絡繰秘伝忍法帖
(からくり・ひでん・にんぽうちょう)
其のニ
「宝秘伝忍法帖」
(たから・ひでん・にんぽうちょう)
萌姫の御前。
岱 「これはまた・・・べっぴんさんで。」
星 「開口一番それかっ!!」
お星はすぐに腰を落とし頭を下げる。
萌 「表をあげよ。」
星 「萌姫様、お初にお目に掛かります。」
萌 「そなた達が、『絡繰兄妹』・・・・か?
あらゆる『お宝』を探し歩いていると聞いておるのぢゃ。」
星 「いえ、そんな大したものでも御座いません。」
萌 「実はわらわが探してるものを見つけて来てほしぃのぢゃ。」
星 「それは一体・・・。」
萌 「『秘伝忍法帖』と呼ばれる、巻物なのぢゃ。」
星 「((((;゜Д゜))))秘伝忍法帖!?」
蹴 (な・・・秘伝忍法帖だと!?)
凛 ( (*´ー`)なんだか凄そうな・・・。)
萌 「そなた、知っておるのか!!」
星 「((((;゜Д゜))))私めも探している次第で御座います。」
萌 「もし、見つけて来たら何でも褒美を取らすぞ!?」
岱 「ん?これか?」
岱が懐から巻物を取り出す。
星 「((((;゜Д゜))))なんで持ってるのー!!」
岱 「( ̄- ̄ )y─はっはっは。」
星 「てか、私も探してるって言ったじゃ・・・。」
岱 「( ̄- ̄ )y─ 灯台下暗しとはよく言ったものだ。」
萌 「それを見せてみよ。」
岱 「ん。」
お舞はそれを受け取り萌姫に渡す。
萌 「ふむ・・・本物かどうかはわらわには解らぬ。
ぢゃが・・・これは『月の巻』ぢゃ、わらわが欲しいのは『金の巻』ぢゃ。」
岱 「((((;゜Д゜))))ん!? まだあんの!?」
萌 「左様ぢゃ。全部で七巻。」
星 「ああ・・・。そんな設定いいのかな・・・・・。」
岱 「そろえたら、龍でも出てきて願いが叶いそうだな・・・。」
萌 「なに、その時は、わらわがそなたの望みを何でも叶えてやろう。」
岱 「(`・ω・´)なななななな何でも!?」
萌 「う、うむ。(ちょりっと不安。)」
岱 「聞いたか、お星!!何でもだぞ!!」
星 「じゃあ、これで念願の絡繰屋を開・・・。」
岱 「萌姫様の・・・。」
妹−_−)===O)X_X兄)
岱 「ひりひり(#`・ω・´)な、何をする・・・。」
星 「いやぁ、絶対卑猥な妄想だもん。」
岱 「(`・ω・´)馬鹿な清廉潔白・・・・・。」
風 「ほぅ、ならば申してみよ・・・・・我が刀の前で・・・。」
お風が刀に手をかける。
岱 「((((;゜Д゜))))この姉さん、怖いがな!!」
とりあえず、萌姫の依頼を承諾し、
二人は城下町へと。
当分、泊まる宿を探しにいくのである。
岱 「ちょいと、そこの八百屋さん。この辺に宿はあるか?」
と、農家の娘で野菜を売ってる売り子「お山(おやま)」に話しかける。
山 「この先のあの大きな暖簾の建物がそうですよ。」
星 「どうもありがとうございます。」
山 「いえいえ、新鮮なお野菜はいかがですか?」
岱 「ん?西紅柿(とまと)もあるのか。」
山 「ええ、今日のは甘みが多くておいしいですよ。」
星 「私も欲しいなっ!!」
岱 「じゃ、二つくれ。」
山 「ありがとうございます。」
星 「え〜っと、塩・・・塩・・・。」
岱 「おいおい、塩を振るなんざ邪道だぜ?このまま丸齧り!! うむ、旨い!!」
星 「(´・ω・`)だって塩かけたの好きなんだもん。」
西紅柿を食べながら、二人はその大きな宿屋へと入った。
結構豪華な宿屋だった。
宿代が気になったが、相場とさほど変わりはしなかった。
惑 「いらっしゃい!! さぞかしお疲れでしょう。
荷物も大きい事だし、ちょっと大きい部屋にします?
お代は普通の部屋と同じでかまいませんよ。」
星 「あ、お願いします☆」
威勢のいい女将、お惑(おまど)に案内され、
二人は三階の大きな部屋に案内された。
外の景色はなかなかで、町が結構見渡せた。
文句無しにここに滞在する事に決めた、絡繰兄妹であった。
続く。
おまけ。
星 「さてさて、おまけは何をして行きましょう?」
岱 「( ̄- ̄ )y─~~ 別に何でもいいんじゃないの?」
星 「ちょっと、兄貴っ!!ここ意外と期待されてるんだから真剣に考えてよ!!」
岱 「( ̄- ̄ )y─~~ 登場女人の参体数でも聞いて廻・・・。」
妹−_−)==(百貫))兄_兄)