魔術都市
127話「異空間〜異文化〜」
異空間
城内で起きた魔法石のイオナズンの爆風で、ダイとテツは飛ばされる。
テツ 「ぬぅ・・・小癪な。」
ダイ 「魔法石・・・・・。」
体勢を立て直すテツ、この時点でダイは粗方の予想を付けた。
一方、リンも、あたらしく出したアイテムで、粗方の予想を付けていた。
それは・・・・。
リン 「乳酸菌飲料〜♪」
ミル 「あ〜もうダメ、なにこれ、イっちゃう☆ うますぎて☆」
リン (記憶喪失でも・・・味は覚えてる・・・・・なのに、こっこもひよこも乳酸菌もダメだった・・・。
きっと、ここは本当に【異】空間というか、異世界なんだ・・・。)
ミナ 「(。`・д・´)リンちゃん、水筒に乳酸菌入れて来たんだ。
ずるいじゃん? 【お水】か【茶】と名付くものだけだよ?」
リン 「え・・・ミナさんも何か奇妙なものを入れてたような・・・。」
ミナ 「(。`・д・´)クラムチャウダー。」
リン 「((((;゜Д゜))))・・・。」
アイ 「ああ・・・クラム茶ウダー・・・ね。」
マナ 「くだらない・・・。」
リン 「余計にノド乾きません???」
と、響き渡る爆音に気付き、全員外に飛び出す。
城壁の一部が崩れ、ダイとテツが出ている。
ミナ 「あれ?押されてね?」
ダイ 「右手から・・・・・・エビルオン!! 左手からバギクロス!!」
アイ 「あ、暗黒魔法!?な、なんで!?」
【暗黒魔法】
エビル・エビルマ・エビルオン・エビルデイン
本来普通の人間が習得することは困難とされる、魔族の得意な魔法。
光属性以外全ての属性より、強い傾向があるために、
魔族が強いとされる理由の一つでもある。
またこの術が使える魔族は、その暗黒闘気により魔法防御効果があるとも言われている。
【脳噛書房『魔法辞典』(暗黒魔法〜ダークマター〜)より抜粋】
アイ 「なんで?なんで使えるの?」
闇に身を落とし、やっと習得した暗黒の【力】、それをなぜダイが使ったのか不思議であった。
ミナ 「(。`・д・´)なんだろ・・・あれ?」
ダイ 「合体!!魔剣烈風エビルロス!!」
渦巻く暗黒の風が巻きおこる。
ダイ 「・・・・・。聖剣烈風より、魔剣烈風の方が、魔力の軽減が少ない・・・。
つまり、暗黒魔力による結界が・・・。」
と、城の天守閣を見上げると、うっすら結界が見える。
が、その結果を結ぶ先々にあるのは・・・。
ダイ 「魔導超伝動システム!? やはり、貴様、現世から来た魔族だな!!」
チェ 「フハハハハハハ、ご名答。
みよ、この世界における文明の力を!!貴様らの魔法文化すら覆す、この私の城を。」
ダイ 「くだらない・・・・・。貴様の文明論や、異文化論に興味は無い。」
チェ 「フハハハハハハ!!何が必要で、何が不必要なのか!!魔法が使えれば偉いのか!?」
ダイ 「なるほど、貴様の渦巻く価値観がどうかは知らんが、見たところ、現世で落ちこぼれた魔法のできない魔族だったんだな。」
チェ 「な、なんだと!!」
ダイ 「魔法石に魔導システム、ここに貴様の力など無い。」
ギュ 「ブヘヘヘヘヘヘ、オイラも魔法が苦手なんだドン!!」
ギュスーがまさに余計な一言を言いながら外に出てきた。
ミナ 「(。`・д・´)なんだあいつ。」
チェ 「ええい!!ここでは私が法律なのだ!!ギュスー!こいつ等を殺せ!!」
ギュ 「今からゴハンなんだドン。」
チェ 「このウスノロ!!先にあいつ等をやれ!!でなければ飯は抜きだ!!」
ギュ 「それは困ったドン・・・お前ら・・・・・潰すドン!!」
見るからに力技のギュスーが拳をガチガチと合わせ、テツに向かう。
ギュ 「オイラも一つだけ魔法が使えるんだドン!!」
ギュスーは倍増魔法バイキルトを使った、ギュスーの腕力が上昇した。
ギュ 「ドンドン唱えるドン!!バイキルト!!」
ダイ 「本来バイキルトは2回以上かけると、人間の筋肉が維持できないはずだが・・・・・あれくらいの筋肉バカなら可能なのか・・・。」
ギュ 「ドンドン、力は倍増ダドン!!守備【力】もきっと上がるんだドン!!」
ダイ 「バカでよかったのか・・・。」
そのパワーでテツをブン殴る!!
