魔術都市
104話「魔導超伝動の極み」









             魔法体育館








スワ 「えっ!?飲み込まれた・・・・・。」

クウ 「時空の歪?」

ヒメ 「ええ、ちょっと他へ飛ぶ予定だったんだけどね・・・状況変わっちゃって。」
スワ 「そうですか・・・。」

クウ 「とりあえず、ミルちゃんを助けに行かないと。」

ヒメ 「ええ、魔導技師ジェイに会って『その世界』へ行けるように・・・。
      スワン先生、時間魔法スナトキの魔法石、持ってない?」

スワ 「そ、そんな伝説魔法はさすがにこの学校にも無いかと。」

マイ 「(*´ー`)マイその石見たよ。」


             と、全員が反応する!!

ヒメ 「本当に『スナトキ』なの?」

マイ 「(*´ー`)うん、研究員のおじさん言ってたよ。」

ミナ 「(´;ω;`)ドコにいいいいいいいいい!!」


             マイは道に迷って、研究室に入った時の話らしい。


ユー 「研究所?



マシ 「ああ、いつも私のメンテナンスをする場所だ。
       この学校のアンダーグランドにある。」

ユー 「ま、まさか、魔道超伝動の研究所!?」
タノ  「あるの!?」


ミナ  「ちょ、そんな面白そうな場所があったなんて。」
リン  「なんだかちょっとドキドキします。」






             『スナトキ』の魔法石を求め、ヒメは研究所に向かう。


             気づかない人は全く気が付かないままに終わりそうな場所に入り口はあった。

             地下のトイレを通り過ぎ、掃除用具の部屋のさらに向こう。



ヒメ  「マイさん、ここに迷えるのは逆に天才ですよ・・・。」
マイ  「(*´ー`)えへ。」

リン  「マ、マイさん、褒められてませんよ・・・。(汗)」



             不思議な鉄製の扉の前に立つ。

扉  『魔力ヲ感知シマシタ・・・・・判別コード・ヒメ=ランナハンター・・・・・ON』


             人間の魔力を察知して扉が自動で開く。


ミナ  「(`・□・´)うぉっ!!
リン  「((((;゜Д゜))))扉が勝手に開いた!?」





ヒメ  「って、私はそんなに来た事無いんだけど・・・。」

マシ  「ドクタートロはおらぬか?」

ミナ  (なんか、人造人間作りそうな名前だね。ボソッ。)
リン  (ダメですよ、そんな事言っちゃ。)



             と、奥から男が出てきた。
             40代くらいだろうか? メガネを指で直す仕草を何度もしていた。

トロ  「ああ、マシン先生ですね。」クイッ

マシ 「ドクタートロ、ちょっと聞きたいクエスチョンがあるのだが。」 



トロ  「今ですね。マジカロイド19号・20号の、人工頭脳がうまく作動しないので修理しようと電源を切った所で。」

ミナ  (やっぱ、作ってたああああああああ!!)
リン  (ミナさんっ、おちついて!!)



ユー  「マ、マジカロイド・・・・・。」
タノ  「もう、技術はここまでいってるもんなんや・・・・・。」

ミナ  「マジカロイドって何?」


トロ  「ああ、今開発中の最新はこれ、『VCM=039』、39号ってとこですね。
        ネギ・・・いや、粘液魔法『ベラギマ』の魔法石を使ったりしてます。」 クイッ
スワ 「そ、そんな古代魔法も、石に・・・・・。」

ミナ  「((((;゜Д゜))))ベラギマ!!ミナのお友達。」


リン  「(*´ー`)はきゅーん♪ この子、めちゃくちゃかわいい。」



            透明ケースのベッドのような中に、ターコイズな色の髪型のマジカロイドが寝ていた。



トロ  「これが、魔導超伝動人形マジカロイド。
        動くエネルギー、及び、発動魔法全てを魔法石で補うものです。
        その魔法石の魔法効果と、伝導率をいかに効率よくするかの研究が日々行われてます。」



