絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)
其の二十七
「其甘味別腹似」
(そのかんみ・べつばらにて)
黄金城
萌 「退屈ぢゃ〜〜〜〜〜〜〜〜。」
蹴 「ま、また始まった・・・。
ひ、姫、なまこの掴み取りなどいかがですかな?」
萌 「・・・・・。」
凛 「あ、じゃあ、お汁粉も。」
萌 「・・・・・。」
風 「?????」
舞 「あ、姫様はなまことあんこが嫌いなんですよ。」
風 「ほぅ。」
舞 「あのむにょむにょがいいのに・・・蒟蒻とか。」
風 「こ、蒟蒻・・・・・。」
舞 「(`・ω・´)お風さんも嫌いなの???」
風 「蒟蒻は・・・我が刀では斬れないからな・・・。」
舞 「(`・ω・´;)」
凛 「そうなんだ・・・。」
と、お凛は『お凛忍法帖』に、お風の弱点『蒟蒻』を記した。
凛 「は!なんか、お汁粉が食べたくなってきた・・・。」
茶店『涙雫』
凛 「(*´ー`)んふふふふふふ。」
真 「・・・・・。」
凛 「?????」
茶店に着くなり、お真が、お凛の頭上を見ている。
凛 「(`・ω・´;)???」
音 「( ´∀`)ねーねーねーねー、なんで、頭の上に人乗せてるの?」
真 「私も、それが知りたい・・・・・。煩悩の表れかしら?」
凛 「((((;゜Д゜))))え゛?」
龍 「よ。」
凛 「おおおおお龍さん!!『よ。』じゃないですよ!!私、変な子に見られちゃうんで、
頭の上に乗るのやめてくださいよっ!!」
龍 「いやぁ、結構あたしが見える人居るんだねぇ。泣ける・・・泣けるでぇ。」
凛 「いいから、降りてください!!」
しぶしぶ、ふわふわとお凛の頭上から降り立つ。
真 「でも、周囲の人には見えてないみたいですね?」
龍 「気合い入れたら、見えなくできる。」
凛 「((((;゜Д゜))))じゃあ、最初からそうしてくださいよ!!」
真 「他人から見えないんだ・・・・・うふふ・・・・・いいわね・・・・・うふふふふふ♪」
凛 「((((;゜Д゜))))きゃー!!眼が妖しい・・・・・。」
音 「( ´∀`)お音に、その浮く仕組みを教えてちょうだい♪」
龍 「死ぬ事?(笑)」
凛 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいやいやいや!!」
音 「( ´∀`)死ぬ事・・・・・ね。」
凛 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいやいや、そこ、帳面つけない!!」
音 「( ´∀`)『武士道とは死ぬ事と見つけたり』・・・って言うしね。」
凛 「((((;゜Д゜))))違うし!!」
真 「どうせ死ぬなら、腹・・・」
凛 「((((;゜Д゜))))うわあああああああああ!!」
雪 「お凛さん、いらっしゃいませ♪」
注文をとりに来た、お雪。
凛 「は!!そうでした、お汁粉でした。」
なぜか同じ机に居る、全員を見渡す。
雪 「えーっと、お汁粉四つでよろしいでしょうか?」
凛 「((((;゜Д゜))))幽霊見えてるし!!」
お汁粉と、その具を選択する。
龍 「栗かな・・・。」
音 「それじゃ、おしるこじゃなくて、ぜんざいなんじゃ?(笑)」
龍 「え?違いってなに?答えは聞いてないけど。」
凛 「(`・ω・´)西では小豆の粒の有無、東では汁の有無とも言われてますが、
『汁粉』という分類の中に、粒餡で作ったものを『善哉』と呼ぶのが、正しいと思います。」
龍 「ま、いいや、あたしは栗入れて。」
雪 「かしこまりました♪」
音 「( ´∀`)ねねも栗。」
雪 「かしこまりました。」
真 「私は・・・熱くて白いどろどろした『あれ』を入れて。」
凛 「((((;゜Д゜))))餅!!」
雪 「かしこまりました♪」
奇妙な四人・・・共通の話題が無い。
凛 「(`・ω・´:)・・・・・。」
龍 「うわぁ、すごいな・・・あの姉ちゃん。正拳突きで餅搗いてるよ。(笑)」
序部が臼を支え、お雪が拳で餅を搗いてる。
音 「( ´∀`) つきたてなんだね。」
凛 「((((;゜Д゜))))つっこむのそこ!?」
真 「お雪さんは、つくんじゃなくて、つかれる側・・・・・。」
凛 「((((;゜Д゜))))うわああああああああ!!」
お凛は思った・・・・・。
『疲れる』 (笑)
とっとと、『お土産』にして、持ち帰って食べようと。
音 「あれれ、お凛ちゃん帰っちゃうの?」
凛 「ええ・・・ちょっとなんだか疲れが・・・・・。」
龍 「あたしのお汁粉代、誰が払うの?」
凛 「((((;゜Д゜))))って、自分で払いましょうよ!!ってか、食べれるんですか!!」
つっこみ疲れたお凛は、忍隠れ家に戻った。
頼 「お。お凛ちゃん。」
凛 「(´;ω;`)ぶわ。お頼さあああああん。」
頼 「な、なんやねん!!なんかあったん???
まぁ、おちついて・・・・・。」
そっと、椀を渡す。
頼 「お汁粉でも食べな。」
凛 「((((;゜Д゜))))最初にここに寄ればよかった・・・・・・。」
続く。
おまけ。
萌 「誰ぢゃ!!城でお汁粉を作ってるのは!!
あんこの匂いが漂っておるぞ!!」
蹴 「ひひひひひひひひ。」
萌 「ええい!!『お汁粉禁止令』を出すのぢゃ!!」
凛 「それは、全力で阻止せねば!!」
星 「兄貴・・・・・なんで、私の栗ばっか盗むん?」
岱 「(`・ω・´)もぐもぐもぐもぐもぐ。」