ST:01
魔法学校







剣と魔法の存在する世界。。。。。
人々の生活に一番影響を与えるのは「魔王バラモス」配下の魔物。
人々は自分自身や自分の町を守る手段として、剣や魔法を身につけざるを得なかった。

ランシール大陸とアリアハン大陸の真ん中に位置する「大陸アトラ」
では特に魔法を重視していた。
国王・王妃が元魔法使いだったのである。。。。。



だが、近年魔法による犯罪が多いことを重く見た国王は、
魔法使用許可を「免許」で取得する制度にした。。。。。

基本的に18歳以上にならないと使用を許可しなかった。

魔法使用免許。

普通魔法使用免許 ランクCの魔法の使用を許可。
高等魔法使用免許 ランクC・Bの魔法の使用を許可。
極大魔法使用免許 ランクC・B・Aの魔法の使用を許可。
封印魔法使用免許 ランクSの魔法の使用を許可。
定められた職業で(魔法警察など)
使用の許された状態でのみ使用可能。
合体魔法使用免許 普通・高等・極大・封印と併用。
上記の取得した免許を併用で、魔法の合体を許可する。
(ただし、同威力の魔法力でないと合体できないため
 よほどの鍛錬と才能が必要である。)
古代魔法使用免許 普通・高等・極大・封印と併用。
上記の取得した免許と併用で、古代魔法の使用を許可する。
召喚魔法使用免許 精霊・精獣などを召喚できる。
召喚するもののLVは関係ない。






ヒメ   「と、いう感じかな? でも普通に生活とかしてるなら、高等魔法免許くらいでいいと
    思います。極大とかは魔物討伐を生業としてる人たちが多いですし。」
マイコ 「じゃあ、先生もそうなの?」
ヒメ   「あ、う〜んと、、、、ここ魔法大学の教師は他の職業の魔法のスペシャリストとか
     が、雇われてるのよ。テッケツ先生とかは魔物討伐の傭兵ですよ。
     とりあえず私はヒャド系とか得意だから、私の授業につくとそういうのができますよ。」

メロン 「(;´д`)それで、あの先生は妙な魔法が得意なんだね。。。。。」

 教室に1人入って来た。

クロス 「ヒメ先生。」

メロン 「あ、噂をすればなんとやら。。。。。(笑)」

ヒメ   「どうしたの?クロス先生?」
クロス 「魔法警察が来てますぜ? 本業の方だろ?」
ヒメ   「(〃´o`)=3  はぁ。。。。。そうだった。。。。。今日は。。。。。。」
クロス 「どうした?教師の方が楽しいのか?魔法弁護士さん?(笑)」
ヒメ   「アナタもじゃなくって?(笑)」

クロス 「さぁな。。。。。よ〜し、ガキ共!! 今日はスカラ・ルカニ系だ!!」
メロン 「また、マニアックな魔法だよぅ。」

クロス 「・・・・。素人ほど攻撃魔法を学びたがる。。。。。」

メロン 「アタシ、イオナズンとかがいいなぁ〜。ドカーーーーーーーーーーンって。」
マイコ 「私ね〜、北国生まれだからヒャド系(氷結魔法)得意だし、
     暖房なメラ系(火炎魔法)も得意な家系なの(笑)」


 まだ入学したばかりの魔法学生の1時間目がはじまった。
 


クロス 「いいか? スカラ・スクルト・スカラル・ルカニ・ルカナン・ルカニルは
     硬度を変える魔法だ。相手の装甲の守備力を下げたり、
     自分の装甲の守備力を上げたりできる。
     無論応用で色々な物の硬度を変えられる。
     スカラは対象が1人。硬度上昇は1・5〜1・8倍。ルカニは逆。
     スクルトは対象は一定範囲。硬度上昇は1・2〜1・3倍。ルカナンは逆。
     スカラルも対象は一定範囲。硬度上昇は1・5〜1・8倍。ルカニルは逆。」

メロン 「Σ( ̄□ ̄;)????え????ルカルトが4・5倍???????」
マイコ 「(;^_^A どんな魔法ですかぃそれ?」
マロン 「φ(・_・)メモメモ。えっと、ルカニル「硬度減少は1・5〜1・8倍」、、、と。」
ヴェリー「( ̄・ ̄;)zzzzzZZZZZZZZZ

 すでにキャパを超え、頭から煙の出てる前途多難な生徒もいるようだ。。。。。(笑)

カホ  「先生!!スカラとスクルトだとどっちが上なんですか?」

クロス 「まぁ。基本的に対象が「範囲」の方が難しいからな。。。。。
     はじめは、スカラで効果が1・2倍とかぐらいかな。」
カホ  「なるほど。。。。。」

マロン 「あ、先生は免許はどのくらい持ってるんですか?」
クロス 「ああ、ヒメ先生とかもそうだが、我々は本来教師ではない。
     だが、普通・高等・極大免許を持ってるものがこうして教師になる場合がある。
     封印魔法は強力すぎるため、今のところ、魔法警察しか使用は許可されてないな。」
マロン 「私、普通免許取れるかなぁ。。。。。」

