絡繰乱舞夢日記
第肆拾弐話
「百鬼夜行」














            轆轤屋
             最近、奇妙な物が流行ってるという。

            
             様々な味の麩菓子に『妖怪の符』が入ってるという、

             『百鬼夜行』(ひゃっき・やこう) 



ミ 「((((;゜Д゜))))また、『妖怪・飯泥棒』だぁ。」
た 「(´・ω・`;) 『妖怪・なんでやねん』って、何やねん。」

す 「(`・ω・´)!! 何か煌びやかな符が出たんだけど・・・・・。
     別に私は集めて無いんだけどね。」


凛 「(`・ω・´)!!そ、、それは貴重な符『精獣・白天馬』じゃないですかっ!!
     私は『妖怪:みかん投げ』でしたよ・・・・・。
     『忍魔:風魔小太郎』が欲しかったなぁ・・・・・。」

ミ 「(´・ω・`)貴重符ほしいなぁ。めっちゃ煌々してるし。」



た 「麩菓子の味も、たくさんあって、これも博打みたいなもんやねぇ。」


す 「でも・・・・・。










































     『おでんの具』味で統一されてるのはいかがなもんかと。」


ミ 「(`・ω・´;)玉子と、牛スジ味はイける。」

凛 「(-´∀`-)昆布味も、ちくわ味もおいしくないですか?」
た 「 (´゚ω゚):;*.:;ブッ 」

す 「でも、買った以上全部食べないとね。」




            と、そんな流行に影響されて、つい買ってみようと思ってる人が多い。

            実は、これを考案したのは『女将おロク』である。

            作成・発売は、連続高速印刷技術を会得した、潜行亭りすきである。



ロ 「あら。本当に妖怪を題材にして、発売したのね。(ダミ声)」

り 「ええ、なかなかの売り上げで。」

ロ 「(´゚艸゚)それにこれ、うちでしか発売してないのよね?(ダミ声)」
り 「ま、独占販売って事ですが、卸しますか?結構儲かりますよ?(笑)

ロ 「そうね、万屋と宿屋苺にならいいかも。(ダミ声)」
り 「了解です。」









            と、一つ百鬼夜行を開封する女将。




















ロ 「あら?『妖魔・阿修羅男爵』・・・・・。(ダミ声)」


            知らない人には何も面白くない符でした。









サ 「(´;ω;`) 『妖怪・おっちょこちょい』・・・・・。」
か 「『妖怪・鎌鼬(かまいたち)』って・・・・・。」

サ 「そういえば、最近、奉行所の方々、来ないですねぇ。」
か 「そうだな・・・・・。ま、余計なのは来るんだが・・・・・。」






く 「(-´∀`-)/゛ん? おかちょちゃーん。いい加減、伝書番号教えてよ〜。」

            般若湯住職におかちょが『百鬼夜行』を渡す。


か 「これで、貴重な符が出たら考えてやる。」
く 「(-´∀`-)/゛おおおおお!!」


サ 「お、おかちょさん良いんですか?もし、出たら・・・・・。」












か 「日夜、呑んだくれる生臭坊主の行いで出たら、
     私は仏すら斬る。」
サ 「((((;゜Д゜))))!!」







く 「お?『妖怪:ふんどし盗み』・・・・・。」

か 「残念だな。(笑)」

く 「(´;ω;`)ううううう。」

            りんご汁を飲んで酔っ払って寝てる、「もえ」の横にも
            符が一枚だけ置いてあった。




サ 「((((;゜Д゜))))!!貴重符『精霊・酒天童子』!?」
か 「同じ呑んだくれでも、運が違ったか・・・・・。」







             百鬼夜行の人気はすさまじかった。

             勿論、最初から品切れを予想し、販売に置ける損害を失くすために
             その辺りはりすきの先見性が物を言ったと思われる。


             りすきが言うには全然余裕の生産速度で追いつけるだそうだ。

             妖怪などを題材にとの提案は女将だが、
             果たして誰が、妖怪を考えて、誰が描いたのだろう?

             全部で何種類あるかは、りすきを含め、思考者・絵描きの三人だけであり、

             購入者も、その未知なる数に魅力を感じている。







             宿屋「苺」・タコ焼き屋・回転寿司屋

ち 「((´∀`))娘達に買ったら、『怖い』って言われちゃった。
     で、つい私がハマちゃったよ。」

苺 「こっちもコレでお客が殺到。(笑)」

ち 「え?どうして?????」


苺 「なんか、稀代の貴重符『魔獣:地獄番犬』が、出ちゃってさ。
     なんか虹色に輝き飛び出して見える符で、一目見たいっていうから・・・・・。

     額に入れて、店に飾ってるのよ。(笑)」

ち 「((((;゜Д゜))))!!」
 
苺 「でも、、コンニャク味は、ちょっと無理。」

ち 「((((;゜Д゜))))!!」←コンニャク味が好き。

苺 「さあて、明日も稼ぐぞーっ。」


ち 「(´・ω・`)おちいも貴重符でないかな・・・・・。
     よ、、、よし、買いに行こう。」

















             轆轤屋・再び

り 「自動販売機設置完了。」

ロ 「あら、なんかスゴイ物できちゃったわね。(ダミ声)」

り 「まぁ、野外じゃ無いんで本体ごと持ち逃げも無いだろうし、
    忙しくても、勝手に客が買っていくかな。」

ロ 「それは助かるわね。(ダミ声)」

り 「これを万屋と宿屋苺に設置する方針で。」
ロ 「ええ、いいと思うわ。(ダミ声)」





             こうして、『百鬼夜行』はすさまじい流行を見せていったのであった。













































ダ 「( ̄- ̄ )y─~~すげぇ、売り上げじゃん。」

り 「おかげさんで。(笑) やってみた?」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ ああ、『妖怪:乳掴み』とか出たよ・・・・・。」

り 「か、、考えたの自分じゃん?」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~・・・・・。」











































おまけ。

饅 「(´・ω・`)『妖怪・饅頭怖い』・・・・・?」


姫 「・・・・・。『妖怪・口女』って・・・・・。
     頭にも口がある妖怪よね・・・・・?」













































饅 「((((;゜Д゜))))まさか、姫のあの髪の中にも・・・・・・?」




















姫 「ウフフフフフ・・・・・・。」 

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