魔術都市
122話「魔法契約」









             魔法体育館(施錠中)


ダイ 「ふははははははははは。伝説ぅ!!」

              ダイは魔方陣を書いている。


マナ 「あれは光線魔法を指先に収束して、その光で描いてるのかしら???
      いえ、アレは・・・・・もしや色彩魔法カラル!?」


ダイ 「右手からピオリム!!左手からもピオリム!! 
    合体!!電光石火ピオリオン!!



              超高速で魔法陣を描いていく。


ダイ 「おまえも魔方陣は覚えておけよ。」

マナ 「・・・?」


              早口すぎて何を言ってるのか理解できなかった。

              瞬く間に魔方陣が幾つもできあがる。

マナ 「でも、なんでこんなにも・・・。」

ダイ 「伝説魔法は、幾つも潜り抜ける門があるんだよ。
       ちなみに違法だが、覚悟できてるな?」

マナ 「え・・・やはり魔法警察にバレたら・・・。」

ダイ 「いや・・・ヒメ先生にバレたら・・・・・死ぬな。」
マナ 「・・・。」


ダイ 「さぁ、魔方陣に入れ、契約をする。」



             マナは魔法陣に入った。

             もちろん契約をすませたから、すぐに習得できるわけではないが、
             簡単に言うなら、資質を貰うようなものである。

             自分の最も必要な魔法を契約できるだけでも、奇跡に近い。



マナ 「あ・・・あれ?」

ダイ 「むぅ・・・LVが足りなくて弾きだされるのか!?」

マナ 「な、なにこれ・・・。」

ダイ 「いいか、今から『魔力の球』がオマエを包むはずだ、伝説魔法はその習得しようとするものの
     精神力を見る。 ようはオマエがどれだけこの魔法に想いがあるかって事だ。」

マナ 「え・・・。」


             マナを黄色い光が包み込む。


ダイ 「ランクが上に行くと、契約時に試されるからなあ・・・。大変だったぜ。
      おっと、私もこうしては居られない。」


             ダイは隣の魔方陣に入った。


ダイ 「この魔法こそ、私に相応しい。」


             どうせ魔方陣の中は手助けはできない。

             自分の力量のみが全てを左右する。



             黄色い光の中、マナの記憶が揺さぶられる。

マナ 「な、なにこれ・・・。スナトキは術者の記憶を残し、周囲の時間を戻すという・・・・・。
      その記憶の・・・・・あ・・・うわああああああああああ!!」


             えぐられたくない記憶。

    トラウマ。

    忘れてた記憶。





    「私は悪くないわ!!マ、マナが言い出した事なんだから!!」

    「うわああああああああああああああ!!」

    「きっと、治るよね・・・?」

    「これは・・・・・魔法!?」



マナ 「ああ・・・私は必ず・・・。」



             マナは魔力の球の中で段々耐えていた。

マナ 「くっ・・・・・。」



             一方ダイは、魔方陣の中で脳内をシェイクするように揺らされていた。


ダイ 「こんなもの想定内!!眩暈だと思えば・・・・・。」












             ドンドンドンドンドン!!


ヒメ 「誰なの?中に誰か居るの?」

             何かを感じ取ったのか、ヒメが居た。

             だが、鍵が廻らない。

             そう、これは『魔法の施錠』


ヒメ 「もう〜。開錠魔法アバカムっ!!


             開錠魔法が弾かれる。


ヒメ 「(´・ω・`)・・・。 これは・・・合体魔法で倍化したか・・・魔法反射を上掛け・・・ううん、反射はしてない。
      で、この時間にこんな事やりそうで、合体魔法できそうな人・・・。


             答えはすぐだった。


ヒメ 「(`д´)ダイ先生!!開けないとブン殴っちゃうからね!!


ダイ 「・・・。犯人確定だけならまだしも、【悪事決定】なのかよ・・・。」


             マナは魔力を込める。


ダイ 「いける・・・・・。」








             マナが魔力を使い果たし、フッとその場に倒れこむ。
             同時に魔方陣も消え去る。

 
             ダイを包む魔法陣は上に上がって行き、消えた。



ダイ 「さすが、魔法自体は大した事ないから、契約はできたな・・・。」

マナ 「私は・・・・契約できたの・・・?」

ダイ 「まぁ、資格が全然なければ、入れもしないさ。ま、ちょっと他の魔法陣に秘密がな。」





マナ 「ダイ先生が入れてくれたんですね・・・。」

ヒメ 「な、なんですって?」


            なぜか目の前にヒメが!?



ダイ 「おおおおおおおお・・・・・。」

マナ 「ああああああああ・・・・・。」



ヒメ 「開錠効果が切れましたけど?」

ダイ 「しまった・・・私の魔力が一定値を下回ったからか。」

ヒメ 「サテ・・・ナニヲシテイタノカ説明シテモライマショウカ・・・・・?

ダイ 「ま、待て。私は記憶の・・・・残り・・・・・。

ヒメ 「記憶ニ残るヨウナ何ヲシタノ?」

ダイ 「おい、マナ!!説明しろ、なんか、般若みたいになってるぞ!!」

マナ 「ちょっと・・・・・あっ・・・足腰が・・・。」

ダイ 「・・・・。」






ヒメ 「我が最強の・・・・・我が最強の・・・・・精錬魔法・・・・・!!」











ダイ 「あー!!」














             マナは契約できたのだろうか?

             そしてダイは一体何の魔法を契約したのだろうか?

             深夜に【どこから】戻って来たのだろうか?



             続く。























おまけ


ミナ 「(。`・д・´)・・・・・。」

リン 「どうしたんですか?」

ミナ 「(。`・д・´)ついにヒャド系を覚えました。」

リン 「(^ー^*)すごいじゃないですか。」

ミナ 「(。`・д・´)ただですね・・・。」 ピロリロリロ♪




リン 「やんっ♪ちょっと寒くなりました・・・。」

ミナ 「(。`・д・´)温めますか?」

リン 「あ、いえ、それほどでも・・・。ってなんですかこれ?」



ミナ 「(。`・д・´)アタシはこれを、【微冷魔法チョヒャド】だと思います。」

リン 「(^ー^;)・・・・・・・。まぁ、使えないよりは・・・。」

ミナ 「(。`・д・´)ひんやり系美女になります。」


リン 「(^ー^*)よく解りませんが・・・魔法の使いどころも解りません・・・。(汗)

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