絡繰乱舞夢日記
第参拾伍話
「光輝く簪(かんざし)」














            万屋


け 「いらっしゃい!! お?恐怖亭饅頭さんじゃありませんか?」

饅 「((((;゜Д゜))))あっしの名前を覚えてくれてるんで?」

け 「いやなに、うちの新しく雇った子がよく噺を見に行くんですよ。
     おーぃ。おりえさん。」




             新しく「けった」の元で働く「おりえ」である。


り 「はーぃ。あ、饅頭さーん。」
饅 「((((;゜Д゜))))あれまっ。おりえさんではないでやんすか。」

け 「おやおや。お知り合いで?」

饅 「ええ、昔同じところで働いてたでやんす。」


り 「で、饅頭さん、今日は何買いにきたの?」


             と、懐から扇子を取り出す。


饅 「いや〜、ちょっと扇子がボロボロになったもので。」
り 「そっか〜。んじゃ私が選んであげるよ〜。」


け 「あ、そうだ。私は住職に牛乳を配達に行ってくるので
    この箱を収集業者が来たら渡しておいてください。」
り 「(-´∀`-)/゛はーぃ♪」


             で、扇子を選んで持ってくる。


り 「コレとね、コレ。なかなかいいでしょ?」
饅 「おお、いいでやんすね。」

り 「コレとコレもなんかかわいいよね〜♪」
饅 「うんうん。いいでやんすね。」










り 「(-´∀`-)全部買う?
饅 「( ̄□ ̄;)!!なんでー!!



              と、饅頭はその中から一本選んで買う。

り 「ありがとーございまーしたー♪」


              ちょうど、外に業者が来たっぽい。

              けったに頼まれてた箱を出しに行こうとする。


り 「えーっと、ドレかなあ。」



              と、箱を。


り 「(-´∀`-)/゛これだーーーっ。えいっ!!」




饅 「((((;゜Д゜))))投げたーーーーっ!!
り 「(-´∀`-) あっはっは♪」




              大八車が来てたので投げた荷物を饅頭が受け取り乗せる。



饅 「(´・ω・`)ふー。」
り 「つかれたー♪」


饅 「((´∀`))頑張ってるようじゃないですか。んでは、あっしはコレにて。」




              そこへ饅頭とすれ違いに「けった」が走って来た。

饅 「(´・ω・`)?」




け 「おりえさん、ここにあった赤い箱どうしました?」

り 「(-´∀`-)たったいま、投げ込みましたー♪」

け 「((((;゜Д゜))))どーーーん!!どうしましょう。」


              すぐさま店に戻ると、「もえ」が居た。


け 「もえさん、申し訳ありません!!」

も 「((((;゜Д゜))))えーーーーーーーーっ!!蚤の市に出しちゃったの!?」

              蚤の市、中古品を安く売り出す市。
              届いて速攻、市に並ぶ事になる。


り 「(-´∀`-)ぇ?」



              もえに届けるはずだった特注の荷物を箱に入れて置いていたのである。
              空散寺と反対方向だったために、持って行かなかったのであった。

け 「申し訳ありません。すぐに手配致しますので。」
も 「(´;ω;`) せっかく博打で買ったから、超限定のかんざし買ったのに。」
け 「本当に申し訳ありません。」


り 「(´・ω・`)・・・・・。私、探してきます!!」
饅 「おりえさん!! あっしも!!」



              突然飛び出した、おりえと饅頭。



饅 「恐らく、本通向こうの市じゃないかと。」
り 「(´・ω・`)うん・・・・・。」







              市に着いた。
              さっきの業者が居た。

饅 「すみませぬ、さっき乗せた赤い箱・・・アレ間違いだったんでやんすが・・・・・。」

業 「おお?コレかね?」

り 「(-´∀`-)/゛良かった〜〜〜〜あった〜〜〜〜!!」



              が、箱の中身が無い・・・・・。


饅 「あ・・・・・。」

業 「ああ、中身はすぐに市に出ちゃったよ。さすがに誰が何を持って行ったかまでは・・・・・。」

り 「(`・ω・´)よし!!」



              おりえは市に走った。

              片っ端からかんざしを買っている。

饅 「((((;゜Д゜))))なんとっ!!」

              饅頭も小銭入れを覗き、ちょっと汗をかいてかんざしを買う。


り 「(`・ω・´)そのかんざし、全部下さいっ!!











