魔術都市
125話「異空間〜ここは華小路〜」









             異空間
               どこか不思議な町並み。

               文明が劣ると言えば聞こえは悪いが・・・。

リン 「なんだか・・・リンの祖国に似てます・・・。」

ダイ 「和・・・か。」

ミナ 「(。`・д・´)和・・・おにぎり?」
マナ 「アナタって、食べ物しか頭にないの・・・?」

ミナ 「(。`・д・´)腹が減っては戦はできぬ。」



               見える街に踏み入ってみる。

アイ 「???なんか、私ら完全にアウェーじゃない? 完全に避けられてるよ。」

ダイ 「ま、まずは異国は【酒場で情報収集】これは基本だな。」
テツ 「んむ、あんな所に茶店があるぞ。」


               茶店に入るなり、他の客がそそくさと帰りだす。
               明らかに【避けている】。

マナ 「感じ悪いわね・・・。 異文化は取り入れる事のできないって事かしら?」

テツ 「まぁ、拙者達のイデタチも怪しいでゴザるからなあ。はっはっはっはっは。」

ダイ 「それにしては・・・【恐怖】や【脅威】を感じる。」

ミナ 「(。`・д・´)ノ とりあえず、何か頼もう。」



テツ 「女将!!餡蜜6個だ!!

アイ 「え?ちょっと先生、私はそんなに甘いものは・・・。」

テツ 「馬鹿を言うでない、これは全部拙者の分でゴザる。そなたらは自分の食べたい物を食べるでゴザる。」

ダイ 「・・・・。」



              ダイとマナは【違和感】を感じていた。


ダイ 「テツ、ちょっと様子を探ってくるぞ。」
テツ 「ん?そうでゴザるか、では我らはゆっくり餡蜜を堪能するとしよう。」

リン 「(´-`).。oO(目的忘れてませんよね…?)

ダイ 「マナ、行くぞ。」
マナ 「はい!!」


ミナ 「あのツンデレ、ダイ先生には素直だなあ・・・。」


             ダイは先に会計だけ済ませようとした。
             もちろんレジの者と話すためである。

             少しだけ通貨が違ったらどうしようか悩んだ。


ダイ 「先に勘定をしてくれ。」

女将 「お、お代は結構です・・・。」

ダイ 「おい、我らが異国の者だからと、この扱いはなんだ?
     お前らの国はそういう国なのか???」

女将 「い、いえ・・・。チェクワー様の軍の方からお代を受け取るなんて・・・。」

マナ 「チェクワー?????」
ダイ 「誰だそれは?」

女将 「え・・・?ご存知ないのですか?」
ダイ 「我らは今さっきこの国に着いたばかりだ。」

女将 「チェクワー様は、今この街全てを仕切ってるお方です。
     私共も年貢がきつくて休み無く・・・あ!!こんなのを聞かれたら殺されてしまう。」

ダイ 「なるほど・・・全て理解できた。
    ま、ついでだ、ゴミ掃除といくか・・・女将、そのバカはドコに居る?
    この私が潰してくる。」
女将 「えっ!? あ、あの城におります。」

ダイ 「よし、テツにも知らせておくか。」


            と、テツの方向を見たら、アイが【大丈夫】的なハンドシグナルを出していた。
            どうやら聞いていたようで、伝えてくれるようだ。

            テツとミナは餡蜜を頬張りつつ、なぜリンは味噌をかけてるのか謎でしょうがなかった。


            そして、ダイとマナは茶店を後にした。



ダイ 「右手からモシャス、左手からモシャス!!
     合体!!強制変身モシャサス!!


            自分とマナの服を、この街に合わせて変身した。

マナ 「あら・・・着物。」

ダイ 「着物は初めてだったが、上手くいったな。」




            賑わう町並み、聞こえる笛太鼓の音。


男  「号外!!号外!!また、怪盗【星兎】が、長屋に小判を投げ入れたぞ!!」




ダイ 「まるで小説に出てくるほど、ベタな和の国のようだな。」
マナ 「そうですね、時代劇とでも言うのでしょうか?」




            そんな中をくぐり、城の方へとやってきた。

ダイ 「山に居た時は見えなかったんだがな・・・。」
マナ 「この大きさで見えなかったとは考えにくいですね・・・もしかして魔法陣・・・。」

ダイ 「世界観的な事と、この国の文明を見る限り、魔法使いは居ないとは思うが・・・。」
マナ 「そのチェクワーは、魔法使いって事ですね。」



            一応城の廻りをグルリと回ってみたがとくに怪しきものは無かった。









            どすーん。



ダイ 「な、何事だ!?」

女子 「あいたたたたた・・・・・しくじっちゃった・・・って、やっば、見つかった!?」

ダイ 「ん???上から降ってきたのか?」

女子 「良かった・・・街の人か、怪盗星兎一生の不覚☆」



ダイ 「オマエは・・・。」

マナ 「ミ、ミルさん・・・・・。」

女子 「おりょ? 確かに私は、【おみる】だけど、なんで知ってるの?」


ダイ 「!?」

マナ 「どういう事かしら・・・。」
ダイ 「@そもそも別世界、A演技、B記憶喪失及び記憶改竄・・・・・。

マナ 「@か・・・・・B?

