魔術都市
120話「雷の塔〜ついに100階」









             雷の塔100階


               90階からは特になんの邪魔も入らなかった。

               さすがに最上階だからと皆、気を張って居たが
               最大の難関が90階であり、認められないと上れないので何も無いのである。


ミナ 「(´Д`;≡;´Д`) ここで終わりね?ついに100階なのね?」



J  「ここにあるのは、空間転移システム・・・通称【次元の扉】だ。
     元々は、遠き街へ飛んだり、時には時間さえを超えたという伝説の扉。
     つまり遠くへの街への瞬間移動は、異空間を通り次元と次元をくっつけて移動したと言えば解りやすいか?」

ミナ 「(`・ω・´)全然。」

J  「・・・。 だが、異空間といえど、【ここではないどこか】であり、その幾億もの世界すべての総称が【異空間】なのだ。」

ミナ 「ギリ解った。」

J  「・・・。 うーむ、【外国に行く】って明確に場所を指していない?この国以外すべての総称が【外国(異国)】だろ?」

ミナ 「(`・ω・´)解った!!」



クウ 「ふむ、しかし確かに我々も満身創痍だな・・・このまま異空間で何かあってもマズイな。」

              自分や全員を見回すと、服もボロボロだったりする。


J  「簡単な事だ。この次元の扉を使い、学校に戻ればいい、また引き戻してやるから安心しろ。」

ミナ 「マジで!!最初っから引き戻してくれたらいいのに・・・。」

J  「おまえ達の【覚悟】を見たうえでの、配慮だ。」



フウ 「では、また【異空間選抜メンバー】を決める形になりますわね?」

クウ 「そうだね、その方がいいね。
     所で、異空間はどんな場所なのですか?」

J  「さぁなあ・・・。」

ミナ 「(´・ω・`)けちんぼ、教えてくれたっていいじゃん?」




J  「解らんのだ・・・。ここと同じような世界な時もある、ひたすらすべてを飲み込む渦のような場所もある。
      ただひたすらに燃えさけるだけの炎の空間もあれば、人間ではない何かが支配してる世界もある。
      数え切れないほどの世界があるのだ。」

クウ 「対策も練れそうにないな。(汗)」

リン 「とりあえず帰れるなら、戻って一度休みましょう。」

23 「メンテナンスが必要だアベシっ!!」



マイ 「(`・ω・´)やっとお布団で寝れます。」

リン 「(。`・д・´)・・・。雲の方が寝心地よさそうなのに。」

ミナ 「あで?ユーキチ君、何してるの?」



            ユーキチは石を握り締めたまま、唸ってる。


ユー 「この石、握り締めたら離れない・・・・・。」
ミナ 「(。`・д・´)取ってあげる。」


            と、ユーキチの手に触れた。


            バチバチバチバチっと雷撃が二人を包む


ミナ 「((((( ;゚Д゚)))))うわわわわわわっ!!」

リン 「ま、まさか感電!?」

ミナ 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 はぁ〜シビシビ。」

ユー 「な、なんだ今のは・・・・・。でも、自分で雷撃魔法を出してるみたいだった・・・。」



リン 「あ、そっか、ユーキチさんは魔力が・・・・・。」

ユー 「魔導システム無しじゃ何もできないけど。」

クウ 「まぁ、とりあえず皆帰還しよう。Jさんお願いします。」
J  「了解、また引き戻すときはこの【伝心魔法メールーラ】の魔法石で連絡するのじゃ。」

クウ 「何から何までありがとうございます。」



           Jは、塔の外の雷撃を集め、エネルギーを充填させた。

23 「なんか忘れてる気がするんだアベシ・・・・・。」
ユー 「え?何か探してたのかい?」




クウ 「では皆、帰ろう。」



ツク 「ちょっと!!」

ミナ 「あ、ツクヨミさんだっけ?どうやって帰るの?」

ツク 「あたしはここで、まともに動ける魔導システムの身体にしてもらうのさ。」

J  「え?」

ツク 「やっとの思いで来たんだ、絶対やって貰うよ。」

ユー 「そうだね、世界一の技師だから大丈夫だね。」



ツク 「ユーキチ、ありがと。 アンタみたいな男キライじゃないわ♪」

ユー 「ええっ!?」

ミナ 「何照れてんだよ・・・こいつ。(笑)」












           ツクヨミに別れを告げ、無事に転送システムを使い全員帰還する事ができた。








【魔法学校】

ミナ 「もうだめ・・・・・【ゴハン>お風呂>ゴハン>寝る】しかしたくない。」

マイ 「(−_ゞ マイも寝る。」

リン 「あれ?ミナさん・・・ゴハンが2回・・・・・。
     私もなんだか緊張が解けたら疲れが・・・・・。」


ユー 「じゃ、俺は23号を返してくるよ。」


           ユーキチはそのまま、研究所へ向かった。







ミナ 「あのポンコツ・・・・・何の役割を果たしたんだろ・・・・・。」



           フウゲツは塔での事を思い出し、無言で戻っていった。


クウ 「久々だな・・・こんなに魔力を使ったのは・・・・・。
      あとは・・・・・こんなに酒を口にしなかった時間も初めてだ・・・・・。」













            全員はとりあえず休息となった。

            異空間は明後日、改めて出発となる。


クウ 「さすがにちょっとナメてたかもしれない。次はヒメ先生行ってみる?」

ヒメ 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 なにそのフリ。」

テツ 「ハッハッハッハッハ。では次は拙者が向かうとするか。」

ヒメ 「ちょっと、考えられる範囲でメンバーを決めましょう。」










            【クエストボード】に【異空間】の緊急クエストが貼り出されたのであった。 














            続く
































おまけ


【風呂】


ミナ 「あーもー、乙女の柔肌がだいなしんこ。」

リン 「でも、疲れは取れます〜〜〜〜〜〜っ!!」

ミナ 「異空間か・・・・・。」

リン 「ミナさん行きますよね?」

ミナ 「(`・ω・´)アタシが行かないで誰が行くのさ!!」

リン 「(`・ω・´)今回は私も頑張ります。
      でも、やっぱり「攻撃魔法も無いと守るものも守れませんね・・・・・。」

ミナ 「力かぁ・・・・・。」



ミナの竜魔人変化を思い出し、リンはミナの肌を触ってみる。


リン 「(`・ω・´;)」

ミナ 「(;`・ω・´)え?なに?」

リン 「(´・ω・`:)あ、いえ。が。」


ミナ 「えええええええええ?マジで!?ちょ!!やめてよ、
   鱗は目から落ちる分だけで十分ですってばさ!!
   竜魔人ばかっ!!超ばかっ!!












リン 「( ´∀`) 嘘ですのー♪

ミナ 「んまっ!!こやつ!!レモン石鹸で頭洗ってやるっ!!」

リン 「や、やめてください!!レモンの匂いで眠れなくなりますっ!!」

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