絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)


其の十ニ
「好嫌最初言誰」

(すきとか・きらいとか・さいしょにいいだしたのは・だれ?)







           

            恋門城から、いくば離れた町にやってきた、お皆と佑吉。

            色々並ぶ屋台は、お皆に取ってはまさに極楽。


皆  「(`・ω・´)お!?三色団子!?」

佑  「姫・・・。買い食いばっかじゃないですか、しかも甘い物ばかり。」

皆  「(。`・ω・´)いいじゃん、甘い物!!おいしいじゃん。
         だから、あたしも甘い恋したいんさ!!」

佑  「( ̄- ̄ )そうですか・・・。」



            と、どこからともなく、町娘が・・・・・。



娘  「きゃー!!あ、あのどちらから来たんですか?」

佑  「((((;゜Д゜))))え?私?」


            その面体のせいなのか、なぜか町娘が集り始める。

佑  「ちょ!?」

娘  「うちと茶店でもいかへん?」
娘  「ちょっと、あんたでしゃばらんとき!!」


            段々と増えていく町娘。






皆  「(。`・ω・´)・・・・・。」



娘  「ねぇ〜、お名前は?」

佑  「え・・・ああ・・・佑吉。」

娘  「あ〜ん、佑吉様〜〜〜〜〜〜!!」


皆  「(。`・д・´)な、なんだこの設定。(笑)」







            もみくちゃにされながら、そこから逃げようとする佑吉。

皆  「(´・ω・`)ちょっと、あんた達・・・・・。」

娘  「なによこの、団子娘はっ!!」

皆  「(`д´)んかっ!!こーんのやろー!!」



            まとめて突き飛ばす、お皆。

皆  「(。`・ω・´)いまやでっ!!」
佑  「お、おう。」


            すぐにその場を離れるが、
            それに気付き追いかけてくる町娘達。



佑  「((((;゜Д゜))))うわっ!!」








            全力で走り、なんとか逃げ出す。


皆  「(`・ω・´)飴でもばら撒いたの?」

佑  「いやぁ、なんか、外へ行くといつもこうなんですよ。」

皆  「(`・皿・´)な、なんだろう、このむかつく発言は・・・・・。(笑)」

皆  「(`д´)とっとと目的果たしにいくよっ!!」



            その目的というのは、この町のはずれの山にある木である。

            なぜか、そんな事を知ってる、お皆。

皆  「その木の下で接吻を交わすと両想いになれるという木があるんですよ。」

佑  「(´・ω・`)・・・。その時点で両想いじゃ・・・?」

皆  「((((;゜Д゜))))(汗)」
佑  「そこまで恋だのに拘らなくても・・・・・。」

皆  「(`・ω・´)お莫迦っ!! 林檎と蜂蜜だって恋するんだよ?
       あたしだって、恋したいがな!!
       一緒にうみねこでも見て、笑いたいがな!!


            と、見下ろす海には、飛ぶ鳥の群れ。



佑  「ああ、みゃーみゃー言う方がうみねこで、
        あれは、かもめですけどね・・・・・。」

皆  「(`д´)きいいいいいいいいい!!

佑  「えーっと、あとは・・・・・どこなんです?」

皆  「えーっと・・・・・。」


           どこで手に入れたのか、怪しい巻物を見ながら。

皆  「えーっと。次は・・・また伝説の木だってさ。
        その木の下で告白して、拒否されなかったら恋人ができるんだってさ!!」

           




























佑  「(´・ω・`)あたりまえじゃないですか・・・?それ。」

皆  「(´・ω・`)はれ?」

佑  「(´・ω・`)ほら、くじでもやって大人しく宿でも行きましょう。」

皆  「(´・ω・`)・・・・・。」

            しぶしぶと、くじを引く。








            当然のように。

皆  「(´・ω・`)・・・。青竹踏みやね・・・。」

佑  「(´・ω・`;)」

皆  「(´・ω・`)どんだけ、健康になれっつーの。」

佑  「てか、それ、なんか不思議な巻物ですねぇ。」

皆  「(。`・д・´)そうなのだよ。
          なんか、思いながら開くと、そこへの案内が書いてあるん。」

佑  「じゃあ、さっきからやたらにおいしい店だけ廻ってるのは・・・?」









皆  「(。`・д・´) 神の思し召し?















            この時点で二人が知る由も無かった。

            そう、これが『秘伝忍法帖』の『陽の巻』である事を。


            そして、これがお皆達を事件に巻き込んでいくのであった。












            続く。












































おまけ。


星  「ところで、兄貴?『月の巻』って・・・なんなの?
          いまいち中身見ても解らないけど。」

岱  「( ̄- ̄ )y─ 企業秘密。」

星  「うわぁ。」












音  「岱ちん、岱ちん!!お音には教えてくれるよね?」

岱  「( ̄- ̄ )y─ だーめ。」




星  「あ、泣いちゃうよ?(笑)」

音  「(´・ω;`)ぶわわ。」

星  「ほらほら。(笑)」

音  「(´;ω;`)ぶわわわわ。」

星  「ほら、知らないぞー☆」












岱  「( ̄- ̄ )y─ この『月の巻』の秘密を知ると、
      満月の夜に爆死するぞぅ?


星  「((((;゜Д゜))))!!」
音  「((((;;Д;))))嘘やよね?」

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