絡繰乱舞夢日記
第陸拾捌話
「いくら貯まります?(前編)」
潜行亭
ダ 「フフフ・・・ついに完成したな。」
り 「そうだね、この絡繰画面の作成に時間がかかったかな。」
その新・絡繰を町に売りに行く二人。
十日ほどの宣伝売りでほとんど全部捌け、
また、町ではこの絡繰の話で持ちきりとなった。
その商品とは・・・・・。
『絡繰・戦国貯金箱』
*解りやすいようにこの世界は『円』表記。
貯金箱の画面に、一人の人形が映っている。
着せ替えをする服を、その額貯金する事で
その人形を着飾っていくという感じである。
そうやってのめる込むうちに貯金もたまるという、すごい設計。
簡単にお金は取り出せないようになっている。
貯金箱を潜行亭へ持っていき、暗証番号を打ち込む部品を接続。
そして開錠するという事である。
轆轤屋・屋根裏
ミ 「(。`・д・´)ポリポリポリポリ。」
た 「あ、おミナちゃん、戦国貯金箱やん?見せてんかー?」
ミ 「(。`・д・´)モッチャモッチャモッチャ。ん。」
た 「えーー・・・と。装備・・・・・と。
(´゚艸゚)∴ブッ 『たけざお』 『孫市銃』 『風林火山旗』
なんか、ばらばらやん。」
ミ 「(。`・д・´)だって、鮎のおいしい季節だからっ!!」
た 「ああ・・・最初は頑張ったけど、早めに飽きたわけやね。」
『おたの』の後ろでウフフフフフと怪しい笑い。
た 「お凛ちゃん・・・。眼が危ない・・・・・・。」
凛 「ウフフフフフ・・・・・これで『愛の兜』が手に入りました・・・ウフフフフフ。」
た 「((((;゜Д゜))))貯金、三万はいってるやん!!」
凛 「ウフフフフ・・・・・今夜のご飯も我慢すれば・・・・・・ウフフフフフ。」
た 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいや、食べよう!!」
『おたの』はそのまま、天井にぶら下がる。
た 「こちらの面々は・・・・・。」
眼を凝らしてみる・・・。
た 「えーっと、「猫耳」・・・・・ってオーイ、どんな趣味・・・・・・。」
ふと、奥から『チャキッ』なんて、刀を抜く音が聞こえたり。
た 「あ、うん・・・・・なかなか・・・・・ええよな。(汗)」
女将が怪しい笑いを浮かべつつ、『おたの』を見る。
た 「なんやコレ、貯まってる人は怪しい笑みを浮かべるんやな・・・・・。
そら、町が明るくなる・・・・・ってオーイ。」
女将の装備を見ると、『独眼竜眼帯』やらすごい装備。
た 「((((;゜Д゜))))こっちは数十万逝ってる!!」
ロ 「フフフ・・・・・(ダミ笑)」
た 「あ・・・・・売上げ金ココに保管してるやろ・・・・・。」
ロ 「ドキ!!(ダミ正解)」
か 「で、女将・・・・・。今日の会計の釣銭は何処から出したらいいのやら・・・・・?」
ロ 「((((;゜Д゜))))!! せ、潜行亭・・・・・行って来ます・・・・・。(ダミ消沈)」
た 「なんだかなあ・・・・・。」
ついでに町の皆のを見に行こうと、駆ける『おたの』
た 「えーっと・・・・・。『おちい』さんのは・・・・・。」
タコ焼き屋台にかけてある、『おちい』の貯金箱。
ち 「( `・д・´)!!あ、私のは・・・・・ちょっと・・・・・。」
た 「ええやんええやん、衣装だけ見せてーな。」
た 「赤フン・・・・・?」
ち 「(´ノωノ) 」
た 「おちいさん・・・・・こういうの・・・・・趣味だったんだ・・・・・。」
ち 「((((;゜Д゜))))ちがっ!!」
た 「皆に言いふらしてこよう。(笑)」
ち 「((((;゜Д゜))))ノ あーーーーー!!」
そのまま宿屋苺へと。
女将の苺が貯金をしているようす。
た 「もうかりまっか〜?」
苺 「ぼちぼちでんな〜。(笑)」
た 「お客少ないねぇ・・・・・。」
苺 「(´・ω・`)まぁ、常連ってか、ここを家にしてる人ばっかかな。」
た 「(´・ω・`)いないよりいいのかな?」
苺 「(´゚艸゚)でも、おひねりくれるから、貯金してんの。」
た 「|壁|_・) ほんまに!? ちょっと、装備見してみ!!」
た 「((((;゜Д゜))))!!おお、最高峰の槍『蜻蛉切』!!
兜も、草鞋もすごい!!」
苺 「(-´∀`-)でも、鎧だけはカワイイの選んだの。」
た 「((((;゜Д゜))))!!『毛糸の鎧』!?」
苺 「(´゚艸゚)兎ガラなの。」
た 「((((;゜Д゜))))・・・・・。かわぃぃけど・・・・・すぐ戦死するで・・・・・。」
色々な人の戦国箱を見たが・・・・・。
ある意味、一番ひどくなってるのは・・・・・。
あの人だった・・・・・・。
続く。
おまけ。
か 「いよう!」
空 「((((;゜Д゜))))!!お、おかちょさん!?
わ、私何かしましたか!?」
か 「なんだ・・・・・心当たりでもあるのか?いつもビクビクして・・・・・。」
空 「((((;゜Д゜))))生きた心地がしませんが・・・・・。」
か 「今日は違う用事だ。」
空 「(´・ω・`)なんでしょう?」
か 「売り捌いてもいい仏像を出せ。」
空 「((((;゜Д゜))))ちょ!!」