ST:08
空の彩り








授業後のこと。。。。。



マイコ   「ヒメ先生〜。」

ヒメ    「どうしたの?」

マイコ   「魔導アイテムってどうやって出るの?」

ヒメ    「う〜ん、確固たる信念の元に本人の魔法力に応じてアイテムが呼応したり、
      自分で魔法力を込めて強制的に作ったりかな?
      まぁ、そんな都合のいいアイテムあんまりないからねぇ。。。。。
      私と、アラシ巡査長は、自分で作りましたよ。」
メロン   「テッケツ先生と、クロス先生は、ゼロって魔導士が作ったんだよね?」

ヒメ    「・・・・。そうよ。アラシ巡査長は、魔法警察で修行してだけどね。
      他の私たち4人は、同じ先生についてた仲間なの。」

マイコ   「4人? あとリマ先生?」

ヒメ    「あ、、、、、、いいわ。。。。話してあげる。。。。。」

メロン  「カホち〜〜〜〜ん。」

カホ   「はいはいな〜?」






回想。。。。。

今から、10年前。

4人の生徒は、とある教師の特別授業を受けていた。
今でもそうだが、授業以外に自分から特別授業を受けるのはかまわないのである。

教師の名は「ツグミ」。
生徒はヒメ・テッケツ・クロス・スワン。

ツグミ  「今日は、魔導アイテムの授与なんですが、、、、。どう?
      覚悟はいい?(笑)」
クロス  「Σ( ̄▽ ̄;)な、、なにが?」

ツグミ  「はいはい、魔導士ゼロ氏の登場〜〜〜!!」

ゼロ   「いや、ま。最初からいるんだけどな。
     前々から言うように、魔導アイテムは己の魂のアイテムだからな。
     その意思がハッキリしてるならできる。」
ツグミ  「そうよ。ヒメさんは自分で氷の魔法力を指輪にこめて作ったのよ。」
ヒメ   「( ̄▽ ̄)> 半年もかかちゃった。」

ゼロ   「イメージはあるのか?」

テッケツ 「応!! 敵をブチ抜く、圧縮したイオナズンを撃ち出す拳が欲しい。」
クロス  「なんか、イチかバチかでドカ〜ンと。。。。。殺るか殺られるか。。。。(笑)」
スワン  「私は、マジックファンジア(魔法花火師)になる。。。。。
      だから、魔法を宝珠にして、空に飛ばす。。。。。そんなアイテムがいい!!」

ゼロ   「ふむ。。。。。魔法銃の弾丸の要領だな。。。。。それならできるな。。。」


 そして、ゼロの魔導アイテム「フォースファクトリー」がそのアイテムの原型を作る。

ゼロ   「さぁ、アイテムをイメージして、魔法力を込めるんだ!!」

 スワンは言われるままに、作業を進めた。

 と、激しい光が出たあとで、2つの指輪が落ちた。

スワン  「(・_・ )ほぇ?」

ゼロ   「その指輪をはめて、魔法を唱えてみよ。。。。。」

 スワンは指輪をはめた。。。
スワン  「ヒャダルコ!!」 
 すると、魔法は発動せず、手から宝珠が出た。。。。。
 ゼロはそれを空へ投げ、メラを唱えた。

 青い火花のような煌きができた。。。。。

スワン  「。゜(>▽<)゜。 やったー!!花火だ!!」
ゼロ   「魔法で誘爆させるか、一定時間で爆破するようだな。。。。。」
スワン  「やっぱり、ヒャド系は青い花火だ!!」

ヒメ    「キレイね。。。。。これ、ずっと前から考えてたでしょ?」
スワン  「。゜(>▽<)゜。 うん!!夢だった。魔法花火。」

クロス  「でなきゃ、こんなにウマクいくわけないもんな。。。。。」
テッケツ 「だから、メラ系(赤) ヒャド系(青) ギラ系(黄)を全部やってたんだな?」

スワン  「うん。他の魔法一切できません。(笑)

 スワンは全ての魔法の勉強をこの3種類に絞ったのである。

ツグミ  「でも、これはいい魔法援護になるわ。。。。。使い方次第では・・・・・。」
スワン  「そうですね。。。。。でも、やっぱり夜の空を飾りたい!!」



 そして、同じようにクロス、テッケツもできたのであった。


クロス  「自分で初めに魔法を込めて、次に確率を設定。と。
      で、確率を低く設定すればするほど、こめた魔法力が増大する。
      たとえば、イオナズンをこめて。。。。。確率は6分の1にする!!

