魔術都市
149話「邪悪な光」
サストブッシュー領・ホテル
スワ 「マシン先生、なんだか今回のこの度その物に違和感を感じるんですけど。」
マシ 「違和感?」
スワ 「そもそも、魔法石をわざわざこっちに移す事がおかしい気がするんですよ。」
マシ 「確かにいくらエボルシャスの魔法石がプレシャスとは言え、確認もせずこれが
ロストワールの持ち物だから返還せよと言われても納得はできない。」
スワ 「そして、あのジズニィという男…なんか生理的に受け付けません。」
マシ 「それは個人的な感情か?(笑)」
スワ 「そうです。(きっぱり)」
マシ 「OH〜。」
そして、昼過ぎにサストブッシュー領の奥地へと案内された。
ミナ 「(。`・д・´)おお、なんかでっかいお城があるしー。」
ナナ 「なんか、あたしのキャラ、パクってんじゃない?」
ミナ 「(。`・д・´)パクってねーし!!」
その城への道のりを走る馬車。
スワ 「マシン先生、この馬車…。」
マシ 「YES。これも魔法を防ぐ素材でできている…。
キーも魔法でロックされている。」
ロプ 「フウゲツ様、この馬車…お城には向かっておりませんね。」
フウ 「この方角はバクルフュト様への謁見を許可された者の待機する別館しか…。」
ロプ 「やはりバクルフュト様のお身体の具合が…?」
フウ 「それならそもそも、こんなイベント自体ありえないわ。」
確かに馬車は、城へは向かって居なかった。
その別館へと案内された。
中は数十人の人間が居たが、フウゲツやロプロシアの知る人間は1人も居なかった。
ジズ 「さて、魔法石返還の儀をとり行う。」
スワ 「えっ!?いきなり!?」
入ってすぐにジズニィが口を開いた。
入り口を黒いローブの者達が囲みだす。
ジズ 「全て…穏便に終わらせたいのですが…?」
スワ 「おかしい…。絶対に!!」
ジズ 「残念です…本来は城で行う予定も狂い、時間も狂い…。
これだから、人間は面倒なんですよ。」
ジズニィの後に、羽を持つ者が舞い降りてきた。
黒い魔族の羽である。
マナ 「ジュリナ!!」
ジュ 「は〜い♪お姉ちゃん。」
マナ 「どういう事!?」
MJ 「単純に…全員グルって事ですね。」
魔弾銃に弾丸を込めるMJ。
ジュリナのすぐ後に、もう1人が舞い降りた。
男 「初めまして…か?」
スワ 「魔族!!」
マシ 「むぅ、見た目も相当やりそうだな。」
魔族独特の色を帯びたボディの筋肉が隆起している。
男 「俺の名はジクウ。この『魔光星』を束ねる者だ。
ま、率直に用件を言う、魔法石を渡せ。
さもなくば…あの城のように、潰す。」
フウ 「なんですって!?」
ロプ 「城を!?ま、まさかバクルフュト様を…。」
ジク 「とりあえず、石を出せ。こっちも急いでるんだ。」
スワ 「そう言って素直に出すと思いますか?」
ジク 「まぁ、そうだな。」
スワ 「だからと言って、こちらに得の無い勝負なんてしませんわよ?」
ジク 「そうか…。ならば、魔法学校に行くしかねぇな。
あっちにもあるんだよな。」
ジュ 「ええ、学園長が隠しているわ。」
ハッタリなのか虚実なのか、誰も知らされてない事に少し焦るスワン。
それでも常に最善の結果を計算できるようにしていた。
ジク 「まぁ、仕方ねぇな、確実な方いっとくか!?」
ジュ 「そうね、そうしましょうジクウ様。」
ジク 「ようし、話は決まった。全員、行くぞ?」
次の瞬間、その場に居たものが全員、羽を広げた。
マシ 「OH〜!!全員…魔族。」
ミナ 「うっわ、皆飛ぶんだ。」
マナ 「MJ、全員撃ち落して。」
MJ 「冗談ですよね…。」
ジズ 「おっと、大丈夫ですよ、私がここで人間全員始末して行きますので。」
ジズニィ以外が羽を羽ばたかせて飛んだ。
マシ 「どうする?ティーチャースワン!!追うか?」
スワ 「いえ、マシン先生1人で追っても分が悪い気がします。」
マシ 「飛べる者全員行くか?」
スワ 「いえ、敵は羽で飛んでます、魔力で飛んでるこちらが不利です。」
マシ 「そうか…。」
スワ 「それに、フウゲツさんは…心配でしょう?行って来ていいわ。」
フウ 「スワン先生、ありがとうございますですわっ!!ロプ急ぎますわよ!!」
フウゲツは高速魔法ピオリムを2人にかけ、城主の安否を確認しに行った。
ふと気付くと、マナとMJは外に飛び出していた。
マナ 「撃ち落して!!」
MJ 「え、マジなんですか!?」
ミナ 「(。`・д・´)マナちゃん、トンでるなあ。」
ナナ 「マジ、パネェし。」
マナ 「追うわよ!!」
MJ 「ちょ、マナさん、自分は空は飛べないですよ!!」
これだけの人が外へ出て行っているのに、ジズニィは動かない。
ミナ 「(。`・д・´)アイツなんなん?ハッタリ?」
ナナ 「寝てるんじゃねぇの?」
スワ 「そこの2人、すぐに魔法学校に連絡をするの、どんな方法でもいいわ。」
ミナ 「(`・ω・´)=3 ミナ、託された?」
ナナ 「スピード重視の任務なら、自分向きだね。」
ミナ 「やっちゃう?」
ナナ 「やっちゃおっか?」
ミナとナナティオも駆け出していった。
スワ 「さて、始めましょうか?」
ジズ 「ほほう、【教師2人】を残した所を見ると、アナタの戦力分析は…
大したものですね。」
ジズニィの頭に角が生えてきた。
マシ 「OH!!コイツも魔族!?」
スワ 「マシン先生、スピード重視で、速攻いきますよ?」
続く。
おまけ。
ミナ 「な〜んか、すっごい久々な気がする。何がって言われても困るけど?」
ナナ 「何がだよ。」
ミナ 「(。`・д・´)何かが久々。」
ナナ 「いいから、本編戻んぞ!!今、大変な時だろ?」
ミナ 「(。`・д・´)でもさ〜、お腹すいたんだ。」
ナナ 「…。」
ミナ 「空腹魔力で飛んでもさ、食事時間差し引いても、
満腹魔力には敵わないと思うんだ、ミナ。」
ナナ 「バカなの?満腹だったら、重くなるじゃん?
その分遅くなるって事解らないかなあ?」
ミナ 「じゃあ、腹八分目でいいじゃん!!」
ナナ 「ぜってーアンタ、満腹かそれ以上食べるし。」
ミナ 「食べねーし!!食べるけど!!」
ナナ 「どっちだよ!!」
マナ 「ねぇ、MJ。あの2人撃たない?」
MJ 「ちょっとだけその気持ちは解るかも…。」