絡繰乱舞夢日記
第陸拾肆話
「大事な法螺貝(前編)」
轆轤屋
ロ 「今日は黒須殿で音楽隊の発表があったみたいだわね。(ダミ声)」
か 「ほぅ。そういや、おサヤもやりたいんじゃなかったのか?」
サ 「(´・ω・`)でも、楽器高いのですぅ。
もう少しで貯まるけど・・・・・。」
ロ 「あ、そうそう、先月売り上げ良かったから、今月お給料高いわよ。(ダミ声)」
と、忘れてたように給料袋を渡す。
か 「お・・・。過去最高額だ!!」
ロ 「いつも二人だけで頑張ってるからね。(ダミ声)」
サ 「(`・ω・´)!!」
か 「どした?おサヤ。」
サ 「(-´∀`-)買えちゃう。」
ロ 「ほらほら、だったらすぐに買いに行く。(ダミ声)」
すぐに向かうおサヤ。
オモシロそうなので付いて行くおかちょ。
潜行亭
サ 「(-´∀`-)/゛ くださいなー。」
ダ 「ん?何をだ?」
サ 「(-´∀`-)楽器の法螺貝ですぅ。」
ダ 「おお、新型あるぜ。
奏でる音色の音域がやばいのよ。」
サ 「(`・ω・´)!!」
ダ 「しかも、もうコレ最後の一個だしな。」
サ 「(`・ω・´)!!」
か 「全然わかんね。」
り 「えっと、この法螺貝はですね〜。」
りすきから新型機種の説明があるが、全く解らないおかちょ。
か 「ふむ、音楽隊な・・・・・。」
凛 「(`・ω・´)=3 こんにちはっ!!
新型尺八あるって聞いたんですけどっ!!」
り 「お、いらっしゃいお凛ちゃん。
こっちこっち。」
と、色々な楽器に目移りしてるおサヤ。
凛 「(´∀`)おサヤさんも、楽器ですか?」
サ 「(´∀`)音楽隊入りたくて。」
凛 「(´∀`)私もですよぅ〜♪」
サ 「(´∀`)じゃ、一緒にやるぅ?」
凛 「(´∀`)ですです。」
少し羨ましそうに見てるおかちょの肩を叩くダイ。
ダ 「オマエも・・・・・どうだ?コレ。」
と、横笛を渡す。
か 「し、師匠・・・・・。」
ダ 「オマエには・・・・・コレかなってな。」
か 「いや、そんな私は楽器って柄じゃ・・・・・。」
ダ 「(`・ω・´)ああ、解ってるよ。
吹けば毒針が飛ぶ暗殺用だしな。」
か 「・・・・・。し、師匠・・・・・。今すぐ吹いていいか?」
結局、おサヤはその法螺貝を購入。
お凛も尺八を購入。
おかちょも暗殺横笛を購入。(笑)
そしてあるく日の楽器隊の発表会に参加できることになった、おサヤとお凛。
その日を楽しみにしていたのである。
サ 「((´∀`)) もうすぐ発表会〜〜♪」
ロ 「おサヤちゃん嬉しそうねぇ。(ダミ声)」
と、そのおサヤの法螺貝。
なんとも不思議な作りでる。
本来多彩な音は出ないが、潜行亭の品は様々な音色を奏でている。
さすが給料数ヶ月分なだけはある。
か 「スゴイ仕組みだな。一体どうやって・・・・・・・・・・・。あ・・・!!」
がしゃん!!
か 「!!」
なんと、手が滑って落ちて割れてしまったのである。
その音を聞いて、女将とおサヤと天井裏から、お凛とおミナがやってくる。
サ 「(´・ω・`)!!」
か 「おサヤ・・・・・すまん!!手が滑ってしまって・・・・・。」
サ 「(-´∀`-)おかちょさん、破片で怪我しませんでした?」
か 「私はなんでもない、すまない。大事な法螺貝をすぐに新しいのを用意するから
待っててくれ!!」
凛 「でも・・・法螺貝それしか無いって・・・・・。」
か 「あ・・・。」
そうである、確かにダイが「最後の一個」と言っていた。
伝書で連絡を取りやってくる。
ダ 「なに?壊した?参ったな・・・・・法螺貝自体が品薄なんだよな・・・・・。」
か 「万屋も全部、潜行亭に卸したのでもう無いらしい。」
ミ 「(。`・д・´)割れたのくっつけたらダメ?ごはんつぶとか。」
サ 「(´・ω・`)そのヒビが音色を悪くするから、ダメなの・・・・・。」
か 「おサヤ・・・・・本当に申し訳ない!!」
おかちょがその場に土下座をする。
サ 「(-´∀`-)や、やめてくださいよぅ。おかちょさんは『わはは、割ってやったぞ!』とか
そう言ってくれないと〜。(笑)」
か 「いや・・・・・。こればかりは。」
ダ 「一応、早急に手配はしてみるが・・・・・。」
とても演奏発表会には間に合いそうもない。
サ 「(-´∀`-)やだなぁ。発表会は別に今回が最後ってわけじゃないですよぅ。」
か 「しかし・・・・・。」
凛 「(´・ω・`)なんて声をかけたら・・・・・。」
サ 「(-´∀`-)それより、破片を拾わないとね。
ダイさん、使える部品は使えますよね?」
ダ 「あ、ああ。」
欠片と部品を拾い集める、おサヤ。
サ 「(-´∀`-)拾いましょうね〜。」
ミ 「(。´・ω・`)すっごぃ無理してる・・・・・。」
サ 「(-´∀`-)あ、こんなとこにも・・・・・落ちて・・・・・落ちて・・・・・。」
破片を拾う指が止まる。
皆、解っていた、おサヤが泣いていたことを。
凛 「(´;ω;`)あんなに楽しみにしてたんですもの・・・・・。」
おかちょの罪悪感は最高潮に達していた。
か 「師匠、私はどうすれば!!
海に潜ればあるのか!!」
ダ 「とりあえず、落ち着け。」
り 「部品だけは全種類集めておくよ。
もし、隣町に法螺貝さえあれば、なんとかなりそうだし。」
ダ 「杏!!志!!」
天井から降りてくる二人。
ダ 「事情は解ったな?探せ。」
杏 「承知!!」
志 「では早速、他の町へ。」
忍び軍団への連絡はすでに廻っている。
その間おかちょは街を走り回った。
空散寺
く 「わわわわ!!おかちょさん!?私、何かしましたか?(汗)」
出だしからソレ。
か 「法螺貝持ってないか!?」
く 「法螺貝ですか?あったかな・・・・・?」
か 「本当か!? 頼む、いくらでも出すから売ってくれ!!」
く 「とりあえず、何処にあったんだか・・・・・。」
か 「手伝うから探すぞ!!」
く 「な、なんか今日のおかちょさん違うなあ・・・・・。」
少し本堂を探す。
く 「あ、ありました〜。」
か 「本当か!!」
だが、大きさが全然小さいものだった。
か 「小さい・・・・・。」
く 「ひぃいいいい!!これしかないんですっ!!」
と、怯え頭を抱える和尚。
か 「すまない・・・・・・邪魔したな・・・・・。」
く 「あり・・・・・?」
呆気にとられる和尚。
おかちょはさらに街を捜し歩く・・・・・。
果たして法螺貝は見つかるのだろうか?
続く。
おまけ。
く 「おおおおおお・・・・・。」
なにやら祈りを捧げる和尚。
く 「((((;゜Д゜))))あのおかちょさんが謝った・・・・・。
これは世界の破滅だ・・・・・。ぶるぶるぶるぶる。」