テツ 「ぬおおおおおお!!漢スカラ!!」
*漢スカラ=気合。
ガードはすれど、それでも吹き飛ばされ、城壁にブチ当たる。
崩れた城壁がボロボロと崩れだす。
テツ 「拙者は、こういう方が好きでゴザる。うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
ハイアーーーーーーーーーァ!!」
テツが拳で殴りかかる。
星兎 「あの先生、魔法使いなの?」
リン 「一応・・・。」
チェ 「む? なんだコイツらはオマエの仲間なのか、盗人の小娘!!」
星兎 「はん!皆から強盗まがいの事をしてるアンタの方が盗人だよ!!」
チェ 「黙れ!!」
チェクワーは魔法石を投げた。
ほとばしる炎が星兎を襲う。
マナ 「高等氷撃魔法ヒャダルコ!!」
簡単に炎は消えた。
マナ 「なんだ、メラミの魔法石だったのかしら?何もかも中途半端な男ね。」
チェ 「コイツら・・・手加減していればいいきになりおって。」
チェクワーは衣服の中から、少し小さな魔法石をたくさん掴み取る。
チェ 「死ぬがいい!!」
それを空中に放り投げた。
どうやら、色んな魔法の詰まった雨を降らそうとしている。
ミナ 「(。`・д・´)なんか、やばくない?」
アイ 「全部落とせばいいんだよ。」
指先から矢のカタチの暗黒魔法で魔法石を一つづつ破壊していく。
ミナ 「って、何気に精錬魔法使ってるし!?」
アイ 「まだ、こんなの初歩だよ・・・。」
そう、アイの精錬魔法のモードは【矢】である。
だが、最終目的は【矢】ではないようである。
それでも確固たる狙い打つイメージの矢は確実に魔法石を貫いていく。
ダイ 「クックックック、どうした?豆まきはもう終わりか?」
単純な手だが、魔法石は尽きてしまえば終わりなのである。
チェ 「フン!!魔法石に限りがあるとでも思ってるんじゃあないのか?」
握りこぶし大の大きな魔法石を地面に叩き付けた。
ダイ 「この煙は・・・・・猛毒魔法か!!」
猛毒魔法ドルモーアの魔法石だった。
ダイ 「まずいな、広範囲すぎる・・・。」
リン 「ここは、私の出番のようです!!」
ミナ 「おお・・・いつものリンちゃんとは一味違う!!」
リンは、ダイから貰ったあの【巻物】を広げた!!
続く。
おまけ。
ミナ 「(。`・д・´)あの巻物・・・・・気になる。」
リン 「次のお話までの、お楽しみ。」
ミナ 「(。`・д・´)海苔巻きとか入ってる?」
リン 「((((;゜Д゜))))えっ?」
ミナ 「(。`・д・´)あ、ダシ巻き玉子?」
リン 「(`・ω・´)=3 もしかして、リンは今から料理をしなければならないのですか?」
ミナ 「(。`・д・´)腹が減っては戦はできんと申しますし。」
リン 「(`・ω・´)私のイメージにあった巻物です。食べ物はミナさんの巻物ですっ!!」
ミナ 「(;`・д・´)名前書いたら、書かれた人は死ぬ・・・・。」
リン 「ぇ━━(*´・д・)━━!!! わ、私のイメージはそんなですか?そんなですか?」