クロス 「今ノート取ってるヤツは大丈夫かもな。」

 その辺が怪しい生徒をみた。。。。。

メロン 「Ψ(`∀´)Ψ取ってるもーん。」
ヴェリー「(=_=)zzzzzzzZZZZZZZZZ」

マイコ 「メロンちゃん、そのノート後でみる?」
メロン 「Σ( ̄□ ̄;)ギ、ギク。」

クロス 「落第者決定。。。。。(笑)」

 ここに集まった生徒はほとんどが18歳以上である。
 なかには18歳になってないが、18歳になったらスグ取得できるために勉強してる者もいる。

 ココで少しだけ生徒の説明をしておこう。
 (生徒はいつ入校してもいいので、頻繁に増えたりもする。
  現在でいう自動車学校みたいなものである。)

メロン 「派手な攻撃魔法にあこがれてるっぽい子。(笑)でも、努力家。」
マロン 「ほんわか系。魔力の素質があるっぽい。」
マイコ 「なにやら魔法の才能に恵まれてるっぽい。」
カホ  「魔力を秘めているが、年齢が18に達していないため勉強している。」
ヴェリー「自由奔放な子。バイトが忙しいため、よく寝る子(笑)」




 担当する教師の得意科目をやったりするので、
 うまく授業を選ばないと、どれも中途半端になってしまうのである。
 だが、一度登録すれば何日来ても、何時間授業を受けても自由なのであるが、
 登録は一年単位である。

 学校としては、普通免許取得・高等免許取得を目的に教えている。
 普通免許を取得しても、普通LV魔法が使えないと意味がないので、魔法も教えている。
 学校内・免許試験場でのみ、魔法は当然、免許なくとも使用可能である。
 試験は魔法実技試験・魔法筆記試験・シミュレート方式の実戦試験と3種類である。

 実技試験:自分の使える魔法がただしく効果を伴っているかを判断する。
 筆記試験:定めらた法律・免許の使用可能魔法などの知識。
 実戦試験:どういう状況でどういう魔法を使うかの判断をする。

 さらに希望コースとして、「合体魔法」「古代魔法」「魔物戦闘知識」などのコースがある。


 2時間目。

テッケツ 「覇威ーーー!! 今日の私の授業は目覚まし魔法「ザメハ」を教える。」

メロン 「Σ( ̄□ ̄;)地味!!」
マロン 「メロンさん、そんな事言ってはダメですよ? どんなに強い仲間がいても、
     眠らされては意味がないですし、それを目覚ませないためにケガしたら大変ですよ?
     戦闘補助魔法こそ必要だと思います。。。。。」

テッケツ 「うむ。実にその通りだ。
      先生もメラゾーマ(極大火炎魔法)とか、
    イオナズン(極大爆発魔法)は大好きだ!!(笑)

      だが、それだけでは何もならない時もあるのだ。」
メロン  「(・_・、)はぁい。。。。。」

テッケツ 「魔法力によって、眠っている脳を刺激し細胞を活性化させ覚醒させるのだ。
      実はこの魔法は大賢者のような方が「眠っている能力を引き出す」時に使ったとも
      されている、実はすごい魔法なのだ。」


教師A  「テッケツ先生!!」

 突然、他の教師が教室に入って来た!!

テッケツ 「何事であるか!?」
教師A  「スティールドラゴンが3体、校舎の裏辺りに出現してます!!」
テッケツ 「何!? ばかな、、、この辺は魔方陣が、、、、、
       スティールドラゴン!? LV結構高いじゃねぇか!?」

テッケツ 「おまえ等!! 少し待ってろ!!」

 すぐに現場に急ぐ二人。
テッケツ 「ヒメ先生はどうした?」
教師A  「どうやら、魔法警察の方へいかれたようで。。。。。」
テッケツ 「で、魔法警察は来てないのか?」
教師A  「まだです。。。。。」
テッケツ 「全く、警察ってヤツは肝心な時には役にたたねぇな。。。。。」


メロン  「(・_・)なんか、スゴイことになってるみたいだね。」
カホ   「私、ドラゴン系なんて見たことないよ。」
ヴェリー 「ねーねー。見に行ってみない?」

 起きていたヴェリーが皆を誘う。

マロン  「でも、先生は待ってろって。。。。。」
ヴェリー 「何いってんのよ。私たちだっていつかは戦う事になるんだから、
      ちょっと見たっていいじゃん。」
マロン  「でも。。。。。。」

