第漆の箱

61「道」0329
これしきの事、負けない。
覚悟していたから、負けない。
私は負けない。

まだ、歩き始めたばかりだから。。。
つまづくのは当たり前。。。
笑いたければ、笑え。
私はそれでも歩きつづける。。。

つまづかない事が「強い」んじゃない。
つまづいても立ち上がる事が「強い」んだ。

私は負けない。
そう思っている限り負けてない。

きっと、いつか・・・・・。
62「想い」0408
いつも見てるアタシがいるのに、
アナタはどこかへ去ってしまうの?

冗談の中でしか言えないけど、
想いは届いてないのかも知れないけど、

アタシはそっと見てる。。。

アナタが消えてしまうまで、、、、。
消えてしまっても?

想うだけでは何もならない。
そんな事もある。。。
63「本物(オリジナル)」0408
私は複製された者。
本物に届かない思いが、
私を作り上げた。。。

人は私を偽者と呼ぶ。
でも、私の存在は本物の代理じゃない。

本物すら届かなかった永久の命を
与えられ、静かに輝きつづける。

刹那の中の輝きと
色が違っても私は輝く。。。

なぜ?
私は「私」だから。

求める人次第で、私は
本物以上に輝ける。

そう、私は「私」私も「本物」
胸張って輝こう。

私を求める人に。
64「黒」0412
黒き衣に身を包み、時を経てきた者。

黒の時間と黒の力を知り
今ここに存在する。

黒の時間と黒の力を知るからこそ、
黒に怯える事もある。

本当は黒の力を知っていただけで、
実は取りこまれて行く、、、。
そんな黒の恐怖を
黒の力自身から洗礼を受ける。

黒の時間と黒の力を知っていたから
今はただ、白き衣を夢見て
いるだけかも知れない。
65「叫び」0416
海に叫びに来たはずだった。
おもいきり叫びたかったはず。
広大な海を前にして
私は「無言で叫ぶ」事しかできない。

全てのこだわりを捨て
叫んだ時、声はどこかに届くのだろうか?
届かない不安と恐怖に怯え
叫べないでいるだけ?
いつもギリギリまで来て
結局叫べないでいる。

意地や誇りなんてモノに
がんじがらめな自分は
自分なんだろうか?

もし、叫んだら。。。。。
私は。。。。。
66「春の風」0427
春に吹く風。。。。。
その暖かさに心癒されていた。。。

やがて春は終わりを告げ、
今、その最後の風が吹いた。。。

そして、風は囁いた。。。。。

春の風が終ったけれど、
またきまぐれな風はいつか吹くと。

ただ、吹くだけでもいい。
せめてこの國に。。。
67「今はただ・・・」0427

今はただ、泣けばいい。。。
今はただ、涙と共に流せばいい。。。

今はただ包む事しかできないけど、
ここで泣けばいい。

見ているのは私だけだから、
今、包めるのは私だけだから、、、

また自分で立って歩いて行けると
思った時、
全て拭って歩いていけばいい。

いつか見えなくなるまで、
私が見ているから、

いつか見えなくなるその時まで。

いつか・・・・・

いつかは見えなくなってしまう。
だから

今はただ、
包むことしか・・・・
できない・・・・・
68「アタシの歌」0628

心に生まれる弱気なアタシ。

でもきっと違う。
これはアタシの「弱気の歌」なんだ。

私が作詞しているだけなんだ。

今はたしかに悲しい時。。。。。

だからこそ生まれた
アタシの「歌」

ホントのアタシは負けてない。

今は、今生める歌に陶酔してるだけ。

ホントのアタシは負けてない。

次は絶対楽しい「歌」を作ろう。

ホントのアタシは負けてない。

喜怒哀楽全部そろって
「アタシ」だから。
69「雨」

雨がパラパラ降り出した。

道端で子猫が鳴いていた。

雨は止むのかもしれないけど
私は傘を置いていった。

別に善人気取るワケじゃない。
神様に媚びてるワケじゃない。
恩返しを望んでいるワケじゃない。

ひとりぼっちだから。
誰かの優しさが欲しいって
私が勝手に思っただけ。

ほんの小さな自己満足なのかもしれないけど、
今の私にできる事。。。。。

明日は晴れるのかな?
70「鍵と扉」

自分で開けようとする扉。
先回りして鍵を掛けるのも自分。

自分で開けた扉を、また閉めるのも結局自分。

今の世、そんな事ばかり、
繰り返しの中で使い古した鍵は
時折、鈍い音を立てて
ギクシャクと噛み合ったりする。

はじめから鍵を掛けなければいいと思った時
扉はひとりでに鍵を掛ける。
普段よりも複雑な鍵を掛ける。
いっそ開けなければ苦労はしないが、
そうもいかずに今日も鍵を回す。

そんな繰り返しの中で使い続けた鍵は
いづれ、朽ち果てて行く。

それでも鍵を使う。。。
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