魔術都市
145話「魔導超伝動列車内」









          魔導超伝動列車内



売子 「車内販売で御座います〜♪」

ミナ 「(。`・д・´)マジでか!!」

フウ 「もうっ、一体何なんですの!!」

ミナ 「(。`・д・´)縦巻き、寝てないで、そこのお姉さんからミカン買ってっ!!」


        ちょうどやって来た車内販売から、買い物がしたいミナであった。


フウ 「食べてる時も騒がしい…。」

ロプ 「あ、お姉さん、その『おミカン』を1つ頂けますか?」

ミナ 「(。`・д・´)何言ってるの!?列車の旅と言えば、『ネットミカン』でしょ?
     解んないかな゛ー?ひとつじゃダメでしょ!?」
ロプ 「そうなんですか!?す、すみません。」


フウ 「ええ、もう呆れて何も言えませぬ。」

ロプ 「あ、あのすみません、おミカンは1ネットでお願い致します。」
売子 「ありがとうございます♪」

ミナ 「このネットは後で使えるんだぞ。」
ロプ 「もしかして…水道に?」

ミナ 「お、解ってるねロプさん。そうそうレモン石鹸を入れてさ、ネットを水道に縛っとくのねー。」
ロプ 「なんだか懐かしいです。」

ミナ 「(。`・д・´)レモン石鹸にはロマンがあふれるよね。
     あで???もう一種類、あるね。」

売子 「こちら、魔封ネットの冷凍ミカンです。」

ミナ 「(。`・д・´)なんですと!?」


        その一風変わったネットを見せて貰う。

ミナ 「何コレ!?」

        
        【魔封ネットの冷凍ミカン】
         冷凍ミカンは、氷撃魔法ヒャダルコでちょうどいい硬さに凍らされています。
         その魔法の効果の持続時間を上げるために、魔力を逃がさない魔封ネットで包まれたという
         なんとも贅沢な一品。
         だが、その冷たさと最初のシャリッと言う歯ごたえの後の風味は
         魔封ネット無しでは考えられないと言われ、結局「魔封ネットを買うようなものだ」と
         納得し、その高額の冷凍ミカンを購入する客が多いとか。
          (脳噛書房「世界の車窓だっけ?(魔導超伝動列車・車内販売の魅力)」より抜粋。


ミナ 「(。`-д-´)至福。」

ロプ 「あ、本当ですね、おいしいです。おミカンもとても良いおミカンです。」

フウ 「ちょっと、わたくしの分はっ!!」

ミナ 「うっさいなあ。自分で買えばいいじゃん!セレブなんでしょ!!」

フウ 「って、今それはロプロシアが買いました物ですわ?」
ミナ 「(。`-д-´)美味すぎて、凍っちゃう。」

フウ 「私の氷撃魔法で凍らせてあげましてよ?」












        そんな中。

        MJは興味深々で車内を歩いていた。


MJ 「ふむ、なぜロストワール行きだけ列車の作りが全然別なのか…。」

        と、何気に傍にいたマナが語る。

マナ 「ロストワール…地区的に武装しないと危ないのかも。」

MJ 「武装!?この列車は武装してるのですか?」

マナ 「ええ、ロストワールへ行くまでに巨大な森を抜けなければならないの。
     その間には龍も居るって噂だわ。」

MJ 「龍ですか…。」


        確かによく見ると窓も強化ガラスが埋め込んである。
        外から見た時の天井上の異常な空間は、おそらく砲台があるのだろう。


MJ 「砲台か…。
     もしかして、ロストワール自体で巨大な魔物と戦う可能性はあるんですか?」

マナ 「私は…無いとは言い切れないと思う。」

MJ 「…。気を引き締めないといけないですね。」




        MJは思った。














ミナ 「(。`・д・´)うむ、うまいぞい。ミカン。」
ロプ 「気がつけば全部食べてしまいましたね。
     もう1ネット買いましょう。」
ミナ 「ロプさんもセレブぅ〜♪」

ナナ 「なにこれ、ヤバイじゃん!?ウマすぎてマジヤバイんですけど?」

ミナ 「でっしょでしょでしょ? 1個とっとこ。(笑)」









MJ (緊張感が無いんだ…この人達は。)


       と。









マシ 「ティーチャースワン?」

スワ 「ああ、なんか責任重大のプレッシャーに…。」

マシ 「ノープロブレム。できると判断されたから任命された。
    他のティーチャーも、できると信じているから任せたのである。」

スワ 「う〜ん、プレッシャーだよ…。
   とりあえず、ドラゴンと戦う時のために戦略を…ブツブツブツ。
   マシン先生の使える魔法、全部教えてくださいます?戦略に重要なんで。」

マシ 「お、おお…。」



        そして、魔導超伝動列車は、ロストワールへと入国した。



    ♪ぴんぽんぱんぽん♪
    『この列車は、オストアンデル領には停止致しません。
      次は、サストブッシュー領、サストブッシュー領に止まります。』





        続く。


















































おまけ


リン 「(^ー^*)ふんふんふん〜♪」
ミル 「リンさん、何描いてるんですか?」

リン 「(^ー^*)絵描き歌ですよ。描いてみます?」
ミル 「あんまり知らないけど。」

リン 「これ、知ってませんか?
     ♪棒〜が一本あったとさ♪ 葉っぱじゃないよカエルだよ〜♪
ミル 「知ってます☆ カエルじゃないよ〜♪ アヒルだよ〜♪
   6月6日にUFOが〜♪


リン 「え…?

ミル 「あっち行ってこっち行って落っこちて〜♪
   お池が一つ〜♪ できました〜♪


リン 「(;`・ω・´)ミ、ミルさん!?」

ミル 「お池にお舟を浮かべたらお空に三日月のぼってた♪
      ヒーゲを付けたら………って、アレ?なんか違うんだけど…。」


リン 「(´・ω;`)かわいいコックさんじゃありませんね…。」

ミル 「ど、どこで間違えたのかな。」

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