マイコ  「私も行こうかなー。ちょっと見るだけならいいよね〜?」
メロン  「( ̄ー+ ̄)そうだよね。離れて見るだけだもんね。」

カホ   「どうしよう。マロンさん。。。。。」




校舎裏に、スティールドラゴンがいた。全身の鱗が鋼のように固いことからそう呼ばれる。
普通の剣などでは効かないので、ルカニ系で守備力を下げるのが妥当である。



クロス  「ん?おう、テッケツ先生!!」
テッケツ 「おお、本当にいやがるな。。。。。」
クロス  「一気にやるか?」
テッケツ 「派手にやると、後で魔法警察がウザイぞ。。。。。
      そうも言ってられないな。。。。。」
教師A  「あ、私はそんな強力な魔法は使えませんよ。。。。。」

 そして、3人はスティールドラゴンと戦闘をはじめた。




メロン  「Σ( ̄□ ̄;)うわー。でっけぇーーー!!」
ヴェリー 「Σ( ̄□ ̄;)あんなん、勝てるわけないじゃん!!」

カホ   「噂には聞いていたけど。。。。。」
マロン  「すごい、、、、私、、あんな魔物恐くて無理です。。。。。」

マイコ  「あれ?なんだかんだ行って来てるじゃん。(笑)」



クロス  「ルカニル!!
 Sドラゴンの守備力を下げた!!
教師A  「バギマ!!
 装甲の薄くなったところをバギマ(高等真空魔法)で攻撃!!

テッケツ 「おいおい!!バギクロス(極大真空魔法)とかできないのか!?」

 ダメージが薄く、Sドラゴンが尻尾で反撃してきた!!

クロス  「危ない!! スカラ!!
テッケツ 「クソ!! 1体づつ行くか!? メラゾーマ!!(極大火炎魔法)」
 豪炎がSドラゴンを包む!!




カホ   「尻尾で攻撃を食らうまえに、スカラで守備力を上げる・・・・・と。」
マロン  「仲間の人も常に見ておかないとダメなんですね。。。。。」

メロン  「(≧▽≦)やっほぃ!!メラゾーマだー!!すげぇー!!」
マイコ  「先生なだけあって、スゴイね!! やっちゃえ!!」



 そこへ魔法警察が来た!!


警官A  「バギクロス(極大真空魔法)!!」
 見事、Sドラゴンを1体しとめた!!
 それをみたSドラゴン2体が警官に襲い掛かる!!

署長   「おい!!一気にやってしまえ!!」
警官A  「はい!! 食らえ!!
      バギマクス!!(封印真空魔法)」
 巨大な真空の刃が一瞬にして、Sドラゴンを全滅させた。。。。。


クロス  「おいおい、警察だからって、そんなにS級魔法使っていいのか?アラシ君(笑)」
アラシ  「ひさしぶりですね、お2人。。。。。」

 その警官は、クロス・テッケツの知り合いであった。
 この2人は、アラシ警官以外の魔法警察そのものが気にいらなかった。

クロス  「ずいぶん、遅いんじゃないのか?署長さんよ。」
署長   「我々とて忙しいのだ。げんに片付いたではないか。」
テッケツ 「俺たちがいたからだろうが?」

署長   「市民の魔法使いの方々の協力、ありがたく思ってますぞ。
      ただし、封印魔法は使ってはならんぞ。」
テッケツ 「けっ、、、、用が済んだなら、とっととSドラゴンを片付けて帰れ。。。。。」

 S級魔法は、しってのとうり「封印魔法免許」が必要である。
 中には才能に恵まれ、S級魔法が使えるものもいるが、基本的に「魔法警察」など以外の
 封印魔法取得は認められておらず、結局魔法警察しか使用できていない。。。。。



クロス  「くっそ、俺もS級、ブッ放してみてぇな。。。。。」
テッケツ 小声(クロスは、S級なに使えるんだ?)
クロス  小声(メラゾオン(封印火炎魔法)だけ教えておくよ。(笑))
テッケツ 小声(実は俺も、イオラーガ(封印爆発魔法)なら。(笑))

テッケツ 「住みにくい世の中ですな。」
クロス  「まったくだ。 ん? おまえら、、、、、。」

メロン  「Σ( ̄□ ̄;)見つかった!?」

テッケツ 「危険だから、待ってろって言ったのに。。。。。」


ヴェリー 「先生。ドラゴン見にいってもいいですかー?」
クロス  「どうだろ? 警察はバカだから、ダメって言うんじゃないかな?」
メロン  「(`з´)ぶー。」
マイコ  「(`з´)ぶー。」


