。。
 そこにはディアボロスが外を見て立っていた。

ディア  「ほほぅ。。。。。この国で屈指の魔導士たちのお出ましと。。。。。」

ヒメ   「クロ、、、いや、ディアボロス。私の生徒がここにいるはずよ。」
ディア  「そうだな。。。。。確かに来たな。。。。。」

ヒメ   「アタナがナニをしようと自由だけど、ウチの生徒を巻き込むのは
     やめてもらえないかしら?」

  ヒメの問いに少し笑みを浮かべ答える。

ディア  「なーに。悩んでいたのを手助けしただけさ。。。。。」

ヒメ   「ま、、、、まさか、、、、、。」

 ディアボロスが合図をした。

 奥の部屋から、カイと、マロンが現れた。。。。。

ヒメ   「マロンさん!!」

 だが、マロンからの返事はない。。。。。

テッケツ 「!!様子が変だぞ。。。。。」

アラシ  「悩みぬき、混乱した者にメダパニ(混乱魔法)で
      極限まで精神をおいつめて、覚醒させる。。。。。
      魔使法第404条違反。。。。。」


マロン(?)「我が名は、、、ホタル。。。。。」

ヒメ   「!! 闇覚醒!?」

ディア  「カイ、2人で戦れ。。。。。」

 ディアボロスが合図をした。
 カイとホタルにヒメたちを攻撃させようと言うのだ。

カイ   「ココでいいですか?」
ディア  「かまわん、この部屋は結界で囲んである。」


カイ   「許可がおりました。。。。。行きますよ、ホタル。」
ホタル 「ええ・・・・・・。カイ。。。。。」

 ホタルが手をあげる。。。。。黒いオーラが包む。

ホタル 「エビルマ!!(暗黒魔法)」

 暗黒魔力をぶつける魔法である。
 エビル>エビルマ>エビルオン>エビルデインとある。
 エビルマは高等魔法だが、ダメージ的には極大にもおいつくほどである。
 エビル系をも習得してしまった。

アラシ 「マホカンタ!!
  輝く光の壁が、エビルマを跳ね返す。

アラシ 「あの魔法はあまり喰らうとマズイですよ。。。」
テッケツ「喰らってもいい魔法って、あんま聞いたことねぇけどな。。。。。」
アラシ 「(;^_^A まぁ、そうですけど。」

ヒメ   「どうしましょう。。。。。あの子たちを傷つけたくないわ。」

アラシ 「アレしかないか。。。。。」

  アラシが2人の方へ走る!!


カイ   「バギマ!!
  真空の刃がアラシを襲う!!

アラシ  「なるほど、2人共、極大魔法はできないようですね。。。。。
   少し、お仕置きって事でご勘弁を。。。。。
   バギクロス!!
   極大真空魔法が2人を襲う。

ホタル  「ムダです。。。。。」

   2人に魔法が届かない!?

テッケツ 「な、、なにぃ!?」

ヒメ   「アラシ巡査長!! あの杖が、、、、、。」

 よく見ると、2人の後ろに2本の杖が刺さっている。。。。。
 その杖は魔法アイテム「ブーストロッド」
 効果は周囲数mに「マホカンタ」を張る。


ディア  「ああ、言い忘れたが、2vs3だし、貴様等が相手ではさすがにな。
     ハンデとして、杖を使わせてもらった。」

テッケツ 「イオナズンの爆風は防げないはずだぜ!!」
ヒメ   「いえ、絶対ソコまでは考えてるはずよ。。。。。」

 そう、マホカンタはイオナズンの爆発などは防げないのである。
 マホカンタを突き破るほどの魔法でないと無理であろう。


ヒメ   「封印魔法だと、、、、必ずあの子たちも巻き添えを食らう。。。。。
     あの杖だけを折れないかしら。。。。。」
アラシ  「・・・・・。2本同時に折れば防ぎようがないはずですね。。。。。
     わかりました。テッケツさん右の1本頼みます!!」


 アラシは左の杖を狙う。

アラシ  「私の魔導アイテム「ジャイロスナイプ」!!」

  ジャイロスナイプ:バギクロスを装填しその中で回転させ打ち出すために
  貫通力を持たせるライフルのようなもの。
  テッケツのレオパルドンと違って、集束した弾丸なので
  微調整がきくのである。


テッケツ 「覇威亞ーー!!
 レオパルドォォォンァ!!

    (気合い充分。)



ディア  「マズイな。。。。。」


  2本の杖は、2つの魔導アイテムの元に粉砕された。。。。。

  その間をぬって駆けるヒメ!!


ヒメ   「マホステ!!
  魔法を届かないようにして突撃!!


カイ   「させません!!」

ホタル  「エビ・・・・・・・・・・」


アラシ  「そこまでです。」

  なんと、ピオリムで素早さをあげたアラシが既に2人の後ろに廻っていた!!

アラシ  「ラリホーマ!!
  強力な催眠魔法で、カイとホタルは眠ってしまった。。。。。



ディア  「!! さすがだ、、、やはり貴様等には通じぬか。。。。。
     まだまだ改良の余地有りと。。。。。」

ヒメ   「なんてこと、、、、人を実験に使っているの?」


ディア  「人聞きの悪い。。。。眠る力を解放してるだけさ。
     自分の眠る力でウダウダ悩んでも仕方あるまい。。。。。
     全て会得したうえで悩めばいい。」

ヒメ   「・・・・・・・。」


アラシ  「さて、ディアボロス。。。。。アナタがマロンさんを返さないと言うのなら、
     私たち3人が相手します!!」

ヒメ   「いえ、カイって子も連れて帰るわ。」
テッケツ 「そうだな、ホタル、、いや、マロンと同じようになってるだけかもしれん。。。。。」


ディア  「困るなぁ、、、、我が有能な配下を。。。。。」

   ディアボロスが1歩進んだ。


ヒメ   「やる気かしら・・・・・・?」


ディア  「まぁ、いいだろう。。。。。極大免許取ったらまた返してもらうか。。。。。
      ハッハッハッハッハッハ!!」

アラシ  「(; ̄Д ̄)・・・・・・・。」


ディア  「今日は楽しかったぞ。。。。。さらばだ!!
      バシルーラ!!

   バシルーラでフキ飛ばす!!
   眠ってるカイとホタルを狙った。
   腕を掴んだアラシ、テッケツ、一緒に巻き込まれたヒメも飛ばされた!!




ディア  「うむ、、やはり、この大窓は必要だな。。。。。
     クックックックックック。。。。。。」










続く。

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