絡繰乱舞夢日記
第陸拾漆話
「それは初恋」















            たこ焼きちーち

             宿屋『苺』の一角。

             悩める微乙女。
             『おちい』と、『お凛』


ち  「( ´_ゝ`)うーん。」
凛  「( ´_ゝ`)うーん。」

ち  「( ´_ゝ`)なんかこう・・・爆発的な何かが足りない・・・・・。」


             新作のたこ焼きの試作である。

             以前の事もあり、お凛に応援を頼んでいる。


凛  「やっぱりここは『鯖牛乳味』ですよっ!!」
ち  「ね、ねぇ、お凛ちゃん・・・それはわざとなの?天然なの?」

凛  「(-☆∀☆-)キラキラキラキラ え?何が?」
ち  「やっば、眼輝いてるし・・・・・本気だったんだ。」



             お凛はいつも、奇妙な物を生地に練りこむ。

             百回に一回当たりがあるが、あとは洒落にもならず。

             無理矢理、和尚くうちろに渡してる『おちい』だった。




ち  「いっそタコ以外の物を入れてみるかな?」
凛  「(´・ω・`)そんなのたこ焼きじゃない・・・。」

ち  「( `ー´)o たこ焼きはたこ焼きで、ね。
      どう?『おミナ』ちゃんは、なんかいい案浮かんだ?」














ミ  「(。`・д・´)もぐもぐもぐもぐもぐ。
       え?何か言った?もっちゃもっちゃもっちゃ。」

ち  「え、ちょっ!!どんだけ食べてるのっ!?」

ミ  「あ、イヤ、そのつい・・・・・。
     あまりにもおいしくて・・・・・。

ち  「(-´∀`-)うふふ。許す♪

ミ  「(。`・д・´)もくもくもく。
      でも確かに、タコに執着しなくてもいいかもねぇ。」

ち  「でも、他に・・・なんだろね?」

















ミ  「イカ?」
凛  「イカ?」
も  「イカ?」


ち  「って、もえさん!!いつのまに。」

も  「(〃▽〃)りんご果汁に、たこ焼きは『神の食べ合わせ』だよね?」
ミ  「(〃▽〃)麦酒もちょーおいしいのよね〜♪」
凛  「(〃▽〃)生醤油羊羹にイカも合うよね〜♪」

























ミ  「(。`・д・´)合わねぇだろ・・・。(笑)」

凛  「(´うω;`) 皆が私の料理を否定します・・・。」

も  「(;^_^A そりゃあね。」


凛  「(´;ω;`)食べたことも無いのに・・・。
ミ  「そりゃ、無いけどさ・・・・・。」

も  「(´・ω・`;)」

凛  「(´・ω;`)どうして食べてないのに、決め付けるんですかっ。」
ミ  「(´・ω・`)うーん。」



凛  「この『鯖牛乳味』もおいしいんですよ?
      牛の乳を発酵させた、酸味解ります?
      鯖も発酵させたら、独特の風味がおいしいんですよ?
      腐ってるんじゃないんですよ?
      とくに牛の乳は発酵させるて砂糖加えたりすると、
      初恋の味になるんですよ?

ミ  「まーじーでー!?」
も  「ど、どんな味・・・・・。」

凛  「それはそれは甘酸っぱいんですよ。
       初の接吻が檸檬の味と申しますように。」


ち  「ああ・・・話の方向性が・・・・・。」



も  「檸檬・・・・・。」
ミ  「(´・ω・`)アタシ初めての相手・・・・・池の鯉だしな・・・。」
も  「(´・ω・`)私も飼ってる猫ちゃんだもん。」

凛  「お刺身風味ですね・・・。(違)」




ち  「あのー。話がどんどんそれてません?」

              鮮烈にツッコミを入れたい「おちい」


凛  「ようするにっ!!食後の甘露感覚ですよ!?」
ち  「え・・・?」
凛  「もう、たこ焼きは主食とかオカズの域を超えるんですよ!!」
ち  「( `ー´)ふむふむ?」

ミ  「(。`・д・´)でも、その感覚はいいかも!!」

も  「(〃▽〃)そうね、食後は甘いものが欲しくなるし。」




              牛の乳を発酵させた「よーぐると」なる味が完成。





凛  「うふふふふふ。」
ミ  「(。`・д・´)これが新作なのね!!」
も  「白いたこ焼き・・・。」

ち  「結局タコにしちゃったね。」

凛  「でも、何かいい感じです。」




             で、試食。































凛  「(´ノωノ) きゃー!!
   おいしいです!!

         ね?皆さん、これは我ながら・・・。」












































ち  「(´゚艸゚)∴ゴフ。酸っぱ!!
も  「(´゚艸゚)∴ゴフ。タコとの相性最悪!!
ミ  「(。`・д・´)まっず!!


凛  「(´・д・`)ええええええええ!?




ミ  「(。`・д・´)やっぱ・・・・・食べなくても解るや・・・。」

凛  「(´・д・`) しょんぼり・・・・・。」














              どうやら、確実に味覚が普通では無いお凛だった。










              続く。












































おまけ。


ミ  「(。`・д・´)ノ□  ん。」

く  「え?なんですか?それ?」


             空散寺に持っていくおミナ。


ミ  「(。`・д・´)ノ おちいさんのたこ焼き。新作。」
く  「((((;゜Д゜))))げっ!!」


ミ  「(。`・д・´)今度のはすごい。」
く  「((((;゜Д゜))))嘘だ・・・・・。」


ミ  「(。`・д・´)なんか、『初の接吻』とかなんとか?」

く  「(〃▽〃)食べます。」

ミ  「(。`・д・´)ノ よろしく!!」


































く  「あ゛ーっ!!

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