ST:12
もう1つのあの頃









4人は、高等魔法免許合格祝いで、パーティを開く事にした。

会場は街の居酒屋。。。。。
本当はヒメとか呼びたかったらしいが、あまり教師も特定の生徒だけ。。。。。
と言うわけにもいかないのである。

実際今日はヒメは、他の生徒の特別授業であった。




ヴィクトリ 「応!らっしゃい!! ワレら、合格したってな?」

メロン  「あっれ?ヴィクトリさん、なんで知ってるのぅ?」
マイコ  「あ、、、、アラシ巡査長だ!! こんなとこで呑んでる!!」

 呑みに来てたアラシであった。

アラシ  「って、カホさんは、未成年じゃ?」
カホ   「あたし呑まないもん。」

ヴィクトリ 「まぁまぁ、ワシの店じゃけぇ、気にすんな。
      クソポリ(魔法警察)なんざ、クソ喰らえじゃい!!)
アラシ  「(;^_^A 私も一応、クソポリなんですけどねぇ。。。。。」

 どうも、同期らしい。。。。。
 あまり過去を話さないヴィクトリであるが、料理でメラを使用してるのは
 知っているので、魔法はそこそこ使うのであろう。。。。。


ヴィクトリ 「ウオラァ!! メラミーーッ!!

マイコ  「Σ( ̄□ ̄;)うわ!!お魚焦げちゃう!!メラにして!!」



メロン  「ヴィクトリさーん、キムチあるー!?」

ヴィクトリ 「ドコだったかのぅ。。。。レミラーマ!!
 *レミラーマ:ゲームでは何か落ちてる所が光る魔法だが、
   現実にそこらじゅうが光る事になるので。。。。。
   探す魔法にしました。
メロン   「うぉう!!タナが光ってる!!」

マロン  「って、レミラーマって極大魔法ですよね。。。。。」
カホ   「つ、、使い手だ。。。。。」

 横で呑んでいた、アラシが語った。。。。。

アラシ  「あれから、、、10年か。。。。。」


マイコ  「なぬ!? スワンさんの話と同じ時期!?」
カホ   「そう言えば、アラシさんは出てこなかったね。。。。。」

メロン  「ききたいなぁ。。。。」

アラシ  「(;^_^A 別にいいですけど。。。。。」



  回想。。。。。アラシヴァージョン。
  時は10年前。

  だが、まだヒメたちも魔導アイテムすら持ってない頃の話。

  当時すでに、魔法警察に入っていた。アラシ。
  まだ新人で、その頃からこの店に来ていた。
  
  対するヴィクトリ。
  彼は魔法学校で魔法を習得し、極大魔法免許まで取った。
  だが、その後スグに、自分の店を開いてしまった。。。。。
  いわば、アラシはその第一号の客であり、一番の常連であった。。。。。


  魔法警察にて。。。。


部長   「ここでいい。。。。。」
アラシ  「何がですか?」

部長   「見てろ、この公園内は火炎魔法使用禁止だが、、、、、、、。」
アラシ  「(; ̄Д ̄)?」

 1人の男が、公園を出ようとした時、、、タバコをメラで点火した!!

部長  「よしっ、行くぞ!!」

 部長はその男の所に駆け寄る。

部長  「君、、、公園内は、魔法禁止だぞ。」
男   「おいおい、公園では使ってないだろ?」

部長  「いや、いや、1mだが、公園内だ。」
男   「たったそれくらいじゃねぇか!!」

アラシ 「ぶ、、、部長、、、、、、。」

部長  「規則は規則だからな。。。。。」




 そんな事件をアラシはヴィクトリに話した。

ヴィクトリ 「クソポリなんざ、そんなもんだな。。。。。
      早く辞めた方がいいぞ。」
アラシ  「結局、魔法警察とて実態はこんなものなのか・・・・・?」

ヴィクトリ 「ワレ、なんでクソポリなんぞに入ったんじゃい?」

アラシ  「ディモン署長って上司がいるんだが、
      あの人こそ、魔法警察の鏡なんだ。
      あとは努力目標や昇進しか考えてない人ばかりだ。。。。。
      私はあの人にならついていくつもりだから。。。。。」

ヴィクトリ 「ほう、、その組長の盃を。。。。。」
アラシ  「(;^_^A って、なんでやねん。」





 そして、またある日の事。。。。。

 ちょうど、都市を廻っていたとき、山頂付近の家屋がドラゴンに襲われているとの事。
 
 その時はアラシと、ディモン署長、部長も現場にいたのだった。

ディモン 「マヒャド第1部隊から3部隊!! 早く消化をしろ!!
      第4部隊は、ドラゴンの討伐を急げ!!
      廻りの家屋に近づけさせるな!!」

 ドラゴンのブレスで燃え上がり、崩れ去る家屋。
 中に取り残された少女も、なんとか助け出した。

少女   「なかに、、、、2階にミーちゃんがいるの。。。。。」

部長   「ミーちゃん?」
ディモン 「姉妹がまだいるのか!?」

少女   「猫のミーちゃん。。。。(ノ_<。)おまわりさん。助けて〜。」

部長   「たかが、猫のために、あの炎の中へ、、、、、、?」

 と、渋る部長を前に、ディモン署長は走った!!

