魔術都市
105話「クエスト『雷の塔』」









             教室

                クエストの話で持ちきりだった。

               『クエスト』
          雷の塔で、魔導技師ジェイを探せ!!




                特に魔物討伐でもないのだが、場所自体が危険地域なだけに、
                今だ、誰も申請してこない。


                だが、ミルを救う手立ての一貫だと思えば、やらないわけのない者達。







ミル 「(`・ω・´)=3」
リン 「(`・ω・´)=3」

フウ 「な、なんですの?この鼻息の荒い方々は。」
ロプ 「アレです。『雷の塔』のクエストですよ。」

フウ 「あのクエストは、『雷の女神』と呼ばれた、わたくしが行くに相応しい場所ですわ。」
ミナ 「(`・ω・´)なにん?縦巻きロール、雷に撃たれても平気だもんね。
      なんか、いっつも、自分の魔法に撃たれてるしね。


フウ 「誤解を招く発言は控えて頂きたいですわ。
       まぁ・・・雷撃魔法のできないアナタには、せいぜい乳搾りがお似合いですわ。」

ミナ 「(`・ω・´)=3 そうだな。んじゃ、縦巻きは『乳魔法』でも覚えて留守番しとりん。」

フウ 「相変わらず口の減らない女ですこと・・・。」



              フウゲツは呆れて、その場を立ち去る。

              だがフウゲツ自身もその雷の塔に興味があるのである。


              雷の塔は、『雷撃魔法の修行の場』としては、高度ではあるが良いとも聞いた。
              いずれ『極大雷撃魔法ギガデイン』を取得したいと思うフウゲツには、
              避けて通る理由すら無いのである。

              雷の『上級精霊』との契約により、さらなるパワーアップが可能なのである。



ロプ 「フウゲツ様・・・魔王も倒したのに、さらなる力をお求めですか?」
フウ 「当然ですわよ!!」

アイ 「フウゲツ姉・・・世界制服でもするんじゃ?((´∀`))ケラケラ 」

フウ 「すでに牛耳ったも同然ですわよ?」



アイ 「((((;゜Д゜))))ホンキだ・・・・・。」










             研究所では、ドクタートロが『雷の塔仕様』を考えていた。


トロ 「うーむ、雷撃魔法は雷そのものより、焼付きや電磁ダメージの方がでかいからな・・・トロ。」

ミナ 「(´・ω・`)もうつっこまんよ?」

23 「アベシッ、『超魔法アベシ』で雷防ぐアベシッ!!」

リン 「何ですか!?その魔法!?」


23 「そんなんあるわけないだろアベシッ!!」

ミナ 「(´・ω・`)・・・・・。ちょいとトロさんよ。そこのトンカチ取ってくれるかな?」

トロ 「え?」



ミナ 「ちょいと、こいつ壊そうかな・・・って。」

23 「アベシ廃棄処理したらダメアベシ!!」

リン 「(´゚艸゚)∴ブッ あ、ところでミナさんは雷の塔クエスト行きます?」

ミナ 「あったぼーよ!!ミルちゃん助けに行くって誓ったじゃん!!」
リン 「(`・ω・´)=3 です!!」







             その頃、職員室ではクエストの締め切りになり
             提出書類を作成していた。


クウ 「えーと、参加希望者は・・・・・。
       なんだこの『熱望!!』ってシールは・・・。ミナ&リンのワッショイコンビか。
       あとは、ネムっ子マイちゃんと、ツンデレマナちゃん・・・・・にゃんにゃんマドちゃん・・・。
       と、ユーキチか。」

テツ (随分男女で扱いが違うな・・・・・というか『にゃんにゃん』!?)

クウ 「で、今回同行する教師は誰なんだい?」
テツ 「その塔、ウサギ飛びで登ってもいいのでゴザるか?」

クウ 「あ、今回のクエストは私が参戦しますので。」
テツ 「そうかそうか、まぁ、よいだろう。」









             そして、クエストボードに貼り出された。
             まるで、試験の合格発表のように、楽しみにされているのである。







ミナ 「(`・ω・´)あ、あった!!リンちゃんもあった!!」
リン 「(`・ω・´)当然ですっ!!」

マナ 「フッ・・・・・・・まぁ、私にはまだやるべき事があるし。」

            どうやらボ−ドに、マナの名前は無かったようであるが、
            マナ自身、今自分のやるべき事を見出しているので悔いは無かった。


マド 「(´;ω;`)あ・・・無いです・・・。
     って、マイさん、名前ありますよ!!」
マイ 「(−_ゞ ん?」

            おそらくマドも不安定な状況の可能性を持っているために
            今回は見送りとなったのだろう。



ユー 「えっ?僕も???魔導超伝導システム全部外さないと行けない・・・・・。
      なんとなく・・・アベシのメンテナンス担当な気がしてきた・・・・・。」


            正解である。

            すでに、後ろに怪しい人影が・・・。


トロ  「電磁場に負けぬ、セラミック製の工具がココに詰まってるので、持って行くといい。
        あ・・・・・持って行くといいトロ。」
ユー 「もう、ツッコミしませんからね・・・。」




