絡繰乱舞夢日記
第伍拾陸話
「再建轆轤屋」














            轆轤屋・跡地


ロ   「( ´_ゝ`)・・・・・。(ダミ沈黙)」

サ  「女将さ〜〜ん、しっかりしてくださいよ〜ぅ。」




             轆轤屋のあったはずの場所で黄昏る女将ロクロ。


サ  「ああああ・・・・・。おかちょさんもなんかコーホーコーホー言ってるし。」

か  「コーホー・・・・・コーホー・・・・・(呼吸音)」







             離れて見てる影あり。








ダ  「うーむ。さすがに・・・・・。なぁ。」
ケ  「責任感じますねぇ。(汗)」


             爆発張本人のダイとケッタ。

             でも実は、騒がしくて誰も真相を知らない。


ダ  「おたの!」

た  「ニンニンやでっ!!」

ダ  「忍法でなんとかしろ。」
た  「無理やでっ!!(即答)」


ダ  「すわん!!」
す  「ニンニンですわ。」

ケ  「居たんだ・・・・・。」

す  「先に言っておきますが無理です。」



ダ  「うーむ。あのハラペコ忍者じゃ、お菓子の城を作りかねん。」










ミ 「アリじゃね?」

            ハラペコ忍者登場。

ミ 「お菓子でできた、新轆轤屋!!
    呑んで食べて、最後はお店も食べれます。」
ダ 「無くなるだろ・・・・・。」


ケ 「とりあえず、材木を調達しないと・・・・・。」
ダ 「良い調達先あるのか?」

ケ 「さすがに、かなりのお金が必要ですね。」


ダ 「よし・・・。すわん!!木遁忍者を探すのだ。」
す 「木遁使いですか・・・・・。相当厳しいですね。」




            そして、知りうる限りの忍者へと伝達された。






杏 「木遁・・・・・あったことないわね。」
志 「白鳥忍軍にも歴代で、居なかったような・・・・・。」







            新・轆轤屋の絡繰を担当するのは、りすきであった。

り  「従業員が少なくてもいい絡繰を考えた。」
ダ  「ほぅ?」

り  「作り置きの料理を長く保存できる、『冷却絡繰』を開発する。
      電極の・・・・・。」
ダ  「ああ、もういい。(笑) その辺は任せた。」



            その頃ケッタは、木遁に頼らない資材の調達方法を確保しようとしていた。




ケ  「さすがに、これ以上は安くならないか・・・・・。」

り  「((´∀`)) 木材屋、とッ捕まえて交渉すっか?」
ケ  「(´・ω・`;)お、穏便に行きましょうよ、おりえさん。」

り  「((´∀`)) それかどっかの悪代官の屋敷を勝手に解体とか。」
ケ  「(´・ω・`;)ある意味、この万屋が解体になりますよ。」

り  「((´∀`)) 気にすんなっつーの。」




            一方、味覚破壊忍者のもとにも伝令は来ていた。



凛  「木遁・・・・・?うちの一族に代々伝わってたような・・・・・。」
ダ  「そうなのか?」


凛  「たしか・・・・・。一応、私も春爛漫な『彩忍』の端くれなんで。」
ダ  「確かに・・・・・春だな・・・・・。うん。」

凛  「それは・・・・・どういう意味で・・・・・。(汗)」

ダ  「で、その木遁はできるのか?」






凛 「(`・ω・´;)できると思いますか?
ダ 「( ´_ゝ`)全然。(即答)」


凛 「忍法の名前すら忘れてます・・・・・。」
ダ 「( ´_ゝ`)・・・・・。」








             とりあえず、工事が始った。

             轆轤屋の常連が無償で手伝っている。



午 「あ、そっちの廃棄物は分別して、そっちにおいといてくださいね。」





ミ 「あの、馬刺し・・・・・。なんで仕切ってるんだろ・・・・・。」

サ 「ま、まぁ、ウチも助かってますんで。」



鉄 「ワシが黒須藩南町奉行所奉行 
  鉄漢音鉄兵衛である!!