星兎 「ま、とりあえずよく解らないけど、私はこれで失礼するね。」



ダイ 「待て!!」


           ダイは連鎖魔法マホチェインで鎖を伸ばし、星兎を捕まえる。

ダイ 「・・・? 鎖が・・・。」

星兎 「ちょっと!?なにするの!?」



           その間に、マナが全員を呼んだ。


ミナ 「(`;ω;´)ぶわっ。」
リン 「(`;ω;´)ぶわっ。」

ミナ 「(。`;д;´)ミルぢゃん、無事だっだんだね。」
星兎 「ちょ、ダレだかよく解んないけど、鼻水つけないでね。」

リン 「(´;ω;`)あれっ?リンをお忘れですか?」
星兎 「うーん見た感じそっちの3人よりは、この街に近い服装ですけども・・・???」

ダイ 「オマエ、昔の記憶とかはあるのか?」

星兎 「記憶って言われても・・・盗賊家業長いだけですよ?」



ダイ 「マナ、どうみる?」
マナ 「記憶喪失というのが定番ですが・・・あの身のこなしは少しかじった程度でできるものでもありません。」



ダイ 「恐れた可能性が・・・。」

ミナ 「(´・ω・`)なんだよう、ミナに解るように話してくれよう。」



ダイ 「あいつは・・・もしかしたらこの世界のミルであり、我が世界のミルではない可能性もあるという事だ。」

リン 「(´・ω・`)じゃあ、私達のミルさんは・・・?」

ダイ 「異空間に入った時点で、時空の渦が全てを改竄した・・・・・か・・・。」

マナ 「ダイ先生・・・・C別人説は望みが薄いでしょうか?」

ダイ 「・・・・・。あまりにも似すぎている。」



星兎 「(´・ω・`)?????」



            リンは自分がこの世界に来た理由を話した。

            意外にあっさり聞いている。

星兎 「なるほどね、でもなんとなく感じてた。 その服装なら間違いなくチェクワー一味と思うけど
    な〜んか初見から、違うな〜って気がしたんだ。」

リン 「(´・ω・`)つ●」

            リンは【銘菓こっこ】を出してみた。

星兎 「え?なにこれ?」

ミナ 「(´・ω・`)こっこパーティ・・・。」
星兎 「こっこ????? うっわ、なにこれ、うっま☆!!
     超うまいんですけど?☆

ミナ 「(´・ω・`)ここは【こ、この味は・・・。】ってなると思ったのに・・・。」
リン 「(´・ω;`)やっぱり、別人なのかなあ・・・。」


星兎 「ところで、そこのオジサン達。」

ダイ 「((((;゜Д゜))))私の事か!!」
テツ 「((((;゜Д゜))))拙者もか!!」

星兎 「さっき使ったのって、もしかしてチェクワー達と同じ【魔法】ってやつ?」

アイ (チェクワーも魔法使いなんだ・・・と。で、私の事も覚えてないって事は、他人なの?????)



ダイ 「魔法だ。」

星兎 「チェクワー、ブッ倒してくれるって言うなら、協力してもらえる???」





             怪盗星兎の依頼。


             さて、この星兎は、ミルなんだろうか?????






             続く。







































おまけ。



マド 「((((;゜Д゜))))はっ!!ま、またこの時間ですかっ!・困ったなあ・・・。
    えっと、じゃあ、獣人族にはですね・・・他にも色々種族がありまして。」


           何かメダルのようなものを並べていく。


マド 「タカ・・・そう、空を自由に飛ぶ鳥人族や、私達キャットリングとは比較的仲がよかったウェアタイガー。
     さらには世界のどこかに居る、最強の戦闘民族グラスホッパー族などがありまして。
     私達キャットリングは比較的魔法が得意な民族と言われまして・・・。」



フウ 「ええいっ、話が堅いのですわっ!!」

マド 「はっ!!フ、フウゲツさん。」

フウ 「もうここは、フウゲツ戦闘理論などを展開した方がいいんじゃなくって?」

マド 「え・・・・・あ・・・はい。」

フウ 「だいたいですね、何をやるならないにも関わらず自分の意志をですね、
    まずそこから始めないと・・・・・。」










フウ 「え?もう終わりですの?」

マド 「らしいです・・・。」

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