フウ 「オーッホッホッホッホ。やはりわたくしなくして『雷』は語れないですわ。」
アイ 「(´・ω・`)あ・・・同行できてない。」
ロプ 「( ´△`)ホッ。」←行きたくない。

フウ 「アイさん、申し込みが遅れたようですわね。」
アイ 「確かにそうだけど・・・。」

フウ 「まぁ、わたくしにギガデインが加われば最強が、さらなる最強になりますわ。」
ロプ 「と、とりあえず気をつけてくださいませ。」


マド 「ところで、マイさんはなんで行くのですか?
      もしかして、雲を『雷雲』にしたりですか?」
マイ 「(`・ω・´)!! でもそれって・・・マイもライデインだか憶えないとダメなんじゃ?」
マド 「え・・・折角いくのに憶えようとか・・・無いのですか?(汗)」
マイ 「(`・ω・´) 魔法石は拾いにいくよ。」

ミナ 「って、同行教師クウチロせんせなの?」
リン 「ヒメ先生じゃないんですね。」

クウ 「((((;゜Д゜))))不人気?」



           クエスト『雷の塔』参加者
 
             *クウチロ
                ミナ・リン・マイ・フウゲツ・ユーキチ・アベシ


23 「アベシ、雷の塔で、『デインの魔法石』を取ってくるアベシ!!」

マシ 「折角なので、私への土産用もお願いしたいな、ミスターアベシ!!」
23 「マシン先生、仲間、任セトケ、このヤローだアベシ。」

マシ 「おお!!期待している。グッドラックだ!!」

            メカメカしい契りが交わされていた。(笑)









            参加者はミルを救う方法以外の目的も持って行くのである。




            

            一足先に、図書館へ向かったマナの横に、ヒメがやって来た。

ヒメ 「あら、マナさん。」
マナ 「ヒメ先生・・・・・。」

ヒメ 「さすが、ここの古代書が読める人は、そうは居ないわ。
     魔法医師を目指すアナタが、なぜ古代書を読めるようになってるのか・・・・・。」
マナ 「それは・・・・・。」

ヒメ 「別にいいのよ。そういう勉強の姿勢は絶対大事。
     知識だけじゃなくってね。あ、『スナトキ』の魔法のは・・・・・こっちかな?」


            ヒメは古代魔法の辞典のようなものを引っ張り出して来た。


ヒメ 「これは本当は、限られた人しか閲覧できないようになってるんだけどね。
      内緒だよ?(笑) 開錠魔法アバカム!!

           ヒメの指先からの光が、なぜか開けない魔法辞典を開錠した。


マナ 「ま・・・まさか・・・書物に魔法封印が・・・。」

ヒメ 「そ。しかも、アバカムならなんでもいいわけじゃないの。
      まぁ、読んでみて。」

マナ 「これは・・・・・粘液魔法ベラギマ・・・古代のランクCに該当・・・・・。
     酒気魔法アルコル・・・味付魔法アジオー・・・・・これがランクA!?
     いまいち、基準が解らない・・・。


ヒメ 「さすがね、スラスラ読めるのね。」

マナ 「伝説魔法・・・ランクX・・・・・『スナトキ』・・・・・。」

ヒメ 「そう、火炎魔法は、『分子を振動させる原理』だけど、時間魔法なんて原理そのものが
     全然解らないから・・・・・。」

マナ 「ちょっと読ませていただきます。」

ヒメ 「解ったら、私にもコツを教えてね。(笑)
      料理失敗しても、時間を戻せるしね。」

マナ 「えっ、そんな理由で・・・?」

ヒメ 「じょ、冗談なんだけど・・・・・。」














              今回は『スナトキ』を調べるマナだったが、

              実は見てしまったのである。

              過回復魔法マホイミが、古代魔法であり、そこに記されている事実を・・・・・。
              回復能力が過剰すぎて、封印されたこの魔法が・・・・・。


























           その頃、雷の塔では、一人登ろうとしている者の姿があった。







ツク 「電磁場が強力すぎる・・・・・。ダメ・・・体が動かない・・・・・。
        誰か・・・・・助けて・・・・・。」



           名をツクヨミ。

           彼女は一体何を求め、雷の塔へと登るのだろうか?







           続く。
























































おまけ




トロ  「トロと!!」

23  「アベシの!!」

2人  「おまけコーナー!!」 クィッ



トロ  「さて、今回からココは、我々がジャックしたいと思いま・・思うトロ。」

23  「んででで、何をするんだアベシ?」

トロ  「(´・ω・`)・・・・・。」

23  「(´・ω・`)・・・・・。」



トロ  「お葉書を募集する・・・。」

23  「それ、前にミルがやってた企画だアベシ。」

トロ  「ぬぅ・・・。」

23  「それに結局、企画倒れになったアベシ。」

トロ  「そういう大人の事情を話すでない・・・・・。」

23  「まぁ、久々って事で許してやるアベシ。」











トロ  「(´・ω・`)自分で作ってなんだけど・・・ムカつくな・・・。」

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