魔術都市
114話「雷の塔・いつか必ず100階」
雷の塔・70階
ミナ 「よーし、やってみるぞ!!
んで、いつか必ず100階だ!!」
ミナはガイナに向かっていく。
両手を広げて。
ガイ 「死にに来た?やっちまうよ?」
ガイナの氷の剣を・・・
受け止め・・・!?
ガイ 「!?」
ミナ 「粘液の硬さを極限まで上げてみました!!
(`・ω・´)切れなかろう!!」
ガイ 「時間の問題だね。」
ミナ 「さらに、じわじわと粘度の高い粘液を・・・・・。」
氷の剣を包んでいく。
ガイナは剣を引くことも押すこともできない。
ミナ 「氷で固めようったって、そうはいかないよ。どんどん出しちゃうもんね。」
ガイ 「はぁ・・・・・めんどくさ。」
ガイナは氷の剣を捨てて、新しく造形し、ミナの脇腹に突き刺した。
ミナ 「あ・・・・・はれっ?」
フウ 「あ、あのお馬鹿さん・・・・・。」
剣を抜いても、そこからどんどん凍りつく。
ミナ 「あ・・・あれれ?」
フウ 「ほんとに愚図ですわね!!」
フウゲツは閃熱魔法ギラの熱で患部の氷を溶かした。
フウ 「血は止まりませんけど、凍死するよりマシですわよ。」
ミナ 「あう・・・あう・・・ありがとう。
ダメだ・・・・・アタシじゃ・・・・・。」
フウ 「役に立たないというのでしたら、下がってなさい!!」
ミナ 「(´・ω・`)はい・・・。」
フウ 「・・・・・。」
素直にとぼとぼ歩くミナ。
フウ 「そんな事で・・・・・命を懸けるなんて言ったんですの?
アナタの友人に対する想いは・・・・・その程度ですか?」
ミナ 「(´・ω・`)・・・。」
フウ 「その程度で、人の命が救えるとでもおっしゃりますか?
これで砕ける想いなら、いっそわたくしの手で引導を差し上げますわよ!!」
ミナ 「(´うω;`)ちがわい・・・・・。ちょっとくじけただけだい!!」
フウ 「だいたい、『剣だけ止めて』どうするのですか!!」
ミナ 「(`・ω・´)・・・。」
ガイ 「茶番は・・・・・終わりだよ!!」
滑空するガイナ!!
もう一度立ち上がるミナ。
フウ 「つ、次こそ・・・・・。」
ミナ 「(`・ω・´)ぜってー負けない!!」
ガイ 「さよならだね・・・。」
ミナはありったけの魔法力をふりしぼった感じで・・・・・。
ミナ 「みようみまね!! 粘酸魔法ベラギアス!!」
ガイ 「な・・・なんだこの・・・溶ける魔法は・・・。」
ガイナの装備が溶け始める。
ミナ 「(`・ω・´)できた!!アタシの魔力じゃ、そんなに溶けないかもだけど。」
ジェ 「こ、古代魔法の上級ランク魔法を・・・・・いきなりだと・・・・・!?」
ミナ 「縦巻きーーーっ!!今だ!!やっちゃえ!!」
フウ 「言われなくとも・・・・・。極大雷撃魔法ギグァデイン!!」
強大な雷撃が生まれるが、いまいち発動にまで及ばない!?
フウ 「な・・・なぜ・・・。」
ミナ 「えーーーー!!」
ガイナが炎の剣で、粘酸を焼き焦がし、フウゲツに向かう。
ミナ 「えっ・・・・・造形って・・・『氷だけ』じゃ・・・・・。」
ガイ 「鬱陶しいんだよ!!」
フウ 「不覚・・・・・。」
ガイナの炎の剣が、焼き斬った!!
鈍い斬撃の音と、鈍い体を焼く音がし、辺りに大量の血を撒き散らした。
フウ 「な・・・・・なぜ・・・・・?」
ミナ 「ば・・・・・ばっかやろー・・・・・アンタがやんなくて・・・・・誰がやんだよ・・・・・。
アタシなんて・・・馬鹿だしさ・・・魔法もできないしさ・・・・・。
それでもさ・・・ミルちゃ・・んは救いたいんだ・・・・・ホントだよ。
でも、アタシじゃ・・・勝てないんだよ・・・。
だから、アンタに頼るしか・・・・・ないじゃんかさ・・・。」
フウ 「な・・・だからって・・・。」
ミナ 「アタシが・・・盾になるから・・・・・。
絶対やっちゃえよ!!」
フウ 「ああああああああああああああああああ!!」
ミナは最後の気力をこめ、叫んで、倒れこむ。
クウ 「なんて事だ!!ミ、ミナちゃん!!」
クウチロは牢獄に居る自分をふがいなく思う。
フウ 「うあああああああああああああああ!!
極大っ!!雷撃魔法!!」
ミナ 「なんだ・・・・よ・・・・・できるん・・・・・じゃん・・・・・・。」
フウ 「ギグァデイイイイン!!」
轟く雷撃の渦がガイナに炸裂する!!
ガイナの体中の配線を焼いたのだろうか?
ガイ 「オオオオオオオオオオオオ!!この・・・野郎!!」
渦巻く雷撃が大爆発を起こし、辺りに土煙を巻き起こした。
フウ 「ハァ・・・・ハァ・・・できた・・・・・。」
魔法成功の余韻などなく、ミナに回復魔法を唱えた。
フウ 「しっかりなさい!!」
ミナ 「やめときん・・・・・さすがに・・・・・もうだめ・・・・・。」
フウ 「何を弱気に!!」
ミナ 「(*´σー`) 最期に・・・・・マカロン・・・死ぬほど・・・食べ・・・・・・たか・・・・・。」
ミナはその場で力尽きた。
フウ 「な・・・・・なんてこと・・・・・。」
続く。
おまけ。
ヒメ 「あ・・・・・。私の大事な犬のマグカップにヒビが・・・・・。」
マナ 「え?あ・・・・・こっちもポットにヒビが・・・・・。」
ヒメ 「え?????ま、まさか・・・・・なんかあったわけ・・・・・?」