魔術都市
116話「雷の塔・ここは70階」









             雷の塔・70階

                
                不思議な魔力を感じる。


ミナ 「うおお・・・魔力がみなぎってる・・・ミナだけに。」

ガイ 「おまえ・・・・・竜魔人なのか!?」


                よくみると鱗が現れ、角も生えてる。

ミナ 「うっわ・・・なんか中途半端だな。」

ガイ 「目障りだ!!」


               ガイナがミナに斬りかかるが、その腕の鱗で防御され、あっけなく折れる。


ミナ 「今までたくさんやってくれましたねぇ?」


               ミナのパンチが炸裂する!!

               ガイナの腕が使い物にならなくなる。

ガイ 「な、なんだこの破壊力・・・・・。」

ミナ 「破壊力だけじゃないよ。なんかね、頭ん中に、竜魔人の知識が流れこんでくんだよね。」




ガイ 「これでも喰らってくたばれ!!」


              動く方の腕で、氷のハンマーを作り上げてミナに振り下ろす!!



ミナ 「粘度魔法ベラネルドっ!!


              粘度を自分の拳に纏わせ、固めて氷のハンマーを粉砕した!!


ミナ 「だから言ったじゃん、もう、アンタじゃアタシには勝てないって。」


              その拳で何度も殴る。

ミナ 「アタシ・・・怒ってるんだからねっ!!」




ガイ 「それでも当たらなければどうって事は無い!!」

              ガイナは俊敏魔法ピオリムで、すばやさを上げまくり
              目にもとまらない速度で動き回る。




ミナ 「無駄だって・・・・・。」


              ミナの手には、何か握られていた。

ガイ 「なんだ、そのヒモは!!」


              そのヒモはガイナの腹についていた。


ミナ 「さっき殴った時に付けたんだよっ!!」

ガイ 「それを引っ張って捕まえようってのか?」

ミナ 「多分違うと思う。」

ガイ 「無駄なんだよ!!」


              ガイナはそのヒモを引きちぎろうと、ミナから高速で離れた。







ミナ 「粘体魔法ベラムガっ!!

             そう、そのヒモは、まさにガムのようにくっついて、ゴムのように・・・。




             ガイナの体が引き戻される。

ガイ 「な、なんだとっ!?」


ミナ 「はい、この拳、なんでしたっけ?」

ガイ 「やめろおおおおおおおおお!!」






ミナ 「粘土魔法ベラネルド!!

             ベラガムが伸びたゴムの役割を果たし、ガイナに加速を付け
             凄まじい速度で引き戻す。

             そのカウンターのチカラを利用し、ベラネルドで『粘土の鉄拳』をぶちかます!!


             ガイナはボロボロに崩れた。



ミナ 「あんまり気持ちのいいもんじゃないんだよ・・・ロボットでも・・・・・。」




             ミナ、粘質系魔法習得。(ただし、現時点では竜魔人モードのみ。)

             粘液魔法ベラギマ ランクC
        粘体魔法ベラムガ ランクB
        粘土魔法ベラネルド ランクA
        粘酸魔法ベラギアス ランクA




J  「ん・・・・・!?」


             ジェイの体が割れて、仲から小さいパンダの獣人が出てきた。


ミナ 「ん?師匠?」

             ミナの師匠ヘノではなく、これが同じ四聖王・魔法技師ジェイだった。

             人間型のマジカロイドの中に居たのである。



J  「ふーーー。やっと出られたぞよ。」

ミナ 「このクソパンダ・・・散々やってくれたじゃないの?」

J  「ちょっと待てっ!!ワシは、中に閉じ込められていたのじゃ。
      マジカロイドの暴走によりな。やれやれ、全く、人工頭脳など自然の摂理に反しておる。」

ミナ 「たいしたことないなあ・・・四聖王も。」

J  「・・・・・。」


             作成した人間型マジカロイドに乗って、塔を登るのを楽していたら
             そのまま出られなくなり、マジカロイドの反乱にあったという。


             それはさておき・・・・・。



ミナ 「あっ!!縦巻き!!」

J  「大丈夫じゃ・・・・。」

ミナ 「なんでそんなこというかな?まぁ、あの縦巻きの事だから・・・・・。」



フウ 「ふん、頭から角まで生やして、本当に牛なのかしら?」

ミナ 「(´・ω・`)あ、縦巻き!!無事だったんだ。」

フウ 「そうね・・・・・この雷鳥が・・・。」



             なんと、あの時助けた雷鳥がフウゲツと、クウチロを捕まえて飛んできている。



ミナ 「アタシに感謝しろよ。(´・ω;`)」


             そして、雷撃のバリアが取れ、リン・マイと合流できた。



リン 「(´;ω;`)ミナざあああああああああん。リンは・・・リンは。うわあああああああああん!!」

ミナ 「も、もう大丈夫だから。」

マイ 「なんで角生えてるの?」











ミナ 「(´・ω・`)なんでだろうねぇ・・・・・。

クウ 「もしかして、竜魔人の一族・・・・・?」





            魔力が凝縮し、元の姿に戻る。

            急にチカラが抜け、ミナは倒れる。


ミナ 「(´xωx`)あうう・・・・・。」

フウ 「もしかして・・・・・一時的に竜魔人の血が混じったのかしら・・・・・。」

クウ 「結局、皆の快復しか役に立たなかったな・・・・・。
        えーっと、ここは70階。上を目指しますか。」


            アイテムで魔力を回復させたクウチロは、全員を快復させた。








J  「で?なんで、そなた達は、この塔を登ったのじゃ?」






            全員が上を目指そうとした時に、魔法技師ジェイが問いかけた。






            続く。

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