魔術都市
150話「アトラクション」









          サストブッシュー領


ジズ 「下等な生物の分際で…。」

マシ 「ソレは死亡フラグってヤツだZーッ!!」


         ジズニィの身体がどんどん変化していく。
         黒く変色し、巨大な耳やら、牙や歯が突出していく。


スワ 「コレは…進化の秘法…?」
マシ 「どうやら、体内に小さい魔法石を持ってるようだな、進化魔法エボルシャスの。
    大型だとするなら、この程度のエヴォリューションでは止まらないはずだ。」

スワ 「…。四段変身じゃない事を祈ります。」
マシ 「OH〜!戦闘力53万…。」


         スワンはまず敵の状態を把握。
         そして、自分の戦力も把握。



アイ 「あー、私も居るけどね。」


         本当は帰って来たくなかったので、ずっと隠れていたアイの姿を発見した。


スワ 「アイさん、龍だってくださいねっ!!」
アイ 「いいよ、なんかあのネズミ野郎、ムカつくし。」

スワ 「ネズミ…確かに。マシン先生!!あの歯にマヒャドドリルを!!」

マシ 「顔に似合わず、エグいミッションだな。OK!!」



         マシンの精錬魔法【ドリル】を氷撃魔法で作り上げた。


マシ 「HAHAHA!!痛かったら、右手を上げるといい。
     バット!!止めないがな。」


アイ 「なんだろ?ネズミ見てるとイライラしてくる。こっちはイイホウ酸団子でも…。」

スワ 「アイさん、なるべくこの建物の真ん中にアイツを。」
アイ 「はいはいなっ!!」



         暗黒魔法を、精錬魔法【矢】で、ジズニィの足元近くに打ち込み、動きを制限する。

         そして、スワンの背中に水色に鋭く光る【翼】が生えた。
         氷撃魔法を使った、精錬魔法である。

         翼が羽ばたく度に、辺りにキラキラとしたものが降り注ぐ。



マシ 「ん?冷気か…。」

アイ 「寒い魔法ばっかだけど、相性はいいのかもしんないね。
     真空魔法バギマっ!!

スワ 「狙う所は…。」

アイ 「そりゃ、ヒゲでしょ。」




         ヒゲに炸裂する真空魔法。
         辺りの気温を下げた上で、煌く氷の結晶が、廻るドリルから剥がれた氷を補って再生する。

         暴れまわるジズニィ。
         さすがに、歯をピンポイントで狙うのは厳しい。


マシ 「OH〜!!」

スワ 「大丈夫、あと3分待って、アイさん、真空魔法をあそことあそこの方向に…。」

アイ 「ん?了解っ!!」


         アイの放つ無数の真空の矢が、辺りの気流を渦に変える。

         そして、降りゆく氷がその渦の中へと吸い込まれていく。


         ジズニィの動きが鈍くなっていく。


マシ 「なるほど、ブリザードトルネード…。」

スワ 「まぁ、麻酔代わりっていう私の優しさ。」

マシ 「では、遠慮なく行かせて貰おう!!ファイヤーーーーオーーーン!!

アイ 「氷だけどね。」









         凍結し脆くなった歯をブチ破り、本体にもダメージを与える。

         瞬く間に、身体全体が凍りついていくジズニィであった。



スワ 「人間の進化の方が上だったみたいですね。」

アイ 「無駄の無いコンビネーション…。」
マシ 「さすがだな、ティーチャースワン!!」

スワ 「ううん、できる部分をできる人に任せただけ、私は何もしてない。」

マシ 「その存在を、【何もしてない】などと揶揄するような者は、ここには居ない。
     たまには素直に自分のこなしたミッションに誇りを持つのだ。」

スワ 「(^ー^*)はい。」




アイ 「あー、めんどくさいけど、クソオヤジの様子を見ておいた方がいいかもね。」

スワ 「気になるの?」

アイ 「んー、解りやすく言うと、【魔物を飼ってる】わけだしね。」

スワ 「…。なんだかスゴイ家族なんですね。」













        一方、外に駆け出したミナとナナティオ。


ナナ 「ところで、どうやってガッコに連絡すんの?」

ミナ 「列車に、連絡できるのがあったの。」

ナナ 「魔法電話とか?」

ミナ 「そーなのかな?」



        『魔法電話』
          音声をメロディオの魔法石に録音し、魔導超伝動システムで、ライデインの魔法石を通過させ
          電撃の信号と化し、伝心魔法メールーラの魔法石で送受信する機械。
          使われる魔法石が貴重なものばかりで、生産数は世界中でほんの数台しかないと言われている。
          ただし、届く距離がメールーラの比では無い。
          (脳噛書房『魔導超伝道システム・魔法石の連結『魔法電話』』から抜粋。)


ミナ 「だから、列車のあるとこまで!!あ、ナナちゃん飛べる?」

ナナ 「トンでるのは、性格だけ。」

ミナ 「(。`・д・´)じゃ、走るよっ!!」

ナナ 「んじゃ、俊敏魔法ピオリムっ!!」
ミナ 「(。`・д・´)んじゃ、ミナナナコンビ行きますよっ!!」




        駅から線路に入るが列車が居ない。

        まさか、どこかに出発したのだろうか?



ミナ 「こっち!!」


        ミナが線路を走り出した。
        思わずナナも後を追って走り出した。


        列車を見つけ、早く電話をかける事ができるのだろうか?????











        つづく。





















































おまけ。



リン 「(^ー^*)」パタン。

ヒメ 「どうしたの???」

リン 「いえいえ、ちょっと昔の記録を読んでたんです。
     どんな冒険をして、どんな事件があったのかとか。」

ヒメ 「ああ、思い出の確認って大事だよね。」

リン 「ええ、あとはどんなキャラだっけなあって。」



ヒメ 「((((;゜Д゜))))そ、それはっ!!」















ミル 「(`・ω・´)というわけで、久々に再開なのだ。」

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