絡繰乱舞夢日記
第参拾参話
「寿司とアンコと団子とダミ声」
宿屋「苺」一角、回転寿司屋。
冷たい水に乗って、小舟が寿司を運ぶ。
鉄 「風流じゃのぅ・・・・・。ワシが黒須藩南町奉行所奉行
鉄漢音鉄兵衛である!!」
玉 「(´・ω・`)静かに食べましょう・・・。」
鉄 「特別賞与が出たのじゃ、どんどん喰え。」
ゆ 「( `ー´)o」
ら 「( ̄- ̄ )〜♪ チキシャンチキシャン♪」
く 「( `ー´)o」
鉄 「((((;゜Д゜))))!!なぜ、住職まで混ざっておるのだ。」
く 「( `ー´)oまぁまぁ。(笑)」
と、そこに舞姫一向の登場です。
姫 「ほほぅ、これが回転寿司とな?」
す 「え、ええ。そうでございます。」
饅 「あっしも初めてでやんす。」
かなり不安なすわん。
舞姫が上流に座って、その不安は的中。
姫 「うむ。美味!!」
饅 「すごい絡繰でやんすねぇ。」
鉄 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿寿司が流れてこないんだが・・・・・。」
姫 「(`・ω・´。)えっ?」
す 「ひ、、姫、、、少し自重されるとよろしいかと。」
饅 「板長さん、流れを逆向きに・・・・・。」
下流に姫が居る状態でなんとか回避。
姫 「〜♪」
ゆ 「( `ー´)oめんこぃですな。」
く 「( `ー´)oめんこぃですな。」
姫 「ん?」
ゆ 「((((;゜Д゜))))目が合った。」
く 「((((;゜Д゜))))いやいや、私にですよ。」
姫 「(-´∀`-)/」
ゆ 「(-´∀`-)/゛」
く 「(-´∀`-)/゛」
鉄 「板長・・・・・アンコの寿司は無いのか?」
板 「さすがに・・・・・。」
鉄 「むぅ・・・・・。」
玉 「(´・ω・`)ダミ声団子じゃないんだから。」
く 「( `ー´) ダミ声団子はそんなに甘く無いですよ。」
姫 「(`・ω・´)!!」ピク
と、ダミ声団子の名前があがって反応する舞姫。
姫 「すわん、そういえばダミ声団子はどうなっておるのじゃ?」
す 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿いや、その材料は解ったんですが・・・・・。」
く 「(`・ω・´)舞姫さん、ダミ声団子食べたいんですか?」
姫 「(´;ω;`)うっ。」
饅 「((((;゜Д゜))))泣かなくてもっ。」
く 「一日限定三十本ですからねぇ。」
ゆ 「( `ー´)o 女将に頼んで、作ってもらいましょうよ。」
く 「( ̄□ ̄;)私がソレ言おうと思ったのに。」
鉄 「だが、女将が作るだろうか?」
鉄兵衛の意見に皆が驚く。
女将の怨念、いや情熱を込めて作れるのは
一日三十本という限定された量だからこそ可能なのである。
そう、それは手間がかかると言う事なのである。
祭りのある時はそのために相当な時間を割いており、
なんとかそこそこの数を作れるのである。
毎日は不可能に近い。
鉄 「だが、それでも食べたいという熱い想いをぶつけてみたらどうだ?