ヒメ   「私が聞いてきましょうか?」

 ヒメ先生登場である。
 魔法弁護士で警察からの信頼もあつく、結構顔がきいているのである。

 ヒメ先生の頼みで、生徒にSドラゴンの死亡確認後ならOKとのことで。

クロス 「さすがだな。。。。。」



 そして、Sドラゴン見物。


メロン 「うわー。硬いなぁ。。。。。」
マロン 「動き出しそうで恐いです。。。。。」


クロス 「おい、アラシ〜。 この鱗数枚持ってっていい?」
アラシ 「またですか?クロスさん、、、、まぁ、戦闘で傷ついたことにすれば、、、、、、。
     くれぐれも署長に見つからないようにしてくださいね。。。。。」
クロス 「さんきゅー。」


ヒメ   「しかし、なぜSドラゴンが? 魔方陣を超えて。。。。。」
テッケツ「そうだよな。魔法学校エリアなんて、一番厳重なのにな。。。。。」
ヒメ   「もしや、魔王バラモスがついにココを襲撃とか?????」
クロス 「ちゃんと、魔方陣管理してるのか?魔法警察は。な?」

アラシ 「・・・・・。すみません、、、それは私の口からは。。。。。」
ヒメ   「・・・・・。そうね、アラシさんの立場もありますし、、、署長さんがいるときは
      あまり、この2人と話しないほうがいいわよ。(笑)」




 空に浮かぶ影にアラシ警官がきづいた。。。。。


アラシ 「あ!!あれは、、、フレイムデビル!?」
署長  「な、、なに!! いかん、、、早く魔方陣を再生するんだ!!」

クロス 「やっぱり、魔方陣破れてやがったな!! おい、生徒たちを!!」

テッケツ「おい!!みんな早く集まれ!!」

 だが、Sドラゴンにむらがっていて、みんな散らばっている!!

ヒメ  「自分の廻りの生徒を守って!!」
 それぞれが、生徒の集まってる辺りへ散った!!

 高速で滑空してくるフレイムデビル!!
 それぞれが、メラミ・メラゾーマを唱えた!!

アラシ 「この程度のなら。。。。。フバーハ!!(防御魔法)」
テッケツ「しかたねぇ!!アストロン!!(鋼鉄変化魔法)」
  A級魔法フバーハでメラミの威力を激減する。
  アストロンは鋼鉄に変化し、全ての攻撃を防ぐ魔法だが、自分は動くことができない。
  テッケツはフバーハを取得していないので、仕方がなかった。

ヒメ  「!! こっちはメラゾーマね。。。。。
     マヒャド!!(極大氷結魔法)」
 マヒャドで火炎を打ち消した!!


クロス 「!!こ、、、こいつ。」
デビル 「メラゾオン!!(封印火炎魔法)」
 魔物には免許は関係ないのである!!」


 メラゾオンが、クロス周辺を焼き尽くした。。。。。



署長  「ええい!!バシルーラ!!
 バシルーラで、魔物をはるか遠くに吹き飛ばした!!



爆炎と煙がおさまっていく。。。。。


ヒメ  「クロス先生!?」



アラシ 「あ、、、、あれは、、、、、。」
テッケツ「集束魔法マホプラウス。。。。。。
 クロスの廻りをオーラ状のものが包んでいた。。。。。

 自分に唱えられた魔法を集束する。つまり何発浴びても平気なうえに、
 それを集束して放ち返すことができる。S級魔法である。

クロス 「やっべぇな。。。。。」

 それを見た署長はアラシ警官に叫んだ!!

署長  「逮捕だ!!
アラシ 「待って下さい署長!! 彼は生徒を救うために。。。。。」
署長  「法律は法律だ。」


メロン  「(=_=)?」
マイコ  「(=_=)?」

マロン 「あ、、、、マホプラウスは、、封印魔法免許・・・・・・。」

 そうである。魔法警察しか使用の許されてないS級魔法を使用したのである。



アラシ 「!! す、、、すみません、、、、、、、。
     封印魔法無免許使用現行犯で、、、、、逮捕します。」


カホ  「そ、、、そんな!!」

テッケツ 「状況が状況なだけに大丈夫だよな?ヒメ先生よ。」
ヒメ   「それが、極大魔法ならいいんだけど、、、、一応、封印魔法は
     基本的に使ってはならないから「封印魔法」なの。。。。。
     警官の持つ魔法銃だって、人を助けると言っても許可がなければ
     銃刀法違反なの。。。。。
     人間に対して使っているわけではないけど、使用した事自体が違法なの。。。。。」
テッケツ 「でも、人を守っているんだからいいだろ?」
ヒメ    「そうね。。。。。また私の仕事を1つ増やしてくれたみたいだわ。。。。。(汗)。」




メロン  「ねぇ。カホちゃん。。。もしかして、アタシたちのせいかな?」
カホ   「ですよね。。。。。どうなっちゃうのかな?先生。。。。。」








続く。

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