絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)
其の二十三
「待人探人探漢」
(まちびとさがす・ひとさがす・おとこ)
忍び箱
基本依頼は、各所にこっそり設置されたこの箱に入る。
待合所というか、お頼はここに住んでいるわけだが・・・。
頼 「およ?なんや、入っとるで。」
その封を開け、中の手紙を見る。
頼 「また人探しや・・・・・。ほら確かにうちらの情報網は・・・・・ぶつぶつぶつ。」
依頼の待ち合わせ場所は・・・・・。
頼 「あれ?ここ・・・・・。」
その場所はまさにここであり、
すぐ後ろに人の気配を感じた。
鉄 「おお、お主が忍者殿か、拙者わけあって身分を明かせない故、
『遊び人の鉄さん』とでも、読んでくれたまえ。」
頼 「な、なんでここなんよ・・・?」
鉄 「いやなに、どうせその手紙を読むにはここに来ねばなるまい。」
頼 「不思議な気遣いする人やなあ・・・で、依頼はなんやの?」
鉄 「うむ、人を探して貰いたい。」
頼 「うん。」
鉄 「姫・・・いや、お嬢はだな・・・・・そうだなあ・・・。」
頼 (姫・・・・・?)
鉄 「この超絶なる人相書きでどうだ?」
三歳くらいの子供が書いたかのような絵である。
頼 「(`д´)こんなん、解るかぁ!!」
鉄 「そうだな・・・・・。『おむすびの似合う女』だ。」
頼 「ああ・・・なんか、前世の記憶が呼び覚まされそうや・・・。
まぁ、ええで、とりあえず、この町近辺やなっ!!」
鉄 「解らんから、依頼しておるのだ。」
頼 「ま、まぁな・・・。ほな、また呼びに行くまで待っててな。」
鉄 「ん?」
『呼びに行く』の意味がいまいち解らなかったが、鉄は町へと帰る。
頼 「さてさて、まずは・・・・・。忍法!!霊合舞麓(れいごう・ぶろく)!!」
お頼の掌に、様々な色の光が集まる。
頼 「ふっふっふ、うちの忍法は・・・・・一味違うんやで!!」
その色の光を組み替えて、何かを作り出す。
頼 「完成やで!!」
鳥のようなものができあがった。
頼 「よっしゃ、頼んだで〜!!」
掌から鳥は飛びたち、空へと舞った。
お頼はこの鳥からの視覚情報を自分に取り入れる事が出来る。
だいたいの調査、隠密行動はこんなかんじで動物に任せるのである。
もちろん、動物以外も作製可能である。
そして、この忍法はあまり人前では見せないようにしている。
頼 「さーて、うちは一眠りしておこう。」
結論から言えば結局、鉄の探すお嬢はこの町には居なかった。
山一つ離れた町。
皆 「ちょ!なにあの人かっこいい!!おにぎりもうまいし!!
あの人があたしの待ち人!!
(`・ω・´。)もぐもぐもぐも。」
佑 「食べるか見るかどっちかにしようよ・・・・・。」
皆 「(`・ω・´。)でも、どうやら奉行所の人みたいだねぇ。」
佑 「なんでも、各地を廻ってる、流浪の奉行みたいだね。」
その奉行、名を『晴吉』と言った。
各地の奉行所を訪れるたびに、町娘が騒ぎ立てる。
皆 「あんの、ちんちくりん共め!!」
佑 「・・・・・。」
皆 「よし、とりあえず、この町で宿を取ろう。」
佑 「え・・・今後の予定は?」
皆 「(`・ω・´)そんなの晴吉様次第に決まってるでしょ。」
佑 「(´・д・`) えええええええええええ!!」
そんな姫、お皆が何かに巻き込まれるのは、当然の話であった。
続く。
おまけ。
皆 「(。`・д・´)ぼわーん!!」
佑 「ええ!?本編出て、おまけも占領!?」
皆 「(。`・д・´)よいでわないか。」
佑 「もっとこう皆様で出るようにしてしまったほうが・・・・・。」
皆 「(。`・д・´)てこ入れ、てこ入れ。」
佑 「で、何やるんですか?」
皆 「お皆の・・・・・・・・。」
佑 「(-´∀`-)はい、時間切れ。」
皆 「ぇ━━(*´・д・)━━!!!」