絡繰乱舞夢日記
第漆拾話
「夢の詰まったもの(前編)」















            万屋「けった屋」


             年が明けました。

             そう新年。



             元旦から店を開ける「けった屋」


け 「ふぅ・・・今年は・・・福袋を入荷してしまった・・・・・。
       ああ、おりえさん、コレも並べといてください。」

り 「はーぃ。あ、でも福袋って、店の売れ残りを売るためじゃないのー?」

け 「ま、まぁ・・・儲かるならなんでもいい・・・・・かな。」

り 「でもこの仕入れた福袋は何が入ってるか解らないからいいかも、やばいっつー話?」

け 「確かに。私も解りませんね。
      とりあえず、五百円のと、五千円のとがあります。
      ウチの売れ残・・・いやいやいや、おすすめ商品も福袋にしてしまいましょう。」





             開店してすぐ人は集まった。

             元旦から営業してるのは、あまり無い。

             せいぜいどっかの呑み屋くらいだろう。













ロ 「( >д<)、;'.・ へっくし。(ダミくしゃみ)」














凛 「(`・ω・´)福袋ですよ、おたのさん。」
た 「せやなぁ・・・。こんな『店の在庫整理』に協力する気あらへんわ。」

凛 「(`・ω・´;)まぁ、私もそうですねぇ・・・。」




ダ 「( ̄- ̄ )y─~~同感だな。」

凛 「ダイ様っ!!新年明けましておめでとうございます!!」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~別にめでたくはないがな・・・。」
凛 「(´Д`;≡;´Д`)あわわわわ;;」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ ほほぅ、この福袋の中に・・・戦国の・・・・・いや・・・無粋だな。(笑)」



凛 「ぇ?

た 「ど、どしたん?」

凛 「せ、戦国が入ってるとなると・・・・・話は別ですよ?」


             当然の様に後ろで腕組みして聞いていた「おかちょ」も動揺していた。




た 「や、やばい・・・またこのノリ!?」




ミ 「(。`・д・´)ぅぉぉぉ・・・。」

た 「ん?」

             何か遠くからやってくる。



ミ 「(。`・д・´)うおおおおおおお。」

た 「ん?」


             段々近づいてくる。
 




ミ 「(。`・д・´)うおおおおおお!!
  あけましておめでとおおおお!!



た 「よ、よろしゅうに。」






ミ 「おミナでつよ、半吉のおミナでつよ。」

た 「ああ、おみくじが半吉だったんや・・・。」

ミ 「(。`・д・´)半吉ってなんじゃね?ってな感じでつよ。
      で、福袋があると聞いてやってまいりました。」


た 「皆、狙ってるんだ。」






              影も無く突然、舞い降りる。

す 「到着!!」

凛 「すわん総帥!!あけましておめでとうです!!」






す 「福袋はドコなの!!
た 「 (´゚ω゚):;*.:;ブッ」

凛 「ま、また舞姫様のですか?」

す 「(〃▽〃;)いえ・・・これは私の・・・。」


ダ 「ほほぅ、なかなかの企業貢献。」

す 「あら、福袋はお店選びをしっかりしていれば、良い物入ってるのですよ。
      今着てる、忍装束もこの福袋からなのよ。」


              と、真紅の袋を指差す。
              けったが仕入れて来た奴である。




凛 「え・・・じゃあ・・・もしかして『すわん総帥』とおそろいの装束なんかも・・・・・?」

す 「でもなぜか私の体型を知ってるかのような・・・完璧な寸法。(汗)」
た 「こ、怖いな。」

ダ 「( ̄- ̄;)y─~~」



ミ 「(。`・д・´)コリコリコリコリコリコリ。福袋買おうぜっ。」
た 「おミナはん・・・・・何食べてるん?」











ミ 「(。`・д・´)コリコリコリコリコリ。鏡餅。
凛 「鏡開きは・・・まだですよ?

た 「つっこみはソコかいな!!




ミ 「(。`・д・´)んじゃ、アタシ五百円のくださいな。」

け 「はいよ、まいどありっ!!」

す 「(`・ω・´)=3 私は五千円のを・・・・・三つ!!」

け 「はいよ、超まいどありぃっ!!」



凛 「(〃▽〃)すごい買いっぷり。」






す 「結構入ってるわね・・・・・何点か。」

た 「また忍び装束みたいやね。」

す 「蛍光桃色・・・・・。_| ̄|○|||」
た 「見事にはずれた・・・・・。」

凛 「さすがにその色は・・・・・忍べ無いですしね。」
す 「そうね・・・・・こんな目立つ色・・・・・あ。」



ミ 「(。`・д・´)ぬ?(聞いてない)」←桃色の忍び装束。

た 「で、おミナはんは・・・・・何が入ってたの?」



ミ 「(´・ω・`)ションボリ。 青竹踏み。」
凛 「今年は健康になれそうですね・・・・・。(汗)」


             すぐに、青竹を踏み始めるミナ。


ミ 「(´・ω・`)ふみふみふみふみふみ。
       もう一個くださいな。」

け 「あいよっ!!まいどありっ!!」




ダ 「( ̄- ̄ )y─~~で、戦国ごにょごにょの入ってそうな五千円の福袋は買わんのか?お凛。」

凛 「(´・ω・`)欲しいですけど・・・高い・・・。」
た 「せやね・・・五千円はありえん。」




             後ろでひたすら悩む『おかちょ』は何処かへ消えた。

             何処へ行ったのか、ニ行だけ状況を教えよう。



































空 「((((;゜Д゜))))ちょ!!おかちょさん、またなんの用ですか!!」

か 「大丈夫だ、床下の壺の中身しか興味は無い。失せろ。」










































姫 「おや・・・?すわんではないですか?」

す 「ひ、姫様っ!! お一人では危のうございます。」

姫 「福袋なる物が気になっての。」





た 「こ、高額買占め時間の幕開け・・・・・。」



             思わず口元が緩む、けった。



ミ 「(´・ω・`)!!」

た 「おミナはん・・・・・今度は何が・・・・・。」

ミ 「(´・ω・`)青竹踏み・・・・・色違い。

凛 「(-´∀`-)良かったですね。同じ色じゃなくて。

た 「つっこみはソコかいな。









             そして、ついに・・・・・舞姫が動いた。



















             続く。










































おまけ。


ロ 「あら?また「続く」になってるわねぇ。(ダミ声)」






             しーん。









ロ 「ちょ!!誰も居ないじゃないの!!この店!!(ダミ驚愕)」































ゆ 「ゆーきちさんが呑んでますけどね・・・・・。」

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