絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)
其の二十六
「「色取彩鮮乱咲」」
(いろとりどり・いろどり・みだれざき)
黄金城
萌 「退屈ぢゃのぅ・・・。わらわは暇が嫌いなんぢゃ・・・。」
蹴 「そう申されましても・・・。」
萌 「爺!!踊るのぢゃ!!
お風!!斬るのぢゃ!!
お凛!!描くのぢゃ!!
お舞!!脱ぐのぢゃ!!」
舞 「(`・ω・´)はーい!!」
凛 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいやいやいやいやいや。
だめです!!お舞さん!!」
風 「では・・・私が・・・。」
凛 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいやいやいやいやいや。
だめです!!って、何斬るんですか!!」
蹴 「では・・・私が・・・。」
凛 「なんで脱ごうと・・・。」
風 「ちょうどいい・・・斬る物ができた・・・。」
蹴 「((((;゜Д゜))))なんですと!!」
面子が面子なだけに、あっちもこっちも、お凛は大変であった。
茶店『涙雫』
凛 「(*´ー`)ふ〜、お茶がおいしい・・・。」
雪 「あら、お疲れのようですね?」
凛 「(*´ー`)いえいえ、楽しい職場で。」
雪 「そういえば、お凛さん、画を描きますよね?」
凛 「(`・ω・´;)いえいえいえいえ、素人ですよ。」
雪 「そうだ!!ちょうど、飾る画が欲しかった所なんですよ〜!!
一枚描いて売ってくれませんか?お店に飾るんですよ。」
凛 「((((;゜Д゜))))えっ!?いえ、そんな私の画なんか・・・。」
雪 「一枚だけ〜〜〜いいじゃないですかぁ〜〜!!」
お雪の怪力でお盆が叩き割られる。
凛 「((((;゜Д゜))))け、検討します・・・・・。」
そして、お凛は悩む日々が続く。
一体何を描けばいいのか・・・あの店の雰囲気にあったものをと考えるほどに煮詰まる。
凛 「うーん、うーん、うーん。」
舞 「お凛さん・・・熱でもあるんでしょか?」
凛 「ぶつぶつぶつぶつぶつ・・・・・・。」
歩きながらでも唸る。
偶然横を通りかかったのは、お惑。
凛 「うーん・・・うーん・・・うーん。」
惑 「な・・・なんだ・・・?」
凛 「あ、いえ、お気にせず・・・。」
惑 「気になるだろ・・・。(笑)」
事のいきさつを話す。
とくに難しい問題でもなく、想像しえる範囲だ。
惑 「素直に描けばいいだろ?さっさっと。」
凛 「そ、そんな簡単な画じゃ・・・・・。」
惑 「魂篭ってりゃ、へのへのもへじだって、画なんだよ!!」
凛 「(´;ω;`)だって、私の画なんかじゃ・・・。」
惑 「馬鹿言ってんじゃないよ!!自分の今まで描いた画の前で、『私の画なんか』って言えるのかい!?」
凛 「(´;ω;`)うっ。」
惑 「それとも、画のせいで売上が落ちるとか、思い上がってるのかい!?」
凛 「(´;ω;`)」
惑 「いかなる理由であれ、引き受けたのなら愚痴愚痴言ってんじゃないよ!!」
凛 「(´;ω;`)」
後日。
宿屋『惑仁屋』
凛 「(`・ω・´) 姉御!!できました!!」
惑 「なんであたいんとこ持ってくるんだい?」
凛 「(`・ω・´)色違いでもう1枚描きました。」
惑 「ほう?で・・・?」
凛 「(`・ω・´)ぜひ、惑仁屋にも飾って下さい!!」
惑 「言うねぇ・・・。(笑) よし、解った。」
と、風呂敷をほどいてみる。
惑 「へぇ・・・、これが涙雫にもね・・・。」
凛 「(〃▽〃)はい!!」
茶店『涙雫』
真 「あら・・・画を飾ったのね。」
雪 「(*´ー`)ええ、お客様に描いて頂きました。」
真 「一見、適当に描いたのかと思ったけど、よく見ると味があって・・・・・。」
真 「かわいらしさがあるわね、この『へのへのもへじ』。」
雪 「(*´ー`)私も気にいってます。」
彩り鮮やかな毛筆風の、へのへのもへじであった。
惑 「画は好きか?」
凛 「(*´ー`)はいっ♪」
彩りの・・・走りし筆は・・・今日もまた・・・
四季をさらに彩り巡る・・・
続く。
おまけ。
萌 「お凛!!これ、お凛!!」
凛 「しゅたっ!(`・ω・´) お呼びで?」
萌 「この金箔に、金粉の墨で何か描くのぢゃ!!」
凛 「((((;゜Д゜))))ききききききききききききき金粉ですかっ!!」
萌 「そうぢゃ!!それをわらわの部屋に飾るのぢゃ!!」
凛 「((((;゜Д゜))))ね、眠れるんですか・・・。」
萌 「それはもう、ぐっすりぢゃ。」
凛 「((((;゜Д゜))))姫様っ!!大変です!!」
萌 「何事じゃ!!」
凛 「((((;゜Д゜))))金色地に金色なんで、見えません!!」
星 「(;´・ω・`)・・・て、天然だぁ・・・。」
岱 「誰か・・・いい医者を紹介してやれ。(笑)」