     これで、このサイコロを転がし、1が出たらイオラーガ級のダメージ。
     でも、残りの5面なら、イオナズンが自分に発動!!
テッケツ 「恐ろしいアイテム作るなよ。。。。。」

クロス  「ばか言え、運がよければ、イオラーガこめれば、それすら超える
     すっげぇ世界最強の魔法ができる!!グフフフフ。」

ヒメ   「あぶなーぃ。」

テッケツ 「俺様は、この右腕についたサイコガ・・・・じゃなくて、銃。
     イオナズンの爆発を圧縮し、撃ちだす!!マホカンティムもブチこえる!!」
クロス  「やってみろよ。(笑)」



ヒメ   「スワン。。。。。嬉しそうね。」
スワン 「うん。マジックファンタジア。。。。。夢だったの。
     早く帰って、宝珠の組み合わせと位置でどんな花火ができるかためさなきゃ。」
ヒメ   「練習はメラとか、ヒャドにしとくんだよ。(;^_^A」
スワン 「大丈夫〜。 魔法射撃場でしかやらないから。」
ヒメ   「(;^_^A 爆破しても、本人はヤバいじゃん。」
スワン 「危険と背中あわせだからこそ、魂のこもったいい魔法花火ができるんだよ。」     

ヒメ   「ね、私にも協力させてよ!!」
スワン 「うん。危ない爆破したら、ヒメのリングで守ってね。(笑)」
ヒメ   「はいはい。(笑)」


クロス  「よし、テッケツぅ! 焼き「おおにわとり」食べて帰ろうぜ!!」
テッケツ「応!! 焼きドラキーもいいなぁ。。。。。」

 クロスとテッケツは帰っていった。

ツグミ  「スワンさん。 あんまり危険なの作ったらダメよ。
     もし、いいのできたら、今度の祭りででもやってみましょう。」
スワン 「。゜(>▽<)゜。 ハイ!!」


 それからのスワンは、もう魔法花火に夢中だった。

スワン  「あれ? ココは。。。。。」
ヒメ   「そうじゃないわ! こっちとこっちの反射角度をこうすると、こうでしょ?」
スワン  「えっと、、、、うんうん。。。そうね。」



スワン  「ねぇ。ヒメ〜。バギ系って、白い花火になるかなぁ???」
ヒメ   「う〜ん、わかんないけど、覚えてみたら?」
スワン  「コツ、教えて〜。」



ヒメ   「スワン、アナタ今度の魔法試験どうするの?極大魔法だよ?
     4系統全部、高等魔法止まりじゃない!?」
スワン  「残念でしたー。猫変身魔法「キャトラム」覚えてるもん〜。」


 そして、試作魔法花火が出来ました。




ツグミ  「楽しみね。」

クロス   「なんでぇ。いいもの見せるって言うから。てっきりスワン水着姿とかかと。。。。。」
テッケツ 「花火もいいもんである。」

ヒメ   「さっすがテッケツ〜。全くクロスはそんなこと言ってると、
      30歳前くらいに嫁がいねぇ〜って泣くことになるよ。(笑)」
クロス  「Σ( ̄▽ ̄;)・・・・・・。」


ツグミ  「さぁ。 行くよ!!」


 魔法花火が撃ちあげられる!!


 
 大きな爆音と共に、カラフルな花火が空を彩った!!

スワン  「(iдi)だぁー。(感動)」
ヒメ    「(iдi) (感動)」

クロス  「おお、、、、、す、、、、すげぇ。。。。。」
テッケツ 「参ったな。。。。。もう、、プロ顔負けじゃねぇか。。。。。」

ツグミ   「すっごい。。。。。キレイ。。。。。」


スワン  「私。。。。。第1号の魔法花火師として、名を残せるね♪」

ツグミ  「私も鼻が高いわ。」


 星空の下、笑いあっていた、この者たちのいるこの土地に
 何者かが、忍びよっていたのであった。。。。。






続く。



























メロン   「ふぅ〜。トイレ休憩。(笑)」

マイコ   「ヒメ先生たち、10年も魔法歴あるんだー。」
カホ    「魔導アイテムって、そんなに難しく考えなくていいのかな?」

マロン   「いえ、、、あの、、、、ゼロさんがいたからではないでしょうか?」

メロン   「やっべぇ!!」
マイコ   「やっべぇ!!」


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