絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)


其の九
「伝応堀幽霊騒」

(でんおうぼり・ゆうれい・そうどう)





           黒須藩奉行所

町  「てーへんだ、てーへんだ!!」

空  「ん?どうしたってんだ?」

町  「おお、お奉行!!」



           黒須藩奉行所・奉行・内駒 空地ノ介路忠(うちこま・くうちのすけみちただ)

           この奉行所を仕切る長である。

           その剣術は他国でも有名である。


町  「最近・・・・・出るんですよ・・・・・。」

空  「出る?」

町  「幽霊ですよ!!」

空  「幽霊・・・・・。」

町  「なんとかしちゃあくれませんかねぇ、お奉行?」

空  「いやいやいや、どうやって縄かけるんだよ。」

町  「何言ってるんですかぃ、お奉行の祖先は住職だったってぇ話じゃないですか。」



空  「そう言われてもな・・・・・。ああ、おい!!お相!!お相!!」

相  「(`・ω・´)ノ へぃっ、お奉行!!」

           奉行所・新人岡引の、お相(おそう)


空  「お相、この件は任せた。」

相  「えええええええええええ、嫌ですよ。
        そんなの、岡引の仕事じゃないし・・・・・。」

空  「こ、こいつ・・・・・。仕方ない・・・・・妖には・・・・・忍だ!!
        ひとっぱしり行って来い。」
相  「(´・д・`)・・・。人遣い荒いなあ。」

空  「(`д´)新人が生意気ぬかすな!!
相  「(´・д・`) はぃ。」







           お相が向かう先は、町のはずれにある神社の境内。

           そこの扉を叩くと・・・・・。




           こんこん。


凛  「しゅしゅっと参上!!忍者お凛ですっ。」

相  「えーっと、今日はお凛さんですか。」





           ここではたいていどこかの忍びが在住している。

           代わる代わる色々な依頼を受けて動いていると言う。

           時々町民も依頼をするが、ちょっと報酬が高いのでそこそこ利用できない。


凛  「((((;゜Д゜))))!!ま、まさかお奉行の依頼・・・・・。」


           空地ノ介は、忍びの何かの秘密を持っているために、
           已む無く、安い報酬で使われてる場合があるようだ。

相  「ええ、用件はここに書いてあるんで・・・・・。」

凛  「もちろん、お相さんも手伝って・・・・・。」
相  「(`・ω・´)ノ じゃ!!(笑)」

凛  「そんな〜。」





           その巻物をほどく。


凛  「((((;゜Д゜))))いや〜〜〜〜!!
        ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ幽霊退治!?」

相  「(`・ω・´;)・・・・・。よ、よろしく。」




凛  「(´・ω・`;)困ったなあ・・・・・。」

頼  「ん?」

凛  「あ!!お頼さん!!」


          ひょっこり登場した、くのいち「お頼(おたの)」
          いつもは、依頼は忍者ひとりで受けるが、
          お凛は、お頼を逃さない!!


頼  「どないしてん?」

凛  「じ、実はかくかくしかじかでして・・・・・。」


頼  「で、なんぼくれるん?

凛  「((((;゜Д゜))))えっ!?」

頼  「せやかて、これ、お凛はんがうちに依頼するって事やん?
         人が動けば、銭が動く・・・世の基本やで?」
凛  「(´・ω・`;)だって・・・幽霊・・・。」

頼  「そんなもん、無視無視。」

凛  「(´・ω;`)やっぱり居るんですね・・・・・。」




          依頼:『伝応堀の幽霊調査』 
              最近、夜な夜な伝応堀に幽霊が出るとの噂である。
              その真偽を確かめ、原因を突き止め、解決せよ。






















         涙雫

空  「いやぁ、仕事あがりの酒は旨いな。」

序  「呑みすぎはいけませんよ、お奉行。」

空  「はっはっは。あ、お雪ちゃん、うどん貰える?」

雪  「(´・−・`)ぼー。」

空  「(`・ω・´)? お雪ちゃーん?うどんね。」

雪  「(´・−・`)ぼー。」

空  「(´・ω・`;)お雪ちゃん???」

雪  「あ、はいっ!!」

空  「(`・ω・´;)うどんね。」

雪  「はいっ、聞いてますよっ。
    おうどん三つ入りま〜〜〜〜す!!


空  「((((;゜Д゜))))三つ!?」

雪  「(´・ω・`)あれ?今、三回頼んだような・・・。
      (´;ω;`)違いました?」
空  「ああ、いやいや、いいんだよ、ちょ、ちょうど腹が減って減って。(汗)」






         運ばれてくる『うどん』3杯。


空  「 (´゚ω゚):;*.:;ぶっ なんか大盛りだしっ!?

序  「ああ、なんかお奉行に気にいって貰えたみたいで、
       大盛りにしときましたよ。」

空  「ああ・・・そう。(汗) あ、ありがとな・・・・・。
       なんか・・・前世で同じ事があったような感じだ。」

雪  「(*´ー`)お奉行、おうどん好きなんですね。」

空  「で、です。(ごふっ)」



相  「お奉行っ、依頼渡してきましたっ。」

空  「そうかそうか、で今日は誰だった?」

相  「えーっと、お凛さんですね。」

空  「大丈夫かぃな・・・。(汗)
        まぁ、でも伝応堀の幽霊は最近、やたら話を聞くからなあ・・・。」

相  「あっはっは・・・。(汗)」




空  「とりあえず・・・・・お相・・・おまえ、うどん二杯食え。」

相  「 (´゚ω゚):;*.:;ぶっ 二杯っ!?




















             そして、お凛と、お頼は、幽霊の秘密へと迫るのであった。




             続く。











































おまけ。

凛  「((((;゜Д゜))))かたかたかた。えーっと、南蛮渡来の十字架とにんにくと・・・・・。」

頼  「なんで・・・異国の・・・。」

凛  「じゃ、じゃあ、お符をっ!!お符をっ!!あと数珠とか。」


















空  「ああ・・・このお符渡せばよかったな・・・・・。」

相  「なんですか、それ?」

空  「 『憑依防止』防ぎの符

相  「んん?????」

空  「ん?」

相  「憑依防止を防ぐって事は・・・・・憑依されるんじゃ・・・・・。」







空  「だな。」

相  「(´・ω・`;)」

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