ディモン 「ヒャダルコ!!
 自分にヒャダルコを浴びせて炎の中に走った!!

 崩れ去る家屋の騒音で、猫の泣き声すら聞こえない。。。。。

ディモン 「階段すらわからない。。。。。」


アラシ  「フローミ!!
 フローミで、家の地形を探索し、階段の位置を調べた!!

ディモン 「あ、、アラシ君!! き、危険だぞ!!」
アラシ  「それは、署長も同じです。 急ぎましょう!!2階へ!!」

 2人がかりで、見事に猫を救出した!!

ディモン 「よし!!リレミト!!」
 リレミトで家から無事脱出。


部長  「おお、さすが署長!!」

 と、言い寄る部長の後ろから声が聞こえた。。。。。

謎   「ディモン君、、、、さすがだ。。。。。
     それに、そこの新人のキミ!! よくぞあの炎の中に飛び込んだな。」
アラシ 「いえ、、つい夢中で。。。。。それに署長が一緒でしたので。。。」

謎   「ハッハッハ!! ディモン君も、部下にそれほど信頼されておるのか。」

ディモン 「総監!!」

アラシ 「(;^_^A そ、、総監!?」

 実はまだアラシはこの頃、総監に会ってなかったのである。
 魔法警察警視総監であった。

 全員が敬礼をする。

総監  「猫であろうとも、立派な命であり、その娘にとっては
     かけがえのない存在である。。。。。それを救うその全力姿勢。
     久々に、いい現場を見た。。。。。また改めて勲章でも贈ろう。」



 と、そんな事件もあり、その夜はアラシもまた、この店で呑んでたのである。。。。。

アラシ  「(〃▽〃) いや〜、やっててよかったなぁ。。。」
ヴィクトリ 「ほぅ、立派なオジキたちがいるんじゃのう。。。」

 と。
ディモン 「私にも1杯くれ。」

アラシ  「Σ( ̄□ ̄;)!! しょ、、署長!?」

 ディモンも、ヴィクトリの店に来たのである。。。。。

ディモン 「いやいや、なにやら期待の新人が呑んでるのが見えてな。
     まぁ、私からもご褒美をあげないとな。。。。。とな。(笑)」
アラシ  「∠( ̄^ ̄)ビシ! み、身に余る光栄であります!!」
ディモン 「おいおい、外ではいいぞ。ここでは、ただの客同士だ。
     そうだ、そう決めた!! いいな。」

 それ以来である。ディモンもこの店に出入りするようになったのは。


 だが、署長が別の者に変わってからは、現れなくなったのである。。。。。











アラシ  「と、まぁ、10年前は私も若かったですね。(笑)」

マイコ  「へぇ〜。。。。。で、ディモン署長はどうなったんですか?」

アラシ  「えっと。」


 と、店に男が1人入って来た。


男    「おお、アラシ!! 久しぶりだなぁ。。。。。」

メロン  (ん?ディモン署長?)

アラシ  「∠( ̄^ ̄)おひさしぶりです!! 総監!!」


カホ   (あれ?総監ってもっと老人をイメージしてたよ。(笑))
マロン  (私もですぅ。)


アラシ  「ちょうど、あの時、勲章を頂いた時の話をしてたんですよ。」
総監   「そうか。。。。。」


ヴィクトリ 「ディモンさん。 いい酒入ってますぜ。」

メロン  「Σ( ̄□ ̄;)あれ?ディモン!?」


 そうなのである。ディモンの後署長が代わった際に、ディモンは昇格をしていった。
 そして、警視総監までのぼりつめていたのであった。

 その時、アラシは新人なために昇格はなかったが、それでもその後、
 同期の中ではいち早く昇格した。

 が。

総監  「うーむ。。。。アイツが署長である限り、、、、なぁ。」
アラシ 「いえ、いいんです。昇格とかが大事ではないですから。」

 アラシは昇格よりも、魔法警察としての任務を大事にしてきた。

アラシ 「と、いいつつもう数年、巡査長ですから、実は巡査部長狙ってますけど。。。。。」



 賢明な者はお気づきと思うが、今の署長は、当時の部長である。。。。。





マイコ  「( `ー´) さすがエリートは違うねぇ。」
メロン  「ねぇねぇ、それより、お魚冷めちゃうよ。」
カホ   「(; ̄Д ̄) まだ、食い気だよ。。。。。メロンさんは。。。。。」
マロン  「(笑)」


そして、4人の高等魔法免許取得おめでとうパーティは遅くまで続くのである。

もちろん、次の日にオチをつけて。。。。。





続く。

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