ミ 「また、濃ゆい援軍来たねぇ。」


鉄 「さあ、トロ蔵!!ふみ助!!まずは、地面を均せ!!」

ト  「え・・・・・どうやって?」

鉄 「己の足で大地を踏みしめろ!!」

ふ 「踏み踏み踏み踏み・・・・・。」



鉄 「馬鹿者!! もっと、気合いでだ!!大地を割れ!!地を揺るがせ!!」

            と、奇妙なタコ踊りらしき舞いを見せる鉄兵衛。


サ 「割ったら困りますぅ・・・・・。」




ミ 「いやぁ・・・・たのもしい援軍だ・・・・・。(遠い目)」



ロ 「アハハハハハ・・・・・ブツブツブツブツブツ・・・・・・。(ダミ壊)」
か 「クククククククククククククク・・・・・。」


ミ 「うわぁ・・・・・。大変だなあ・・・・・。もぐもぐもぐ。」



             と、皆の作業を尻目に、あんまんを食べる、おミナ。


ミ 「木遁かぁ・・・・・。」


             甘党忍法・綿飴蝉時雨を出しながら思う。

ミ 「割り箸出せたら、手がベトつかないよねっ。」





             ちょっと、考えて。















ミ 「食事忍法・木遁割箸割放題!!
  (しょくじにんぽう・わりばしわりほうだい)




             と、割り箸が出た!!



ミ 「うおおおおおおおおおお!!アタシすっげ!!割り箸出ちゃったよ!!
    木遁使えるんじゃん!!」



             さっそく、記念すべき一本目を。











































             割れない・・・・・。

ミ  「( ´_ゝ`)割れ目ついてない・・・・・。」


             まだまだ完璧では無いようだ・・・・・。」





             もそもそと、何本も割り箸を出す、おミナ。

ミ  「うう・・・・・これじゃ、ご飯食べれない・・・・・。」



             いやいやいやいや、材木じゃないのかよ?




ミ  「は!!」




             何かを思いつく。


















ミ 「((´∀`)) 二本使えばいいんだ。」

凛 「あれれ?おミナさん、お弁当休憩ですか〜?お疲れ様です。」

ミ 「(`・ω・´;)お、おぅ。」←何もしてない。

凛 「お弁当作って来たんですよ〜〜。」


ミ 「((((;゜Д゜))))凛さんが?」

凛 「ハイ♪」

ミ 「((((;゜Д゜))))ちなみに味付けは・・・・・?」

凛 「体力つけてもらおうと思って、ニンニクと檸檬なんかを・・・・・。」

ミ 「(〃´o`)=3  意外にまともだ。」











凛 「南蛮渡来の『かすていら』にまぶしてみました。」

ミ 「((((;゜Д゜))))どーん!!」

凛 「あれ?」

ミ 「((((;゜Д゜))))しかもそれ「弁当」なの?」

凛 「なにか・・・変ですか?」

ミ 「((((;゜Д゜))))カタカタカタカタカタ。」








             そして、建物の基礎は出来てきた。

             ケッタの調達した材料もここまでだった。




















ダ  「さて・・・・・どうするか・・・・・。」










































も  「(〃▽〃)とりあえず、呑もうぜー♪」







             続く。











































ロ  「アハハハハハハハ・・・・・・。」


サ  「ああ〜〜〜。女将さんそれ食べ物じゃないからっ!!」


か  「フハハハハハハ。」


サ  「ああ〜〜〜。おかちょさん、それ斬っちゃだめですぅ!!」


             まさに、てんてこまいのおサヤ。



サ  「ああ、猫の手も借りたい・・・・・。」





猫  「|壁|_・) チラ。」


サ  「あ、うん、そうは言いましたけどね・・・・・。」

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