ST:10
受け継がれる信念









ヒメは続きを話した。

回想。





ヒメ   「スワン!! 約束したじゃない!!早く、、、、、。
     勝利の青い花火打ち上げてよ!!」

クロス  「おい!!行くぞ!!」
 たたずむヒメを連れ、向かう。。。。。

 3人が現場に駆けつけたとき、Bドラゴンの後部に巨大な爆発のあとがあった。。。。。
 そして、Bドラゴンは首がちぎれてなくなっていた。。。。。


先生  「、、、、、き、、、きみたちか。。。。。」

クロス 「先生!! ツグミ先生は!? スワンは!?」


先生  「す、、、すまない。。。。。ツグミ先生は、私たちを救うべく、、、、、。
     メ、、、、メガンテを。。。。。 だが、、それでもドラゴンは生きていた。。。。。
     そのまま喰われそうになった私を突き飛ばして、スワンは、、、、、。」


 ここで何があったのか、その状況を生き残った教師が話した。
 地上で爆発した花火は、スワンが持ったままドラゴンの口の中へ入っていったと
 聞かされた。。。。。


 スワンが先生を突き飛ばした時に持たせた
 誤爆を防ぐ魔法陣効果のカバンの中に、青い宝珠が入っていた。。。。。



ヒメ   「スワン。。。。。。確かに言ったけど。。。。。言ったけど。。。。。」

スワン(私のお気に入りのでっかい青い花火が打ちあがったら、
     私は必ず生きて帰るって思ってね。)


ヒメ   「どうして、、、、、どうして。」

 ヒメはその青い宝珠を手に取った。。。。。

ヒメ   「どうして、ココにこれがあるのよ!!


クロス  「・・・・・・・・。」
テッケツ 「・・・・・・・・。」


 しばらく、泣いていた。。。。。

 もう、この宝珠がいくつも、空に輝く事の可能性を。。。。。
 自分の夢を全てこの宝珠に託した親友の笑い声がここにないことを。。。。。









 それから、しばらくたった。。。。。
 ある授業後の事である。


クロス  「あれ? ヒメっち、他の系統も覚えるの?」
ヒメ   「火炎系はメラミ。真空系はバギマ。閃熱系はベギラマまで終わりました〜。」

テッケツ 「なんだぁ、高等魔法まで行ってるじゃん!?」
クロス  「メラとメラミ、イオとイオラ飛ばしていきなりメラゾーマとイオナズン習得した
      オマエに比べれば、普通だけどな。。。。。(笑)」

 なんとも非常識な魔法習得法である。(笑)

テッケツ 「Σ( ̄▽ ̄;)、俺もメラミとイオラ覚えよう。。。。。」
クロス  「メラとイオからだろ?(笑)」


ヒメ   「あら、爆発系は「イオナズン」を習得したわよ。」

 ちょっと得意げに笑ってみせる。

クロス  「(;^_^A かなわないな。。。。。って、なんでそんなに覚えるんだ?」


ヒメ   「だって、、、、、空が寂しいじゃん。。。。。」













ヒメの話は終わった。。。。。その後ヒメは何も言わずに立ち去った。。。。。


メロン  「(iдi)えぐっえぐっえぐっ。。。。。」
マイコ  「(iдi)え〜〜ん え〜〜〜ん。」

マロン  「なんて、悲しいお話なの。。。。。」
カホ   「スワンさん、、、、、魔法花火師。。。。。ステキなのに。。。。。」


メロン  「だから、ヒメ先生はあんなに色んな系統の魔法を。。。。。」
マイコ  「(iдi)うっうっ。。。。。私も頑張ろう!!」

カホ   「そうね。。。。。気合い入れて習得しないと、、失礼だわ!!」
マロン  「ヒメ先生の意気込みに比べたら、私なんて、、、、、。」

メロン  「アタシ、、、、、、、頑張る!!」


 突然、珍しくまじめにメロンが叫んだ。


メロン  「アタシも、色々覚えたい!!」


 4人の心の中で何かが生まれた。。。。。

 その、空に輝いた彩りの中に見つけた何かが。。。。。




メロン  「アタシは誰も死なせたくない!!
     絶対、みんなも守れる力を身につけてやる!!」



 そんな4人に、高等魔法試験がせまっていたのである。
 今回の高等魔法試験は、高等魔法の中のどれでもいいので披露するのである。
 全ての面で問題なしとされれば、その魔法は習得したものとなるのである。

 あとは、筆記である。
 魔法に関する知識。魔法に関して説明できたりしなければならないのである。







試験前日。。。。。


テッケツ  「いいか。オマエら、明日の試験は?」

メロン   「テッケツ先生!! 例えば、アタシのメラゾーマとテッケツ先生のメラだと
      どっちが強いですか!?」

テッケツ  「ハッハッハ。俺はメラゾーマはできるが、メラはできない。」
メロン   「Σ( ̄□ ̄;)!!そうじゃん!! って、例えばですよ。。。。。」

 もっともな質問である。魔法力の差と魔法の威力の差。。。。。


テッケツ 「簡単に説明しよう。」

メロン   「簡単!?」


テッケツ  「ここに「ひのきの棒」「大カナヅチ」「グレートハンマー」が置いてあるとしよう、
      オマエがグレートハンマーで、マイコを攻撃するのと、俺がひのきの棒で
      攻撃するのと、どっちが痛いだろうな?」

マイコ   「私かよっ!!」

カホ    「なるほどっ。振るう人の力が魔法力、振る武器の差が魔法のランクに
      置き換えると。。。。。」
マロン  「これは重要ですね。同じ魔法でも使用者によって違うのね。。。。。」

テッケツ 「だからと言って、大魔導士がメラを使っても、
      メラゾーマには届かないだろうな。おそらく。。。。。」
メロン   「じゃ、黙って魔法使えばわかんないね。。。。。」

マロン  「メロンちゃん、、、魔法は「発声術」で発声しないとダメですよ。。。。。」
メロン  「(`з´)知ってるよぅ。。。」


テッケツ  「じゃ、明日、オマエたちがどんな新魔法を見せてくれるか楽しみだな。」

 テッケツは教室を去った。
 すぐに、魔法の練習をする。

 そう、試験で初披露した方がポイントが高いのである。
 授業でやった魔法は、ある意味できて当たり前なのであるから。

 試験管が驚かせるのも、試験の醍醐味とも言えよう。。。



 そして、試験の日となったのであった。。。。。




続く。
















メロン   「うう、、、明日試験だよう。。。。。」
マイコ   「だ、、、、大丈夫かなぁ。。。。緊張してできなかったりして。。。。。」

メロン   「ね、、、、カホちゃん、、何にすんの?」

カホ    「Σ( ̄□ ̄;)!! 教えるわけないじゃない!!
       あたしたちライバルよぅ!!」



マロン   「はぁ。。。。。。。。」

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