魔術都市
107話「雷の塔・およそ60階」









             雷の塔・およそ60階

                かけあがる一同。


リン 「ふぅーふぅー。あの鳥、襲ってこないですね。」
ミナ 「あの鳥、雷鳥のでっかぃバージョンかなあ?」

リン 「解りませんけど。」
ミナ 「雷鳥なら人を襲ったりしないんだけどなあ・・・。」

リン 「モンスターですし・・・。ところで、もう100階くらいきましたか?」
ミナ 「(`・ω・´)およそ60階と、ミナの腹減りセンサーが教えてくれます。」
リン 「便利ですね。(汗)」





               さらに何階か上がったところで、扉があった。



リン 「はっ!!」


               また、扉に爪痕があった。

               ここまで怪鳥は来る・・・? 

               怖いので、色彩魔法でウサギの絵を描いた。



クウ 「下がって。」


               クウチロが扉を開ける。

               鍵はかかっていない。


クウ 「ん・・・?これは?」



               部屋というより、完全に『外』だった。

               辺りには岩が転がり、大きな窓からは風が吹き荒れ
               岩の間を生える草を靡かせていた。


マイ 「(`・ω・´)・・・。ゴハン屋さんじゃなかった。」
ミナ 「(´;ω;`)まーじー^でー!!(血涙)」

リン 「そ、そんなに泣かなくても。」




フウ 「・・・・・。まさかここは・・・雷鳥の・・・・・巣?」



               言うが早いか、窓の縁に雷鳥が一羽飛来し、止まった。


リン 「うわああ・・・。」
マイ 「((((;゜Д゜))))大きいっ!!
リン 「とても、『こっこ』なんて言えないサイズ・・・。」



              雷鳥の鋭い視線が突き刺さる。

              それが頭に来たのか、フウゲツが前に出る。


フウ 「わたくしの・・・雷撃魔法!! は・・・通用しなさそうね・・・。」
           
クウ 「よし、俺も引き付けるから、皆は早く階段で上へ行くんだ!!」




              扉から右方に階段が見える。
              フウゲツとクウチロが左方向へと、移動し注意をひきつける。


リン 「今で〜す。」



              が!!

              階段に向かおうとしたリンに向かって、奇声をあげる雷鳥。

リン 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 わあああああああああっ!!」
マイ 「あー、やっぱりマイ達を上に行かせないつもりなんだ・・・・・。」

ミナ 「(`・ω・´;)むむむ・・・・・。」



クウ 「襲ってくるなら仕方が無い・・・・・。
        

フウ 「雷鳥風情が・・・。」



              前に出るクウチロとフウゲツ。
              扉辺りまで戻って雲で身を隠すマイ、後ろに隠れるリン。

ミナ 「(。`・д・´)・・・・・。」
リン 「ミ、ミナさん隠れて!!」

ミナ 「(。`・д・´)・・・。」





クウ 「無益な殺生はしたくないから、なんとか動きを止めてみるか・・・。」
フウ 「襲う以上は、やられる覚悟ができてるって事ですわ?」



              クウチロは、極大水撃魔法ジャビオンで辺りに水を張る。

フウ 「先生とは魔法の相性があまりよろしくなくてよ?
クウ 「そうかもね。(汗)」



              ふと、窓の外に別の気配を感じた。

クウ 「!? アクエリアスフォーメーション!!」

              辺りの水から、水の人魚達が生まれる!!

クウ 「窓を防ぐんだ!!アルテミス!!アテナ!!アシャンティ!!」

マイ 「(ρω-).。o○ 前の人魚と名前が違うような・・・・・。」(37話参照)

クウ 「私は一人の女(ひと)だけを愛し続けられない・・・罪な男なのさ。」





ミナ 「(。`・д・´)一応、ブン殴ってもいいかな?(笑)」
リン 「一応、先生ですよ?」


              3体の人魚たちが、窓の辺りをぐるぐると泳ぎ、別の雷鳥の侵入を防ぐ。




フウ 「では、こちらはわたくしが・・・・・。
         極大爆発魔法・・・・・イオナズ・・・・・。」


              (ミナ`・д・´)=O パーーンチ!!

             ミナがフウゲツに攻撃をした。


フウ 「何をするんですの!!このホルスタイン!!わたくしの邪魔を・・・。」
ミナ 「(。`・д・´)まぁ待てよぅ。」




            ミナが階段の方に向かう。

            雷鳥が飛んでいき、クチバシを突き刺す!!

ミナ 「(´;ω;`)はぶっ、痛いがな。」

クウ 「まずいっ!!」

            クウチロの人魚が1体、雷鳥の足に絡み付いて動きを止める。



            ミナはゴソゴソと、階段の下を探る。

リン 「(´・ω・`)?」
マイ 「(ρω-).。o○ すやすやすや・・・。」


            雷鳥は高音の鳴き声をたてまくる!!


フウ 「うるさいわね!!」


ミナ 「(。`・д・´)あった!!」


            ミナは卵を見つけた。


クウ 「た、食べるの?」

ミナ 「食べるかっ!!(笑) 生だし!!」



            卵を雷鳥の近くまで持っていく。
            雷鳥はまだ奇声をあげる!!

ミナ 「(。`・д・´)ほら、食べないよ。
       リンちゃん、ちょっとこっち来てん。」
リン 「((((;゜Д゜))))えっ・・・。」




            ミナは、階段とは反対の隅っこの草に卵を置いた。

            そして、リンの色彩魔法で周りをカモフラージュした。


ミナ 「(。`・д・´)こいつ、意味なく人襲わない鳥だし。
      『階段に』じゃなくて、その下の『卵』に近づく者を攻撃してたんだよ。
      子供を、守ろうとしてただけなんだよ。」

クウ 「なるほど・・・。」



            さらにちょっとした岩で、卵まで用意にいけないようにする。

ミナ 「クウチロせんせ、もういいよ。」

            クウチロは人魚を解除。

            雷鳥はすぐに、卵の元へと走った。
            窓からの雷鳥も同じ場所へと。


リン 「夫婦の雷鳥だったんですね。」
ミナ 「うん。」

クウ 「なるほど・・・・・この塔にはそういう場所が幾つもあるって事か・・・・・。」

フウ 「・・・・・。」



ミナ 「と、いうわけで上の階にレッツゴーだ!!」
リン 「ですねっ。」

マイ 「(ρω-).。o○ これで雷鳥はもう襲ってこないといいけど。」


            一同はさらに上を目指して、扉を開けるのであった。
































ミナ 「(。`・д・´)・・・。 今度は全然違う魔物いるがな・・・。(笑)




             続く。
























































おまけ。


ミナ 「(´;ω;`)痛いいいいいいい!!
      雷鳥のあんちくしょーめ!!ホンキで突付いたしっ!!」

リン 「ま、まぁ、子供のためですしね・・・。」

ミナ 「(´;ω;`)リンちゃん、ホイミしてよぅ。」

リン 「ベ、ベホイミでも追いつきませんよ。」













フウ 「ベホマ・・・・・。」



ミナ 「お?」

フウ 「ふん・・・回復もできないなんて・・・。」

ミナ 「なんだよぅ、いいとこあんじゃん。」

フウ 「ふん・・・ベホマは体力回復に注ぎ込んだ場合、傷口は塞がらないわ。」







リン 「うわああああああ、血があああああああ!!」

ミナ 「(´;ω;`)ああああああん!! 縦巻きのいじわる!!」

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