            と、誰かが近づいて来た。



    「客人発見だアベシ。油飲むか?アベシ。」


トロ  「ああ、このアベシアベシが口癖なキャラの濃いのも、マジカロイドだトロ。」 クイッ

ミナ  「いや、アンタは語尾にキャラ付けせんでいい。(笑)」

トロ  「コード、『ABC=023』 まぁ、憎めない奴で・・・・だトロ。」

ミナ  「無理矢理だから・・・。」



23  「よろしくだアベシ。」

ヒメ  「本当にここで、マシン先生のボディを作ったの・・・?(汗)」
マシ  「大丈夫だ、人工頭脳が難しいわけで、ボディは大丈夫だ。」


タノ  「人工頭脳!!」
ユー  「人工頭脳ねぇ・・・。」


           目を輝かせていた、ユーキチの反応が少し変である。



ヒメ  「それより、ドクタートロ。時間魔法『スナトキ』の魔法石はありませんか?」

トロ  「ああ、だいぶ前にはありましたが。」 クイッ

ヒメ  「え?無いんですか・・・・・?」

トロ  「マジカロイドの記憶エラー時における、人工頭脳のOSの自己リカバリーの際に
       時間魔法で時を戻すというシステムをですね・・・。」 

ヒメ  「あちゃー・・・。『異空間』へは行けませんか・・・・・?」
トロ  「場所次第では、『ルーラの魔法石』で行けるかと・・・・・。」クイッ

マシ 「あの異空間は、厳しいな。」


           トロは何かの書類を捲りながら答える。

トロ  「んー、師匠なら解るかもですねトロ。」

ミナ 「((((;゜Д゜))))思い出したように語尾飾るな。(笑)


スワ  「師匠・・・ですか?」

トロ  「ええ。魔導技師ジェイって言うんですが。」

ヒメ  「み、身近に居るんですね・・・四聖王。」

トロ  「色んな所で仕入れしたりしてるから中々捕まらないんですが、
       師匠自体が自分を改造して、そのバッテリー用の魔法石を取りにとある場所へ行くんですよ。
       定期的に・・・。」

ヒメ  「とある場所・・・?」











            『雷の塔』
              常に雷雲渦巻く地方に聳える塔。
              その頂上に極大雷撃魔法ギガデインの『天然の魔法石』の採掘場がある。
              天然の魔法石でこのLVの魔法の石は稀少である。
              手に触れただけでダメージを負うくらいなので、生物には採取は難しいと言われている。

             (脳噛書房 『魔法の車窓から(ブレークダークサンダーフェノメノン)』より抜粋。)


マシ  「雷の塔か・・・・・。」

トロ  「人間が『天然の魔法石』を採取する方法で行かない限り、行ってもムダですけど。」

スワ  「なら、マジカロイドなら行けるのですか?」

トロ  「あの強力な電磁場に耐えれるのなら・・・ですが。」

ヒメ  「チラッ・・・。」

23  「なんだアベシ?」

ヒメ  「無理っぽい。」



ミナ  「そのなんだっけ?マッハパンチのジェイって人探せばいいんでしょ?」
リン  「魔導技師ジェイ・・・ですよ。」

トロ  「まぁ、目的がそれなら、問題ないトロ。」クイッ

ミナ  「・・・・・。」

トロ  「ちょうど、明後日なので準備すれば、転送装置で送りますが?」

ミナ  「うひっ。」

ヒメ  「な、なんか怖いけど・・・・・やるしかないのねぇ。」







        『クエスト』

          雷の塔で、魔導技師ジェイを探せ!!







             続く。































おまけ。


ミナ  「出た!!クエストボード!!」
リン  「久々ですねっ!!」


ミナ  「オヤツは15Gまでですよ?」

リン  「(*´ー`)バナナはオヤツに入るんですか?」

ミナ  「ミナは、賢いから、ママンに『お弁当にバナナ入れて〜♪』って言うたよ。」

リン  「(*´ー`)じゃあ、私は弁当にチョコ入れたらいいのかな?」










ミナ  「え??????」

リン  「(´・ω・`)ん?」

ミナ 「リンちゃん・・・唐揚げにチョコとかかけるんじゃないんだ・・・・・。普通に入ってるかと。(笑)」

リン  「((((;゜Д゜))))えっ?」

ミナ  「(´・ω・`)さすがに無いか・・・。」




















リン  「(´・ω・`)ダメなんですか!?

ミナ  「((((;゜Д゜))))かけるんだ!?

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