              と、少し遅れて「けった」と「もえ」が来る。


け 「あの子、かんざし買い占めてるのか?」
も 「((((;゜Д゜))))ええええええ。」

け 「もうすでに、五十は買ってる・・・・・。」









              もえが走った。



も 「おりえちゃん。」
り 「(`・ω・´)待っててください。取り合えず買い占めますので。」


も 「・・・・・・・。」




              と、そのうちの一本を取った。





も 「あああああああ!!あったよ!!コレよコレ!!

り 「(`・ω・´)え?」
饅 「(屮゚Д゚)屮 あったでやんすか!?」

も 「うんうん。まだ買われてなかったんだ!!」



り 「(´;ω;`)良かった・・・・・。もし売れちゃってたら、私どうしよかと。」


饅 「で、でも買い占める事はなかったんじゃないでやんす?(汗)」

り 「(´;ω;`)私、それしか思いつかなかったよ・・・・・。」







け 「二人ともかんざしを出しなさい。」


り 「(´;ω;`)ぅ?」

              けったが銭を出した。


け 「おりえさん、明日からはかんざしをたくさん売って下さいね。
    それは全部、万屋が買います。」

饅 「(´;ω;`)おおおおおお。」

も 「(〃▽〃)さっすが、けったさん。」

け 「ささ、店も誰も居ない状態ですし、すぐに戻りますよ。」

り 「(-´∀`-)/゛はーぃ。」











              そして、あくる日から、かんざし祭りであった。

              おりえの提案で、二本で三本のお値段。

              ちょっと豪快だけどなんとなく買ってしまう・・・・・。
              そんな感じでした。








け 「(´・ω・`;)予想以上に儲かりそうなのは、なぜ?
    蚤の市より高いのに・・・・・。」

も 「(〃▽〃)それがあの子の商才じゃないかしら?」



              様子を見に来た「もえ」であった。






け 「あ、そうそう、もえさん。ありがとうございます。」

も 「(〃▽〃)ん?」












































け 「本当はあのかんざし・・・・・。違いますよね?」

も 「(〃▽〃)バレちゃった?(笑)」

け 「ええ・・・・・。おりえさんがアレ以上探さなくてもいいようにですね。」
も 「(〃▽〃)でも、なんとなくだけどこのかんざしも気にいったわよ。」

け 「そう言って頂けるとありがたいですが。」

も 「(〃▽〃)いい子、雇ったわね。ちょっと豪快だけど?(笑)」


け 「あっはっは。(汗) 売り上げも相当伸びてますし。」



も 「(〃▽〃)このかんざし本当は違うって事、絶対言っちゃダメですよ。」
け 「うーーん・・・・・。解りました。今回はそのご好意に甘えさせて頂きます。」


も 「(〃▽〃)占い道具、割引になるかなあ?(笑)」



け 「((((;゜Д゜))))!!か、、かんべんしてくださいよ。」

も 「(〃▽〃)冗談ですよ。」






















り 「そこのかわぃぃお姉さん〜〜〜♪ かんざしいかがです?」

饅 「 (´・ω・`;)そんなおだてて、ノるでやんすか?」
















































ミ 「(-´∀`-)/゛買います〜〜〜〜!!


饅 「((((;゜Д゜))))!!効くんだ!!」














               続く。











































おまけ。


も 「(〃▽〃)でも、、私が頼んだかんざしドコ行ったんだろう・・・・・。」







け 「(´・ω・`;)どんなかんざしだったんですか?」
も 「(〃▽〃)内緒。」












































ミ 「(`・ω・´)!!お、コレ、「恋愛成就」とか書いてある!!
     コレくださいな〜〜〜〜〜♪」


り 「(-´∀`-)/゛毎度ありぃ〜♪」

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