絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)


其の八
「絡繰魂真骨頂」

(からくり・だましい・しんこっちょう)





           惑仁屋(まどにや)


              冷たい茶をしばきながら、だらだらと過ごす岱。


              どこかで、けたたましく風鈴が鳴る。


岱  「ふー。来たか・・・・・。」

星  「ん?」


              外に出てみると、向こうから木を組み合わせた奇妙な物に
              またがった女性がやってくる。

              ちなみにそれは『自転車』と呼ばれる歯車の回転比率をうまく使った
              高速移動手段の乗り物である。

              岱の姿を発見すると、ちりちりちりちり鳴り迫り来る。




音  「(*´ー`)岱ちーーーん!!」

岱  「お、おう。」

星  「こ、こんにちは。」

音  「(*´ー`)こんにちはー。お音(おねね)だよ。
      そちらが噂の『鉄拳のお星』さんだね?」

星  「兄貴・・・・・普段どんな話をしてるん・・・・・?」

岱  「(*´σー`) ふぇふぇふぇ。」


              惑仁屋の部屋に案内される。


音  「岱ちん、岱ちん、今日は何何〜〜〜?
       お音を呼んでくれたのは何何何何何〜?」

岱  「ああ、例の絡繰できたか?」

音  「(*´ー`) もっちろんだよっ、お音がんばりました。」



              とりだしたのはどう使っていいのかさっぱり解らない絡繰。

星  「えーっと・・・。」

音  「(*´ー`) 背中の絡繰釦を押して・・・。」

星  「((((;゜Д゜))))肩が開いた!!」


              頭部と腹は生身だが、肩の部分は絡繰らしい。
              そこに、お音の絡繰をはめ込む。

音  「(*´ー`) 金属探知絡繰 『隠大将軍』だよっ。

星  「ああ・・・その名づけ親は、お音さんだったのね・・・。」

岱  「で、金属・・・黄金を発見したらどうなるんだ?」




              お音が小判を投げる。


              きりきりきりきりきりきりきりきりきり。


岱  「((((;゜Д゜))))うへああああああああああ!!」


              なんか、歯車の軋む音が鳴る。

音  「(*´ー`) だめ?」

岱  「(´・ω・`;)な、なんかな・・・。」

音  「(*´・ω・`)・・・だめ・・・?
        あとは、風鈴の音でお知らせとかに代えれるけど・・・。」

岱  「(´・ω・`;)ちょっと、うるさくない?」

音  「(*´・ω;`)う・・・・・。」

岱  「((((;゜Д゜))))げ。」




音  「(*´;口;`)あ゛ーーーーーん!!
        そうよね、そうよね、お音なんかの絡繰じゃまだまだだめよね。
        あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」


星  (なんとなく、溜息の理由が解ったような。)

岱  「いや、いいぞいいぞ。
        木の軋む音好きだった。うん。(汗)」

音  「(*´・ω;`)ほんとに?」

岱  「あ、ああ。よし、お礼に角砂糖をあげるぞっ!!」


音  「(*´ー`)わーい。」

岱  「よーし、三個か?このいやしんぼめっ!!」





星  「(;`・д・´)だ、大丈夫なのか・・・・・。」



岱  「よし、んじゃ代金を払うぞ。」

音  「(*´σー`) そんなのいいよぅ、岱ちんからお金取れないよぅ。」

岱  「だめだ、これは仕事だ。
        嫌なら他で作ってもらうぞ?」
音  「(*´;口;`)いや゛ーーーっ!!
        じゃ、頂きます。」






岱  「( ̄- ̄;)y─ やれやれ。」

星  「兄貴・・・本当にこのお姉さんが造ったの・・・?」

岱  「( ̄- ̄;) ああ。」

音  「(*´ー`) じゃ、岱ちん岱ちん、茶店でも行こう行こうよ。」

岱  「((((;゜Д゜))))いや、これ貰ったからすぐに調査に・・・。」

音  「(*´;ー;`)・・・。」

岱  「((((;゜Д゜))))いやいやいやいや、これ急ぎだって言ったよな?」

音  「(*´;ー;`)・・・そうだよね・・・・・。」

岱  「((((;゜Д゜))))・・・だから、行く・・・・・な。」






             そろりとその場を立ち去ろうと言う岱。

音  「(`・ω・´)!!待って岱ちん。」

岱  「(`・ω・´)なんだ?」

音  「右肩がっ。」

             肩と右腕の外装を外す。


星  「うあっ、絡繰だ。」

音  「(`・ω・´)右肩が少し下がってるから、『隠大将軍』がおかしいのかと思ったけど、
       右腕に収納されてる『暴王』の鎖が重いんだね・・・。
       あと腕にはめ込んだ『大電神』が三個ついてて右側だけ重いんだね。」

星  「『大電神』・・・・・?」

音  「(`・ω・´)伸ばした鎖の右手『暴王』で敵を掴んで、電気を流すの。」

岱  「((((;゜Д゜))))ばらすなー!!
       まぁ、『大電神』を三個搭載すると右側だけ重いな。
       それか左腕の砲台『炎神王』にも、いろんな種類のが欲しいな。(笑)」
音  「じゃあじゃあ、生身の二の腕部分も、絡繰になっちゃうけどいいの?
岱  「((((;゜Д゜))))だめだろー!!」



星  「((((;゜Д゜))))なんかすごい内容の会話になってるんだけど。」




             あちこちと岱の点検をしていく、お音。

星  「あの・・・私の絡繰道具も・・・点検してもらえちゃうのかな?(汗)」

音  「(*´ー`)いいよぅ。」

星  「でも、どこで入手したかすら覚えてないような代物ですが。」

音  「(*´σー`)へへへ、これ「お音・印」やもん。」

星  「((((;゜Д゜))))!!お音さんが造ったんだ・・・・・。」

音  「(*´σー`)ですよ。」




             結局ここぞとばかりに点検してもらう、お星だった。






















蘭  「|壁|_・) へぇ・・・。
        って私の莫迦莫迦莫迦っ!!これじゃ付回してるだけじゃないの!!
        そろそろ・・・作戦遂行と行きますか。」














































越  「これはこれは・・・なかなかの黄金ですな・・・。」

             謎の覆面の代官(?)と、越後屋の密会であった。

謎  「ふふふ・・・形は奇妙だがいくらでも転がっておるぞ。
          これを精錬すれば・・・・・。ふふふ・・・・・。」

越  「ええ、流すのは私にお任せ下さい・・・その代わり・・・・・。」

謎  「解っておる・・・越後屋・・・そちも悪よのう。」
越  「いえいえ、お代官様こそ。」













謎  「この台詞が言いたかっただけで・・・私は代官ではないがな・・・。」

越  「解っておりますよ・・・。」









             続く。












































おまけ。

岱  「|壁|_・)・・・。」

真  「あら、いらっしゃいませ。」

岱  「今日も美しい黒髪で。」

真  「あら、ありがとう。」


岱  「(・_・)じーーー。」






          妹−_−)=O)X_X兄)

星  「見すぎ。」

岱  「えええええええええ、そんな理由でかよ!!」

星  「なにしてるのよ。」


















岱  「なんかよくみると・・・ここ髑髏模様の着物多いぞ・・・・・。」

星  「((((;゜Д゜))))!!」






真  「うふふふふふふふふ・・・・・。」

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