第捌の箱
80「ダイス」 均等に与えられた確率の中でダイスは振られるはず。 だが、すでに運命はダイスの目を 振る前に決定している。 どういう振り方をしようがダイスの目は 実は決定している。 そう、振り方を変えるのでなく、 「ダイス」を変えるのである。 ダイスを選ぶのは自分。。。。。 |
79「列車」 走りつづけてる列車。 アナタは何度も降りてみたはず。 でも、今、ココにいる。 列車の中にいる。 乗らなくてもいいはずなのに 今、ココにいる。 列車の中にいる。 窓から見える景色が最高のものだって 気づいた時、 アナタは本当の乗客になれる。 |
78「ガラスのボトル」 ガラスのボトルに種を入れて 海にながしてみた。 流し流したガラスのボトルは、 流れ流れて海を渡る。 流し流したガラスのボトルは、 流れ流れた時を渡る。 どこかへ流れたと思っていたボトルは まだまだ透き通って光を映していた。 傷だらけの手で開けてみた。 ガラスのボトルの中には 変わりつつ変わらない時が入っていた。 種は色褪せずに入っていた。 また、種を戻し、ボトルのフタをしめる。 変わりつつ変わらない時を閉じ込めて。 今は砂の上、 今日も光を映してる。 |
77「トランプの塔」0123 完成させても壊してしまう、 壊してしまうのにまた積み上げる。 無駄だと思いつつ、 その無駄が何かにならないかを願い、 今日も積み上げる。 簡単に他人が壊していく。。。 簡単に他人が壊していく。。。 きっと他人すら無駄な事って思っている、 本当に無駄でも他人が壊していいものじゃない。 そうやって、人の塔を弄んでいく。。。。。 無駄で固めたトランプの塔。 JOKERがまざってるって、実は知らない。。。。。 |
76「ほんの少し」1014 今は傍にいてとも言わない、 抱きしめる事も望まない。 ただ、その声だけ聞かせて。 今は名声もいらない、 幾億の富すら望まない。 ただ、この想いだけ受けとめて。 今は連れ去ってとも言わない。 夢の中ですらかまわない。 ただ、アナタの中にワタシを置いて。 それだけでワタシは翔べるから。 ほんの少しでかまわない、 ほんのひととき アナタの中にワタシを置いて。 今はそれだけいいから。。。。。 |
75「ありがとう、そして・・・・・」0927 たとえアナタが感じていても、 アタシはゼッタイ言わない。。。。。 言わなきゃ記録すらできないから。。。。。 たとえアタシが感じていても、 アタシはゼッタイ言えない。。。。。 言わなきゃ存在しないから。。。。。 どうしても聞きたい? だったら終止符うってみて、 全てを貫き通す終止符を。 たとえアナタが知っていても アタシはゼッタイ変わらない・・・・・? 変わらないなら「変わらない」から・・・・・? たとえアタシが知っていても アタシはゼッタイ変わらない・・・・・? 変わらないって言い聞かせて アタシは変わらない。 たとえそれが演じてる自分だとしたら ゼッタイ演じぬいてみせるから。 それでも聞きたい? だったら終止符うってみて、 心の奥のどこかで望んでる そんな終止符を。 壊さない意味の終止符を。 |
74「存在」0926 なにもできないって ただ、そばにいた。 なにも力になれないって ただ、包んでくれた。 なにも言えないって ただ、優しく見ててくれた。 たったそれだけが、 「言葉」であり、「力」である。 本当はできてるんだよ。 その気持ちだけ。 気持ちだけ。 本当はそれが一番大事。 本当はできている。 気付いて、 アナタ自身の存在の大きさに。 |
73「見てる」0926 いつだって見てる。 アタシはアナタを見てる。 アナタがアタシを見てるって知ってる。 届いてる? アタシの言葉。 口には出さないけど、 届いてますか? いつだって見てる。 アナタはアタシを見てる。 想いと思いの違いはあっても アナタはアタシを見てる。 知ってる? アタシの心。 身体にも出さないけど、 知ってますか? |
72「騎士」0926 屈強な騎士。 「王」を護りし騎士。 その力が強大であればあるほど 「王」は安心する、その反面 不安でもある。 屈強な騎士。 諸刃の剣。 心から信頼しているつもりでも やはりどこかで不安は存在する。 屈強な騎士よ。 朽ち果てることなく「王」を護衛りぬけ。 |
71「ヒヨコ」0926 集まったヒヨコたち。 たくましいのや、こぼそいの、元気いっぱいの たくさん。 ヒヨコがそこにいるから私もいる。 いつかは、ニワトリになって どこかへ行ってしまうのかな? はじめっから出会わなければ 別れもこないって思うけど、 もしかしたら、ずっとずっといるのかも。 ずっといても、 そっぽ向いてるのかな? だったら少しイヤ。 ワガママでカッテだけど。 ずっと私のヒヨコでいて。 |