女将とて『職人』、自分の作った物を求められて考えなくは無いだろう?」
く 「(`・ω・´)おお。」
玉 「(´・ω・`)たまには言い事言うんだ。」
ら 「( ̄- ̄ )〜♪ ラララララ〜♪」
姫 「(`・ω・´)ふむ。」
す 「(`・ω・´)姫、轆轤屋に行って見ましょう。」
姫 「そうじゃな。」
鉄 「で、板長。アンコ寿司はできないのか?」
ゆ 「(´・ω・`;) もしかしてさっきの言葉はそれへの・・・・・。」
玉 「(´・ω・`)・・・・・。」
轆轤屋へ向かう。
姫 「ダミ声団子は、アンコを使用しているのか・・・・・。」
す 「申し訳有りません。細かく詳細を言えば姫の好奇心をなおさらかきたてるかと・・・・・。」
姫 「どんな感じなのじゃ?なぜ「ダミ声」なのじゃ?」
す 「作ってる女将さんがダミ声なので付けられたと思われますが・・・・・
実は・・・・・
団子が・・・・・
鳴くんです。」
姫 「( ̄□ ̄;)!!団子が鳴く!?」
す 「(`・ω・´;)し、、、しかも・・・・・・。
ダミ声で鳴きます。」
姫 「( ̄□ ̄;)そ、、そんな事が物理的に可能なのか・・・・・。」
饅 「きっと、ボェーッって鳴きますよ。」
姫 「なんと、ボェーッと鳴くのか?」
す 「しかし、ボェーッと鳴いたら恐いのでは・・・・・。」
もう、舞姫まなの「どーしても食べたい症候群」。
そして、轆轤屋に到着。
ロ 「いらっしゃい。あら・・・・・!?(驚愕のダミ挨拶)」
よもや舞姫がこんな小さい店に来るとは誰が思っただろうか?
サ 「(-´∀`-)わあああああああああ。舞姫様だぁ!!」
か 「ほほぅ。」
姫 「女将殿、本日の『ダミ声団子』は売り切れましたか?」
ロ 「え、ええ、開店早々に・・・・・。(申し訳無いダミ声)」
姫 「(´・ω・`)そうであったか・・・・・。」
饅 「女将さん、無理を承知で頼むでやんす。ダミ声団子を姫様に作ってあげてくれないでやんす?」
やはり困った表情の女将。
ロ 「そうしてあげたいのはやまやまだけど、
一人だけ特別扱いすると、他に食べれなかった人が・・・・・・。(もっともなダミ声)」
姫 「(´・ω・`)そうじゃのぅ・・・・・。」
サ 「(´・ω・`)女将さん、どうしてもダメですか?
せっかく女将さんのダミ声団子をわざわざ・・・・・。」
ロ 「そうねぇ、一日の本数を増やすくらいなら可能だけど・・・・・。(思案のダミ声)」
と、おかちょが口を開く。
か 「残念だが、百本作ってもよほどの運がなければ姫さんは食べれない。」
姫 「(´・ω・`)私もそう思う・・・・・。」
ロ 「な、、なぜ?(疑問のダミ声)」
か 「舞姫の演舞終焉など、多忙な時間を考えれば来るのはこの時間であろう・・・・・。
限定本数では、『閉店直前しか来れない職業の者』は永遠に食べれない。」
サ 「(´・ω・`)そうかぁ・・・・・。ダミ声団子聞いてくるお客さん多いもんなぁ。」
か 「そういう事だ。」
おサヤが何か思いついた。
サ 「(´・ω・`)女将さん、私もダミ声団子作ってみたいんだけど・・・・・。」
ロ 「((((;゜Д゜))))こ、これは一子相伝の伝説の団子・・・・・。
ってワケじゃないけど。」
サ 「(´・ω・`)女将さん一人で作るから・・・・・って思ったけど・・・・・。」
ロ 「そうね・・・・・別に限定にしなきゃならない事も無いし、
私もたくさんの人に「売り切れ」を伝えるのは心苦しいし。」
サ 「(`・ω・´)!!」
ロ 「それじゃ、閉店したらやりますかね。(ダミ声)」
姫 「女将殿、私も立ち会ってもよろしいかのぅ?」
ロ 「姫様のお時間次第ですが、大丈夫でしたら出来たてを。(ダミ声)」
姫 「(`・ω・´)ををををををを。」
閉店後から、女将の「ダミ声団子教室」が始まった。
続く。
おまけ。
た 「|天井|_・) うちもまだ食べてないのにぃ。」
ミ 「|天井|_・) アタシの分あるのかな・・・・・。」