絡繰乱舞夢日記
第伍拾玖話
「春の祭典」














            轆轤屋

             鼻歌まじりでイカ飯を頬張る、おミナ。

ミ  「イカカカカカカ〜〜カ〜〜カ〜〜カ〜カ〜カ〜♪」

             入り口を通らず、屋根裏へ続く謎ではない、謎の入り口へ。


ミ  「あれ?開かないや・・・・・。もっちゃもっちゃ。」



             轆轤屋正面入り口から入る。



ロ  「あら、おミナちゃん。(ダミ声)」

ミ  「なんか、みるからにあわただしいね。もぐもぐもぐ。」

ロ  「そうなのよ、キトキト祭りの準備が・・・・・。(ダミ声)」


             と、バタバタと奥へ行ってしまった。

             おサヤが大きな箱を抱えてやってくる。


サ  「はぁー。」
ミ  「うわぁ。おサヤさん、大丈夫。」
サ  「う、うん。なんてったって、キトキト祭りだから・・・・・。」

ミ  「(。`・д・´)ノ ちょ、キトキト祭りってなに・・・・・。」



             またおサヤもバタバタと消えていった。




             おかちょも居るには居るが、話しかけたら斬られそうだ。


ミ  「(。`・д・´)うーん。」




             宿屋「苺」

苺  「ああ、忙しい忙しい・・・・・。」

み  「きときと、きときと。」


             こっちもどっこいバッタバタ。


ミ  「(´・ω・`)・・・・・。」



             外に廻り、タコ焼きちーちを覗く。



ミ  「(´・ω・`)・・・。【キトキト祭りのため閉店】」


             その後、潜行亭・黒須殿・万屋など、全部閉まっている。



ミ  「キトキト祭り・・・・・。」


             考えてみた。
             @両手にイカ焼きを持って、
           「キートキトッ!!キートキトッ!!」と踊る。

        A長年の掃除をし、油ヨゴレで手がキトキトする。
           慌しい事を祭りと称している。
        B世界に散らばるキトキト玉を七個集めると、龍が・・・・・。



ミ  「(。`・д・´)解んねぇ・・・・・。」



             そういえば、他の人も見当たらない。





             忍者同士の連絡方法。
             山のてっぺんで、狼煙を上げてみる。



ミ  「よし、これで・・・・・風呂敷を・・・・・。」


             モクモクと立ち上る煙を風呂敷で、遮断し、
             煙が上空へ昇る間隔を調整し、信号とする方法である。


ミ  「【お】」


             モクモクモク。


ミ  「【な】」   

             モクモクモク。


ミ  「【か】」 

             モクモクモク。




ミ  「(。`・д・´)はっ!! 違った・・・・・。ついいつものクセで【お腹すいた】と・・・・・。」












             離れた位置に居る忍者も、皆それに気付いたが、


            【おなか】・・・・・すいた→おミナ と理解しスルー。



凛  「【おなか】・・・・・?おミナさんかな?
      なんだろう・・・・・食べすぎで倒れたのかな?」



             一応、山に向かってみる。




ミ  「きた!!お凛さんだ!!」

凛  「どうかしました?」

ミ  「ねぇ、キトキト祭りってさ・・・・・。」
凛  「待ってください!!」

ミ  「へ?」
凛  「そこから先は、私には言えません・・・・・。
      命が・・・・・。」

ミ  「((((;゜Д゜))))ええええええええ!?」




             そして凛も消えていくのである。





















              翌日

ミ  「(´;ω;`)気になって眠れなかった・・・・・。」



              ぽてぽてと万屋の前を通る。


ミ  「あ、玄米君。キトキト祭りってなにーーーっ?」

玄  「え?何それ?」


              と、おりえが何かを揺らせやってくる。


り  「あ、いらっしゃーぃ。」
ミ  「おりえちゃん、キトキト祭りって何よぅ?」

り  「なんだそれ?初めて聞いたっつーの。」
ミ  「え?昨日、キトキト祭りで臨時休業って・・・・・。」

り  「何処でやってんのー?」
ミ  「(´;ω;`)あれぇ・・・・・?」




              急いで轆轤屋に行ってみる。



ロ  「あら?おミナちゃん、今日は入り口から入って来たのね。(ダミ声)」
ミ  「え?昨日も・・・・・。」
ロ  「今日は食事なのかしら?(ダミ声)」

ミ  「(´・ω・`)キトキト祭りって・・・・・何?」

ロ  「キトキト祭り?????おサヤちゃん知ってる?(ダミ声)」

サ  「キトキト・・・?変な名前ですねぇ・・・・・。」


              と、泣きながらりんご汁を呑んでる、もえが居た。


ミ  「(´・ω・`)もえさん、キトキ・・・・。」
も  「わああああああああああああああああああ・・・・・。」



              泣き叫びながら外に出て行った。



ミ  「(´・ω・`)え・・・・・なんかあったのかな?」




              おかちょにも聞いて見る。

か  「なんだその祭りは?知らんぞ?」
ミ  「えー!?だって昨日そう言ってたじゃん?」

か  「ほぅ、ならば私が今嘘をついたと申すわけか?」   チャキッ。
ミ  「○┓ペコ 滅相も御座いません。」












              とぼとぼと海岸に。


              座っているのはもえと午だった。


も  「(´;ω;`)えぐっえぐっ。」

ミ  「(´・ω・`)?」


              午が、手招きしてる。

ミ  「(´・ω・`)」















午  「ようするにアレですね。卯月の最初の日。
      度を超えたのはダメですが、【嘘を付いても良い日】と言う不思議な風習がありましてですね。
       多分、ソレに騙されたんじゃないですか?あれ?でも確か正確には正午までのはずでしたが・・・。」


             蹄をぽくぽく鳴らす午。


も  「でもね、私昨日、聞いても教えてくれないから、りんご汁ずっと呑んでたのよ。轆轤屋で。」
ミ  「(´・ω・`)うん?」

も  「なのに今日、女将に「おひさしぶり〜。」って言われた。」


ミ  「(。`・д・´)!!そういえば。」


             おミナもさっき女将に「今日は入り口から入って来たのね。(ダミ声)」
             と言われたのを思い出したのである。






も  「(`・ω・´;)ど、どういう事だろ・・・・・。」
ミ  「(`・ω・´;)ね、眠れない・・・・・。」














             謎が謎呼ぶキトキト祭り〜♪










             次に開かれるのは、あなたの町かもしれません・・・・・。













             完。















































おまけ

サ  「そういえば、もうすぐ祭りですねぇ。」
か  「だな。」



ミ  「((((;゜Д゜))))ビクッ!!」
も  「((((;゜Д゜))))ビクッ!!」


ロ  「桜もいい感じだし、楽しみだわね。(ダミ声)」






ミ  「((((;゜Д゜))))わあああああああああああ!!
も  「((((;゜Д゜))))わあああああああああああ!!






サ 「(´・ω・`)?」

か 「なんだ・・・・・?あの二人。」




ロ 「そんなに、春の桜祭りキライなのかしら???(ダミ声)」

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