絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)
其の七
「謎捲絡繰人間」
(なぞめく・からくり・にんげん)
黄金城
萌 「まーだー? 秘伝忍法帖まーだー?わらわは待ちわびたのぢゃ!!」
蹴 「まだ絡繰兄妹からも連絡はありません・・・というか・・・。
まだ、一日しか経ってませんぞ?」
萌 「一日あったら、御飯が三回も食べれるのぢゃ!!
もー!!林檎果汁をもて!!早ようもて!!」
舞 「( `・ω・´)旦 はいはいはいはいはいはい。」
萌 「ふー。この湯飲みも黄金にしてたもうぞ。(〃▽〃)」
蹴 「またそのような無駄な『黄金化』を・・・・・。」
萌 「何を言うか、黄金はいいのぢゃぞ!!」
蹴 「何がですか・・・・・。」
萌 「こ・・・高級・・・・・。」
蹴 「・・・。(こやつめ・・・。)」
舞 「(`・ω・´)赤の方が三倍早そうですよ。」
蹴 「意味が解らない・・・・・。」
風 「確かに・・・三倍早そうだ・・・。」
蹴 「そうなのか!?」
萌 「爺、とりあえずこの湯飲みを黄金で作るのぢゃ。」
蹴 「私はまだそんな物を・・・。」
萌 「つべこべ言うでないっ!!
頭に林檎を乗せて、弓矢で射るぞっ!!」
蹴 「ああ・・・。」
一方、その絡繰兄妹は?
舞 「(`・ω・´)・・・・・お凛さんを見かけないなあ・・・・・。」
呉服屋
星 「ねーねー、兄貴ぃ!!この着物欲しい〜〜☆」
岱 「おお、時代考証ヘッタクレも無い、星の模様の着物か。」
星 「(`・ω・´)うんうん。」
岱 「買えば・・・?(笑)」
星 「((((;゜Д゜))))どーん!!」
岱はこの呉服屋の女将、お真(おしん)と話していた。
岱 「いやぁ、お真さんが着てたら、どんな着物も良い!!
なんか高く売・・・・・。」
妹−_−)=O)X_X兄)
真 「あらあら、お上手なのね。
かわいらしい妹さんに、お一ついかがですか?」
岱 「ひりひり(*`・ω・´)ですよね?」
星 「あーあー。何あの変わり身の早さは・・・・・。」
岱 「じゃ、その着物を買うんで・・・ぜひ・・・。」
真 「切りますよ?」
岱 「((((;゜Д゜))))びくっ!!」
真 「切りますよ?」
岱 「((((;゜Д゜))))どこをー!!」
不思議に妖艶な雰囲気を漂わせつつ、その鋭い視線も
町の男達に人気だった。
蘭 「|壁|_・) ふーむ。」
山 「・・・・・?」
蘭 「((((;゜Д゜))))お山さん!? なんでここにっ!?」
山 「いえ、あの・・・情報収集依頼したのは・・・お蘭さんでは・・・。」
蘭 「((((;゜Д゜))))そ、そうか!!
私の莫迦莫迦莫迦っ!!依頼しておいて、自分で調べてるぅ!!
これじゃ、胡瓜植えてるのに買ってきちゃったみたいな?」
山 「全然・・・意味わかりません・・・。」
蘭 「えっと・・・じゃあお山さんには・・・別の情報収集に廻ってもらいます・・・。」
山 「はい・・・。」
どうやら、お山はお蘭と繋がりのある情報員のようである。
野菜売りは仮の姿なのであろうか。
岱 「さて・・・そろそろ・・・本腰上げてやるか。」
星 「およ?」
岱 「『絡繰携帯電話』っ!!」
『絡繰携帯電話』
本体は木製であるが、静電気から蓄積された電力を保存した『電池』を使う事で
お互いが一定範囲いないなら、会話ができるという。
なお、着信音は『啄木鳥』やら『拍子木』やら、木製である。
岱 「ああ、お音(おねね)か? ああ、そう。わしの装備持って来てくれ。
そうそうそう、黄金城の城下町な。」
星 「ん?」
岱 「まぁ、お前にも会わせてやるよ。
この俺の絡繰を作った、絡繰造形師に。」
星 「まーじーでー!?」
絡繰造形師お音とは・・・・・いったい何者なんだろうか?
続く。
おまけ。
星 「一体、兄貴の身体はどこまでが絡繰なんだろう?」
岱 「( ̄- ̄ )y─ わしは『身体が絡繰』、お前は『絡繰遣い』・・・・・。
絡繰を『開発する』人間が、おらんかったからな。
そもそもだな・・・・・って、痛ぇ!!」
星 「えーっと、肩は生身・・・・・っと。」
岱 「針を刺すな!!」
星 「あ、足も絡繰なんだ。」
岱 「おいっ!!」
妹☆_☆)=O) 腹 )
岱 「ぐふあああっ!!」
星 「ふむ、腹も生身・・・と。」
蘭 「|壁|_・) ふむふむ、兄の身体の秘密は妹も知らない・・・と。」