魔術都市
144話「クエスト出発」
クエストボード前
スワ「うーん…。」
ミナ「(。`・д・´)ん?」
スワ「頼みにくい…。」
ミナ「(。`・д・´)何が?」
スワ「実は…。」
スワンに同行する教師を1名選ぶのだが、
皆忙しそうで、なんとなく頼みにくいのである。
だからと言って、一人で乗り切る自信は全然ない。
ミナ「(。`・д・´)残念。ミナが教師だったらバリバリクエストこなしちゃう。」
スワ「(^ー^*)そんな気がする。」
ミナ「(。`・д・´)あ、でも、生徒1人空きがあるよね?」
スワ「あるあるっ!! ミナちゃん行く?」
ミナ「(。`・д・´)まぁ、アタシが行かないと物語が始まらないっていうか?
世界が始まらないっていうか???」
スワ「私もそれくらいの自信が欲しい…。」
ミナ「(。`・д・´)んじゃ、アタシ、おにぎり作ってこようかな。」
スワ「じゃあ、私の分もお願いね。」
ミナ「(。`・д・´)具のリクエストは、あと3秒受け付けます。」
スワ「いつも忙しくて、朝昼兼用でおにぎり1個とか多かったけど、
だからこそ食べたい。海苔がおいしい具がいいです。」
ミナ「(。`・д・´)じゃあ、焼きおにぎりとかじゃないね。」
スワ「じゃあ、【しらすおにぎり】で。」
ミナ「(。`・д・´)ノ ぁぃ! ミナのおにぎり屋さん仕込みしてきます。」
スワ「よろしくっ♪」
その頃、ちょうど新入生の自習に使われる教室近くで
MJは女子2人とすれ違った。
女子「え〜、ナナ、クエスト志願したんだぁ〜?マジで?」
どうやら、クエストボードに名前のあった【ナナティオ】らしい。
ナナ「うん、マジ。やっぱ、クエストってさどんなのか解んなくね?」
女子「超ウケるし。(笑) ナナがクエストとか意味わかんねーし。」
ナナ「ああ、ノリ?」
MJ「な…なんだあの人種は…。クエストに同行するのか???なんのために!?」
人は人と自分に言い聞かせ、MJは自分の装備を確認する。
MJ「魔弾銃の予備も買った方がいいのかな?
なんとなく、戦闘の予感がする。」
その予感はおそらく間違ってはいないのであろう。
時を同じくして、スワンもまた一番バランスの取れた教師、マシンを
今回の動向メンバーに決定した。
スワ「とりあえず、どんな状況にも臨機応変に対応できる準備をしていった方がいいと思うの。」
マシ「イエス!!イティーズ!!こちらもボディを色々検討する、ティーチャースワン。」
スワ「よろしくお願いします。」
【ロストワールへの魔石返還護衛クエスト】は始まった。
遥か遠き国、ロストワール。
ロストワールは大きく分けて3つの地区から成り立っている。
勇者キンゲツ=ヴルメンバードが統治していた地区【オストアンデル】
僧侶ヴァヴィル2世の統治している地区【ヒネルトジャー】
魔戦士バクルフュト=イェージスェーユが統治している地区【サストブッシュー】
どうも今回の魔石の返還は、サストブッシュー地区へ行われるらしい。
ロストワール自体には強力な結界があるために、
転送などで行くことはできず、決められたルートを行かねばならない。
まずそこへ向かうのに、利用するのが【魔導超伝動列車】である。
【魔導超伝動列車】
その名の通り、魔導超伝導システムで動く列車である。
まだ、世界各地というわけではないが、結構主要都市は抑えてあるので
便利ではあるが、運賃はかなり高額である。
最高時速は300km/h
使用する魔法石は、火炎系である。
(脳噛書房【闇を抜けて光の海へ】より抜粋。
スワ「皆さん、切符は持ったかしら?」
ロプ「こちらは大丈夫です、フウゲツ様の分も……ってアレっ!?」
フウ「ロプロシアさん?イキナリそれですの?」
ロプ「す、すみません、すぐに。」
ミナ「(。`・д・´)ミナはちゃんとパンツの中にしまったのだ。」
フウ「なんて、汚い…。」
ミナ「щ(゜Д゜щ) 汚くないわっ!!洗ってるわ!!」
フウ「全く、どのクエにも顔を突っ込んで…邪魔ったらありませんわ。」
マナ「…。」
マナはただ黙って、考え事に没頭している感じである。
MJ「国境で銃を没収されなければいいけど…。」
ナナ「あー、センセ。ちょっと飲み物買ってきていいっすか〜?」
スワ「う〜ん、そうね、発車まで時間あるし。」
ナナ「あり〜っす。」
ミナ「(。`・д・´)あ、ミナも駅弁買うだよ!!」
スワ「あれっ?おにぎり作ったんじゃ?????
ミナ「(。`・д・´)もぐもぐもぐ。 ん???」
スワ「…。」
駅の売店に向かう2人。
小さな店だが、結構繁盛している。
ミナ「(。`・д・´)うお…。」
ナナ「マジありえねーし。」
それでも仕方ないので商品を選んでレジに並ぶ。
ナナ「なんだよ、オッサン!!割り込むんじゃねーし!!」
男 「なんだと?ガキのくせに。」
ナナ「うるせーな!!だからなんだってんだよ?
割り込むほーが、よっぽどガキだろ?恥ずかしくねぇの?」
男 「なに!?」
ミナ「(。`・д・´)おお…なかなかアグレッシヴなお方だ…。」
ナナ「ちょっと!!オバちゃん!!お釣り多いじゃん!!
間違えてんじゃねーし!!!!!」
ミナ「(。`・д・´)アグレッシヴ…。」
そのパワーに圧倒されたミナであったが、
ちゃっかり一番人気の【W鮭弁当】は抑えていた。
そして、魔導超伝動列車は出発する。
ミナ「(。`・д・´)あ、縦巻き!!ミナが窓際なんだぞ!!」
フウ「子供みたいですわね。」
ミナ「(。`・д・´)なんとでも言えばいいさ。ほら、早くおどき。」
フウ「お断りしますわ。」
ミナ「(。`・д・´)なんだ、アンタも同類って事じゃん。」
ロプ「ぷっ!(笑)」
フウ「なんですって!!このホルスタイン!!」
MJ「やれやれ…賑やかなメンツですね。」
マナ「…。」
MJ「静かは静かで…あまり安心はできなさそうですが…。」
一行を乗せて列車はロストワールを目指すのだった。
続く。
おまけ
リン「ミナさん今頃、超魔導伝動列車ですね。」
ミル「その名前さ…長いから略さない?」
リン「え?超魔導超伝動列車ですか?」
ミル「うん、なんか、【大胸筋強制サポーター】みたい。」
リン「え?なんですかソレ。」
ミル「ぶらじゃー?」
リン「(つд⊂)まっ。でもなんか少し違うような。」
ミル「ま、いいからさ。なんか略称決めよう。」
リン「(〃▽〃)【ちょま列車】」
ミル「あ、なにそれカワイイ☆。」
リン「(〃▽〃)そうですか?」
ミル「ちょっと、それ浸透させて行こうよ。」
リン「(〃▽〃)いいかもです。」
ミル「良かった…これでいちいち会話の度に舌噛まなくて済む☆」