魔術都市
106話「雷の塔〜50階」









             雷の塔

                高く聳える塔。

                離れて居ても、廻りに渦巻く雷雲の爆音が響き渡る。

                塔は高いのだが、その頂上付近の荒れ狂う天候のために、
                あらゆる乗り物、あらゆる生物は、外側からの接触は不可能だと言う。


                一行は、螺旋階段を登り始める。




ミナ 「(`・ω・´;)コレ、地味にしんどくない?」
リン 「(`・ω・´;)でも、頑張るんです。」

ミナ 「そりゃ、アタシだって頑張るよ?」
リン 「そうです、ほら皆さんだって・・・・・・。」


マイ 「(ρω-).。o○ 」

ミナ 「この子、寝ながら登ってるよ?」
リン 「そんな事できるわけが・・・・・ってアレ?」





                最初はそんな会話も交わされていたのだが、
                結構登るに連れて厳しくなっていく。




ミナ 「今、何階?」

クウ 「さぁ・・・30階くらいじゃないかな?」

23 「惜しいゾ、クウチロセンセー!!29階だアベシ。」

クウ 「だ、だから『30階くらい』って・・・・・。」

ユー 「うーん・・・装備無しはなんか心細いな・・・。」



ミナ 「リンちゃん、ユーキチって結構イケメン?」
リン 「さ、さぁ、それはどうなんですかね・・・。(汗)」

フウ 「ほんとに騒がしい女だこと・・・。」

ミナ 「(`д´)うっさいなあ、この縦巻きは・・・。








               だんだん、口数も少なくなっており

               疲労の見え出した、一同の足が少し止まった。




リン 「ふぅ・・ふぅ・・・。結構登りましたね。」
ミナ 「10階ごとに、食堂とか設置するべきだよ。」

クウ 「今は何階なんだ・・・・・あれ?」



               ふと、アベシが居ない。


リン 「もう誰もしゃべらなかったので、解らなかったですよ。
     まさか、転がった・・・・・とか?」

ミナ 「あれ?ユーキチも居なくね?」

フウ 「さっきまで・・・・・。」



マイ 「(ρω-).。o○ 」




クウ 「ふむ・・・・・。」


             クウチロは探索魔法フローミで、螺旋階段を下まで探ってみた。



クウ 「おかしいな・・・・・居ない・・・・・。
     音も無く転がり落ちるなんてありえない・・・・・。」

フウ 「だとすると・・・・・この支柱にワナが????」



             螺旋階段の中心の支柱。
             およそ直径3mくらいである。

ミナ 「もしかして、エレベーターでもあったんじゃない?」

リン 「あったら、少なくともユーキチさんは教えてくれると思うんですが・・・。」

ミナ 「そうだね。(´・ω・`)」



フウ (この支柱・・・・・いえ、この塔自体が・・・・・特殊な金属・・・・・?)

クウ 「参ったな・・・。とりあえず、上を目指そう。
      数階上がった先に扉があり、少し大きな部屋があるみたいだ。」


             クウチロはさっきのフローミで、一応上も確認していたのである。



ミナ 「(`・ω・´)食堂!?

リン 「こんなとこで、誰が開くんですか・・・めちゃくちゃ大変ですよ?」

ミナ 「(´・ω・`)山の山頂とかにも、ペンションあるじゃん・・・。」

リン 「ここ観光地じゃ・・・。」



ミナ 「(´;ω;`)ごーはーん。」

マイ 「(`・ω・´)え?ゴハンですか?」








フウ 「なんなの・・・この低LVチームは・・・・・。」

クウ 「楽しい空気を作るのも、魅力のひとつだよ。」

フウ 「ふん・・・くだらないですわっ。」




            3階くらい上がった所で、確かに塔が少し太くなっている。

            扉には鍵はかかっていない。

            中はテーブルとイスがあるだけで、人が居た気配すら無い。



            また、上に続く階段にも扉がある。

            少し扉を開けて上を見るミナ。



ミナ 「うわっ、こんな高いのに、窓ばっかり。
      なにこの、ふきっさらし・・・・・。」
リン 「(´;ω;`)怖っ・・・。」



            とりあえず、ここで休憩を取る事にした。

リン 「とりあえず、甘いもので体力回復です。」

ミナ 「何持ってきたの? 銘菓こっこ?」

リン 「こっこは・・・・・(´;ω;`)じわっ。」


            そう、こっこはミルが戻った時の『こっこパーティ』までおあずけなのである。


リン 「とりあえず、ペロリチョコ。」

ミナ 「(`・ω・´)イイネ!!」






            っと、食べてるミナが突っ込みを入れる。


ミナ 「(`・ω・´;)これ・・・何味?」

リン 「(`・ω・´)チョコの中にハチミツキムチ。」



ミナ 「(`・ω・´)甘くないよ?」

リン 「(*´ー`)おいしいものは、癒しです。」

ミナ 「(`・ω・´;;;;;)」




            クウチロは扉の前で、床に寝ている。

            マイはフワフワの雲を出してベッドにしている。


フウ 「・・・・・。」←ちょっと便利だと思った。



ミナ 「(`・ω・´)―<コ:彡-  しかし、ユーキチとあのポンコツどこに行ったのかなあ?」

リン (どっから、イカヤキが・・・・・。)




            フウゲツは塔全体に怪しさを感じていた。

            もし、この塔自体が魔導超伝動システムやらの建造物だとするなら
            建てられた謎と、その頂上に魔法石があるなら、それも誰かの仕業だと考えるのが普通である。


フウ 「一体頂上には・・・・・何が・・・・・?」











            謎が謎を呼ぶ、雷の塔。

            ここより上には、さらなる難関が待っている事を・・・



            イカヤキを食べてるミナも、チョコ食べてるリンも、眠ってるマイも
            想像範疇外だったのである。










            続く。







































おまけ。

23 「トロとアベシのおまけコーーーナーーーーーだアベシ?」

トロ 「(`・ω・´)・・・。」


23 「どうしたんだアベシ?早く、葉書を読むアベシ!!」








トロ 「(´・ω・`)一枚も来てないんだが・・・・・。

23 「な、ナンダトー!? じゃ、じゃあ、すぐに何か企画を立てるんだアベシ!!」




トロ 「(´・ω・`)企画っていってもねぇ・・・。」


















23 「名案だアベシ!!」

トロ 「(´・ω・`)?」

23 「『どうしたら葉書が来るか』を募集するんだアベシ!!」

トロ 「(´・ω・`)一応聞くけど・・・どうやって?」













23 「葉書だアベシ!!

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